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世界中にファンを持つ日本の名車として挙げられる「日産:フェアレディZ」。しかも、カスタムマシンとしても人気なのが初代モデルの「S30 / S31」のシリーズでしょう。漫画「湾岸ミッドナイト」においては最高速仕様の「悪魔のZ」として登場し、「L型」エンジンのチューニングの奥深さやこだわりを味わうことが出来ます。実際、モータースポーツで活躍し「BRE仕様Z」や「柳田春人仕様のZ」、「サファリラリーZ」などポテンシャルの高さも評価されていました。今回は現在でも多くのカスタムマシンが存在する「S30 / S31」の一台に注目です。ちなみに「240ZG」などの主要スペックは下記の通りです。
今回、注目するカスタムマシンは、「OS技研」が開発したL28型エンジンベースのツインカムNAエンジン「TC24-B1Z」をオリジナルチューンし、2018年に排気量3,240cc(最高出力:420ps)までスペックアップした「S31型フェアレディZ改」です。
モーテック制御のL型エンジンを搭載し、JDDA(ジャパニーズドラックバトル)ウエストでは3年連続クラス優勝を遂げた経歴を持つ、「S31型:フェアレディZ改」。2018年にスペックアップを狙ってパワーソースを一新したということです。搭載されたのは、「OS技研」のL型ツインカムヘッドが組み込まれた「TC24-B1Z」でした。ただし、コンプリート仕様をそのままではなく、「プロショップ・ナカガワ」社によるオリジナルチューニングでさらなるアップデートを敢行し、NAながら最高出力:420ps、最大トルク:42.5kgmという強烈なスペックに仕上げられているカスタムマシン。
なお、ポートは高効率化を狙ったストレートポート仕様を採用しています。ただし、そのままではインマニ&スロットルがボンネットと干渉するため、エンジンは角度を変えて直立搭載しています。オイル溜まりの角度が適合しなくなったことから、オイル潤滑は安定したドライサンプ方式へと変更されています。
ちなみに、高回転時に適正な油圧とするためのプーリー比が不明だったため、実走での油圧をモーテックでモニタリングしてセットアップを行ったということです。インマニの53φの6連スロットルはOS技研の試作品ということです。
インジェクターには霧化の良い12ポートタイプを使い、モーテックでシーケンシャル制御。ECUはモーテックのm84を採用。点火&燃料系の気筒別制御やロガー機能を充実させるため、エンジン後方からクランク角に加えカム角の信号も取り出している。
点火系はデスビが廃止されダイレクトイグニッションへと変更。1万回転オーバーでも正確な点火を実現するということです。こうして完成したNAフルチューン仕様ですが、そのポテンシャルは想像以上のもので、これまでのベストタイムは10秒78だったが、TC24-B1Z改に換装した直後のシェイクダウンで10秒48と、いきなりベストタイムを更新しています。今後セットアップを煮詰めれば、NAのまま9秒台入りは間違いなく達成するだろうとのことです。
ちなみに、OS技研のツインカムエンジンは高回転域もスムーズで自然と1万回転近くまわる性能を持っています。そんな高性能エンジンだからこそ、高精度な電子制御を取り入れることでポテンシャルを余すことなく引き出すことができるということです。
■エンジン:OS技研 TC24-B1Z(オリジナルチューン・直立搭載)、試作6連スロットル、専用インマニ(ストレートポート)/ワンオフエキマニ、カムシャフト(IN/EX320度11mmリフト)/MORE DRIVE 89.5φピストン、86mmストローククランク、コンロッド/モーテックm84/サード12ホールインジェクター(550cc×6)/トラスト アルミラジエター ■ドライブトレイン:トラスト6速シーケンシャル/MORE DRIVE カーボンツイン(オフセットフライホイール) ■サスペンション:テイン スペシャライズダンパー(6kg/mm)/MORE DRIVE パイプアーム ■ブレーキ:F ウィルウッドキャリパー R AE86キャリパー&ローター ■ホイール:ウェルド ドラッグライト(15インチ) ■タイヤ:フージャー(F フロントランナー R ドラッグスリック)