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【アリエル・アトム4】シビックタイプRエンジンのほぼレースカー

【アリエル・アトム4】シビックタイプRエンジンのほぼレースカー

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レーシングマシンとも呼べるほど過激なマシン「アトム」を発売するイギリスのメーカーが「アリエル」社です。今回は、その「アリエル・アトム」が「アリエル・アトム4」となって公開されていますが、これは「クラッチとブレーキペダル、フューエルキャップ以外は」全部新しくなったというブランニューモデルとなっています。フレームそのものはこれまでの「アリエル・アトム」とよく似ているものの、斜め方向のチューブが長くなり、これによって剛性が15%向上している、とのことです。さらにこの新しいフレームは室内空間や車体に余裕をもたらし、その結果として燃料タンクも大きなものを搭載できるようなったようです。最大の特徴は「ホンダ・シビック・タイプR」のエンジンを積んだことで、仕様はそのまま2リッターターボ4気筒で最高出力:310psとなっています。これによって0-100km/h加速:2.8秒、トップスピードは時速261km/hへとパフォーマンスが向上しました。ちなみにこれまで搭載されてきたエンジンは下記の通りです。

1999年:「ATOM」-120,165,190BHPのローバーエンジンが搭載されていました。

2003年:「ATOM2」ー2.0L、4気筒、ホンダのK20A型i-VTECエンジンとなり下記の仕様です。

  • HONDA K20A 160馬力仕様
  • HONDA K20A(Rスペック) 220BHP
  • HONDA K20A+スーパーチャージャー 275BHP
  • HONDA K20A(Rスペック)+スーパーチャージャー 300BHP

耐久性能やメンテナンス性も良く、自然吸気で1Lあたり110馬力発生させており高性能であることから、「ローバー」から「ホンダ」に変更したとされています。

2007年:「ATOM3」、「3.5」は以下のエンジンに変更されました。

  • HONDA iVTEC K20Z4 245BHP
  • HONDA iVTEC K20Z4 super charged 315BHP

そして、今回の新しい「ホンダ・シビックタイプRユーロ(FN2)」のエンジンについてですが、このエンジンはバランスシャフトのない「K20A」とくらべて振動が少なく、エンジンマウントも変更されているため、クルマの振動は劇的に改善したとされています。 また、「DBW(ドライブバイワイヤ)」とバランスシャフト追加の弊害として、アクセルレスポンスの悪化が指摘されています。 燃調マップの変更等により、ノーマルエンジンから50馬力近い出力アップがなされています。

なおこれまでの「アリエル・アトム3」のエンジンは「ホンダ・シビック・タイプRユーロ(FN2)」のもので、出力は245馬力でした。
これにスーパーチャージャーを組み合わせた315馬力仕様も存在し、さらには3リッターV8エンジン搭載モデル、「アトムV8」(500馬力)も存在しています。こちらのパフォーマンスは0-100km/h加速:2.3秒、最高速度:322km/h、と「スーパーカー以上の」数値となっています。

「アリエル・アトム4」は、そのパワフルな「アリエル・アトムV8」で培ったローンチコントロール、トラクションコントロールをオプションで用意しているようです。トランスミッションは6速マニュアルのみ、そしてLSDは標準装備しています。

フロントホイールは16インチ、リアホイールは17インチで(オプションにて50%軽量なカーボンホイールも設定)、サスペンションはビルシュタイン製(オプションでオーリンズ製も設定)です。

ボディパネルはエアフローやダウンフォースを改善しているとしており、冷却性能も向上しているそうです。このレーシングマシンのようなルックスなので実際に走るとドライバーがかなり大きな空気抵抗を受けることは間違いないでしょう。

価格はイギリス国内で約590万円で、「アリエル・アトム3」のスーパーチャージド版とほぼ同じ価格帯です。生産台数の限定はないものの、生産能力そのものは年間100台しかなく、しばらくは受給が逼迫する状況が続きそうです。「アリエル・アトム4」のインテリアはまさにスパルタンな仕上がりです。今までと変わらずドライバー&パッセンジャーは「むき出し」で、ここが「4輪のバイク」と例えられる所以でもあります。なお、ウインドスクリーンが装着されますが、その形状を見ると、「顔にあたる部分だけ」が盛り上がっており、逆にその他部分は削られていると考えられ、とことん軽量化にこだわっていることもわかります。

インストルメントパネルはフォーミュラカーのような感じでレーシーそのもののデザインです。

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