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海外でも注目されている日本の旧車。JDM仕様としてカスタマイズされ、独自のチューニングが施されることも多くなっています。そのような中、アメリカでは非常にレアな「KP61型:トヨタ・スターレット」のJDM仕様に注目してみます。
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人気の理由は、コンパクトで軽量なボディーとエンジン、駆動方式でした。先代モデルに用いられていた「3K型:排気量:1,200cc」の排気量をアップした「4K-U型:1,300cc」最高出力:72psへ変更されました。排ガス規制などによって最高出力は、初代モデルに搭載されていた「3K-B(ツインキャブレター/ハイオク仕様)」の77psからパワーダウンしていたものの、OHVシングルキャブながらよく回るエンジン、新開発のプラットフォーム、同クラスで初めて全グレードに標準装備されたフロントディスクブレーキ、リアアクスルは固定車軸ながら、先代のリーフリジッドから4リンク+コイルスプリングに変更、しかし後発のバンモデルのみリーフリジットを採用していたこと、さらにロックトゥーロック3回転のラック・アンド・ピニオン式ステアリングギアボックスなど、シンプルな構成のドライブトレインならではの素直な操縦性によって軽快な走りのボーイズレーサーとして人気を博したのでした。「走り、較べたし」のコピーを掲げた広告展開には「オベ・アンダーソン」氏がフィーチャーされていたが、モータースポーツではとくに入門用レース車として支持を集め、多くのドライバーを育てたモデルでもありました。
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アメリカでは、「KP61型:トヨタ・スターレット」そのものが珍しい存在ですが、後期型モデルとしては1983〜1984年の間の半年間、わずか500台程度しか輸入されなかったモデル。
この個体は、AE111型が搭載する4A-G型用独立スロットルを流用して装着。エンジンスペースに合わせてサージタンクはワンオフで製作された。
エンジンは4A‐GZE型に換装したうえでターボ化。タービンは、GT2540Rタービンを装着。最初からターボ化を考えていたので、スーパーチャージャー用にローコンプ仕様になっている4A‐GZE型をチョイス。
ヘッドカバーはゴールドにペイント。点火はダイレクトイグニッションにアップグレード。
KP61は比較的エンジンルームが広く造られているので、ターボ化してもレイアウトに余裕がある。サージタンクの前にはARC製ブローオフバルブを設置。エンジン内部はカム、ピストンも交換済みで、ストリート仕様としては十分なパワーがあるという。
ブレーキマスターバックはウィルウッド製に交換。ミッションはエンジン載せ換えに合わせてT50に変更されている。
カタカナ刻印の旧モデルスピードスターに、古いセンターキャップを合わせる。
インテリアはブラックを基調としながらレッドのステッチでアクセントを加えています。シートはTRD製バケットシート。合わせるハーネスはトムス製。
撤去されたリアシートにロールケージを装着。
ステアリングはナルディのディープコーンタイプ。