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「ダットサン(日産):フェアレディZ」は、1969年、日本国内ではSUツインキャブレターを装備したSOHCのL20型と、当時の旧プリンス系で開発されスカイライン2000GT-Rに搭載されていたソレックスツインチョークキャブレターを3基装備したDOHCのS20型の2種類の直6 2.0 Lエンジンが設定されてデビューしました。今や世界的な日本の国産名車として知られる「ダットサン(日産):フェアレディZ」として現代でもチューニングマシンとして人気を誇っています。そして、今回登場するマシンは「復活製作販売」をキーワードに、どこにも負けない本格的レストアとL型エンジンチューンに徹底的にこだわってきた「スターロード」社の「ダットサン(日産):フェアレディZ」のカスタムマシンです。
今回の「スターロード」社のマシンは高い技術を持つ職人が時間をかけて仕上げられた個体でアンダーフロアはもちろんパネルの内側まで仕上げられた徹底的に現代的なカスタマイズも取り入れられたマシンです。
スタイリングは、定番をベースにしつつ、最新のチューニングトレンドを取り込み、未来感を感じさせるメイキングが施されています。
プロジェクターランプは「メルセデス・ベンツ」のプレミアムSUVであるGクラスからの移植で各部灯火類はLEDを多用して仕上げられています。他車用社外品のエアロミラーは、スプーン製の「ホンダ・S2000」用をZのボディサイズに合わせて小型化の加工を施すなど細部のバランスにもこだわっています。さらに、当時とはスピードレンジの異なる走りに備え、フロントスポイラーは、強度のあるオリジナル品で風圧に対処しています。そしてダクト付きでリップ面に折り返しのある形状とすることで高速域で風圧に負けない設計としています。またボンネットのダクトは、後方に向け熱とボンネット内の圧力が抜けるようにワンオフカバーが作られました。
インパネに収められたメーターはデフィ製のリンク式を採用しています。
LEDによる透過照明で演出しており、スピードメーターはカスタムメイドのワンオフで、デフィ性のメーターに合わせ透過式のパネルを仕込み、ホワイトLED照明で仕上げられています。シートはレカロ製を採用しています。
パワーユニットとなるエンジンは、85.0mmストロークのクランクを使ったL型改3.2L仕様フルチューン仕様が搭載されています。このユニット、NAながらパワーは最高出力:350psオーバーというスペックを誇ります。キャブレターはソレックス製の50φ、各パーツをメッキやバフで仕上げ、魅せることも意識し、美しいエンジンルームとなっています。駆動系にはORCのツインプレートクラッチを介し、ミッションはWコーンシンクロなどを採用したFS5W71Cを採用しています。デフは定番のR200流用にニスモ製のLSD、等速タイプのドライブシャフトでパワーアップに対応しています。
サスペンションはスターロードオリジナルのフルタップ式車高調整式サスペンションを装着しストリートでの安定性を重視した設定となっています。ブレーキはフロントにブレンボキャリパー、リヤはシルビア系のキャリパーを流用したディスクに交換されています。ホイールはワークのエクイップ03のカスタムカラー(ブロンズリム)でサイズはフロントが8.5J×15-22、リヤが9.5J×15-35となっています。「S30型:フェアレディZ」に対し、各部をアップデートしつつ強化、節度感のあるドライブトレインを備えているのです。また、操作系には現行の電動式パワーステアリングを組み込み、操作性を向上、オリジナルのクーラーキットなども合わせ、オーナーが気兼ねなく乗れる旧車を目指しています。ちなみに、定番のL型チューニングエンジンも電送系の強化やハーネスの新規製作などで、始動性の向上やトラブル防止も施しています。また「スターロード」社ではオリジナルのR134タイプクーラーキットを「フェアレディZ」や「ハコスカ」、「ケンメリ」といった車種に向けたキット設定もあります。他の車種でも車両を持ち込めばカスタム対応が可能となっているということです。