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お笑いコンビの「笑い飯」哲夫さんといえば、愛車にも注目が集まる拘りの車マニア。というのも愛車としている車が日本の名車であり世界で唯一のパワーユニット搭載車として人気のモデルだからです。その「笑い飯」の哲夫さんの愛車に注目です。
中西哲夫(なかにしてつお)1974年生まれ。奈良県出身。関西学院大学文学部哲学科卒業。2000年に西田幸治とお笑いコンビ「笑い飯」を結成し、2010年にM‐1グランプリ優勝を果たす。お笑い界きっての仏教通。
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日本国産車の中で際立ってエクステリアデザインが美しいとされたモデルが1991年10月に登場した、3代目モデルとなる「アンフィニ・RX-7(FD3S型)」でした。そして、この同年の6月にはフランスの『ル・マン24時間スポーツカーレース』でロータリーエンジンを搭載した伝説のレーシングマシン「マツダ・787B」が総合優勝を飾るという快挙を成し遂げました。『ル・マン24時間耐久レース』の優勝で、世界中から注目されていた「マツダ」社が開発したロータリーエンジン搭載の市販車「RX-7」は、スポーツカーの原点回帰を目指し、動力性能の向上だけでなく『ゼロ作戦』と呼ばれた徹底的な軽量化の結果、先代モデルから100kg以上の軽量化を実現していました。
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さらにパワーユニットとなるエンジンもシーケンシャルツインターボを採用し、「13B型」ロータリーエンジンは、初期モデルで最高出力:255PSの仕様となっていました。この数値はクルマの重さを馬力で割ったパワーウェイトレシオは5kg弱というものでした。1989年発売の2.6リッターツインターボエンジン「RB26DETT」を搭載する日産「スカイラインGT-R(BNR32型)」や1990年に発売されたトヨタ「スープラ2.5GTツインターボ(JZA70型)」の280PSには数値では及ばないものの、『運転する楽しみの追求』をテーマに開発された「RX-7(FD3S型)」は、ドライバーが運転を楽しむことを最優先し「ピュアスポーツカー」として登場しました。1991年の販売開始後も「マツダ」は「RX-7」の開発を止めず、1996年のマイナーチェンジでは最高出力:265PSへパワーアップさせています。途中、「アンフィニ・RX-7」から「マツダ・RX-7」へと車名変更を受けた後、1999年のマイナーチェンジでは自主規制の最高出力:280PSに達し、2002年8月の販売終了までの11年間の間にグレードによってはパワーウェイトレシオ4.5kgにまで向上させています。ゆえにこの3代目モデルの「FD3S型」は最高最強のコーナリングマシンと呼ばれるモデルとなりました。
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「笑い飯」の哲夫さんの愛車は、日本の名車であり世界で唯一のロータリーエンジンを搭載した「マツダ・RX-7(FD3S)」です。6型モデル。ボディカラーは、イノセントブルーマイカ。ホイールは、ワークマイスターS2R。その他は、純正ノーマルを保った貴重な個体です。
中学1年のときに姉ちゃんの雑誌を借りて見てたら「男があこがれるスポーツカー」って特集があって、そこにRX―7が載ってたんですよ。排気量が普通は「1990cc」とか書いてありますよね。でもRX―7だけ「600なんぼ×2cc」とかって書いてあるわけですよ。「なんじゃこれ? 軽四が2台はいってるの?」って。そっからですかね。「これはいったい何だ」って友達とかとしゃべっていくうちにロータリーやからなって。日本が世界に誇る唯一のいかついエンジンだと。図式をみてもよくわからんし。でもなんかとんでもない加速を生むんだって、なんとなく理解できていったんです。(当時の販売ブランド名の)アンフィニRX―7からマツダRX―7になったときに見て、やばいぐらい渋いし、つやっぽい。特に青のカラーがいかついなって思って。でもお高いので、その色のスプレー缶6本買ってきて、当時乗ってた15万円の車を真っ青に全面塗装したこともあります。そのうちにこの仕事でお給料頂けるようになって、お金貯まったなってころめちゃ状態いいやつ紹介されたんで、2006年に買ったんです。1998年くらいから乗りたいっていうのがあったわけです。02年は(若手漫才の日本一を決める)M―1グランプリで初めて決勝に行けるなど僕らの転機の年で、やっとお金もうけできるんちゃう?ってときやったんですけど、お金もうけしたって、中古車乗らなあかんのかっていう残念感はあったんですよ。念願かなっても中古のFDかって。
セブン以上に欲しくなる車がないんです。僕の中の「1位」を買っちゃったんで。それで、10年の間にFDを超す1位が現れたかっていうたら、やっぱりずっと1位なんです。ほんまロータリー様々で、風をきるようなフォルムっていうのも、(小型で高性能な)エンジンやからこそなせた技なんでしょうしね。すべてが理にかなって、整いきった車なんですよね。新型が出たときに、1位を塗り替えてくれたら乗り換えるというか、買うと思います。買うんですけど、いま乗っているFDは希少価値上げたいんで、おいておくと思います。
この前「ウィーン」って上がる、(リトラクタブル式の)ヘッドライトが、収納できなくなったんですよ。ライト消したのに全然収納せえへん。いよいよ壊れたわ、こんな電気系統のとこ壊れんのかって思てたんですけど、別に上げ下げのボタンがあって。なんやねん、こんなんあったんかいって。10年乗ってやっと気づきました(笑)。ヘッドライトを開け閉めすると、子ども喜ぶんですよ。おいっこもめっっちゃ喜びました。いまスポーツカーみたいなものが姿を消しちゃってるのが、僕らの世代からいうと残念でね。若い子に「こんなええ趣味もあるねんで」って、教えてあげたい気はするんです。おいっこも小さいときはライトを出しただけで喜んどったくらいやから、ホントはみんな好きやと思うんですけどね。
「笑い飯」の哲夫さんの愛車FD3Sへの思い入れは相当なモノです。今後も旧車乗りとして希少なFD3Sを大切し乗り続けて欲しいです。