あわせて読みたい記事:【グッドウッドフェスティバル】 ブリットのマックイーン車が登場
あわせて読みたい記事:【Alieno Arcanum】5,221psのEVマシン登場
あわせて読みたい記事:【イケヤフォーミュラ IF-02RDS】外観はレース仕様マシン
イギリスの高級車ブランドである、「アストンマーティン」社からV型8気筒エンジン搭載モデルにまた1台、新たな車種が追加されたことが明らかになりました。そのニューマシンとは「トヨタ・iQ」がベースとなっている「アストンマーティン」社において唯一のコンパクトカーである「シグネット」に、同社のスポーツモデルである「アストンマーティン・V8バンテージS」のエンジンを搭載しているのです。その究極のシティカーと呼ばれる「アストンマーティン・V8シグネット」が、2018年12~15日にイギリス・サセックス州で行われているグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開されたのでした。「アストンマーティン」社が究極のシティカーと謳う「アストンマーティン・V8シグネット」は、「Q・バイ・アストンマーチン-コミッション」のサービスを通じて、ワンオフ車両として制作された特別モデルです。
同社の市販ラインアップ中もっともコンパクトなボディに約430馬力を発揮する4.7リッターV8自然吸気エンジンを積み込んだこのモンスターマシンについて「アストンマーティン」社の副社長兼スペシャルオペレーションオフィサーを務める「デビッド・キング」氏は、「V8シグネットは、アストンマーチンと顧客の双方にとって楽しさを示したクルマだ。バンテージのV8エンジンを、シグネットのコンパクトなボディに合わせてフィッティングさせるのは簡単なことではなかったが、我々のエンジニアリングの素晴らしさが発輝された一例といえるだろう。スピード・オブ・フェスティバルのヒルクライムでは、このクルマを見た人々がサウンドを聞いてもう一度驚くだろうね」とコメントしています。このワンオフマシンは、V8エンジンの搭載にあたってFFからFRに駆動方式が改められまました。また「アストンマーティン・V8シグネット」には、新たにスチール製ボディシェル、ロールケージが組み込まれたほか、サブフレームやサスペンション、7速スポーツシフトIIトランスミッションなどは、「アストンマーティン・V8バンテージS」から移植されたということです。
そうした大改造を受けた後でも「アストンマーティン・V8シグネット」は、ワイドになったフェンダーを除いて元のアイデンティティを維持し、特にフロントではボンネットに余計な膨らみが見られない他、アストンマーチンを象徴するグリル形状もほとんど変更されていないようです。一方、オーバーフェンダーが主張する足回りでは275/35 R19というサイズのブリヂストン製タイヤを装着しています。車両重量は1,375kgで、0-100km/h加速は「アストンマーティン・V8バンテージS」を上回る4.2秒を記録するということです。また、最高速度は通常仕様の「アストンマーティン・シグネット」から100km/h以上引き上げられた274km/hとなっています。インテリアでは取り外し可能のステアリングホイールや4点式ハーネスを備えたバケットシート、さらにFIA規定に準拠した消火システムを装備するなど、同モデルがレースに使用されると想定されているのがパッケージからも窺うことができます。