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1980年代といえば、電子制御システムが普及し「DOHC(ツインカム)エンジン」、「ターボチャージャー」、「スーパーチャージャー」といった過給機による「パワーウォーズ時代」の幕開けとなった時代でもありました。また「リトラクタブルヘッドライト」、「FF(フロントエンジン・フロントドライブ)駆動」、「4WD(四輪駆動)システム」も多くのクルマに採用されました。そのような中、多くの人にインパクトを残したと思われる名車5台をご紹介いたします。
「マツダ」が追い求めたのは感性に訴えかける真のピュアスポーツカーが「RX-7」です。先代モデルの「SA22C型」のスピリットを引き継ぎ、前後重量配分をフロントミッドシップとした卓越したハンドリングとフットワーク、そしてハイパワーのロータリーターボを搭載しました。ボディはワイド、ナローなデザインとしマツダの技術を結集して生み出された「FC3S型」は希代の名車として今も語り継がれています。
【1989】
MAZDA『SAVANNA RX-7』INFINI
[マツダ サバンナRX-7 アンフィニ]
この「マツダ サバンナRX-7 アンフィニ」モデルは、ボディカラーが「ブラック」と「シェードグリーン」が定番で、実は「ホワイト」の「アンフィニ 3」は約50台しか生産されなかった希少車なのです。「アンフィニ」のベースとなる「GT-X」モデルのリアスポイラーは後期でウイングタイプに刷新しており、「アンフィニ」モデルもそれを継承しています。
「∞(アンフィニ)」エンブレムをホーンボタンに配したφ370mmのMOMO製ステアリングを専用装備しています。
「アンフィニ 3」では新たに、ドライバーの身体を支えるニーパッドをセンターコンソール側とドア側に装備していることが特徴です。「アンフィニ」専用のバケットシートは、2段階のリクライニングができ、乗り降りしやすい形状となった4型用に変更しています。
「ジャパン」と呼ばれた先代モデルの「C210型」の後を継いで、1981年8月に発表されたのが、型式名称を一新した「R30型:スカイライン」です。ちまたには「6気筒エンジンではないゆえにGT-Rを名乗れなかった悲運のスカイライン」などと呼ばれたりもしています。しかし、「DR30型」多くの人に大きな印象を与えました。「ハコスカGT-R(KPGC10型 / PGC10型)」以来のサーキット復活(赤黒ツートンのスーパーシルエットフォーミュラGr5)や刑事ドラマ「西部警察」の「マシンRS」シリーズ、さらに映画「首都高トライアル」シリーズなど、様々なところで印象を残すモデルとなったのです。実際、1980年代の「パワーウォーズ」を牽引したモデルの一つに挙げることができるでしょう。
【1984】
NISSAN『SKYLINE』 HT 2000 TURBO INTERCOOLER RS・X
[日産 スカイライン HT 2000ターボインタークーラー RS・X]
このモデルは後期型で通称「鉄仮面」と呼ばれています。フロントマスクやリアの3本ラインの入ったテールライトが特徴です。前期型は「3本グリル」、「半魚人」などとも呼ばれています。前期型の「RSターボ」の登場により、「FJ20」型エンジンは最大出力:190psとし「史上最強のスカイライン」と謳われました。
室内も徹底的な仕上げが施された車両でステアリングはポールニューマン・バージョンと同じ本革で巻き直され、イエローステッチで仕上げた「ユーティリタス」製のオリジナルのアイテムです。
「メーターパネル」の「ブーストメーター」や「水温計」などの表示はアナログ指針であり「ハイタッチモケットシート」は後期型から採用されています。
漫画「イニシャルD」において人気が再燃した「ハチロク」は、それ以前にも「ドリキン(土屋圭市)」の富士フレッシュマンレースのドリフト伝説によって走り屋たちに人気のモデルでした。実に軽量かつコンパクトなボディにDOHCエンジンを搭載し、後輪で駆動という、ここまでスポーツ性に優れたパッケージングは、現代ではお目にかかれないモデルです。そして、名機「4AG」型エンジンのアイドリング状態から1秒でレッドゾーンまで吹け上がるレスポンスと車体の軽量さくる「軽さ」が乗り手を虜にする魅力あるモデルです。
【1986】
TOYOTA『COROLLA LEVIN』3DOOR 1600 GT-APEX
[トヨタ カローラレビン 3ドア 1600 GTアペックス]
オプションの純正スポーツパッケージ装着車のため、リアスポイラーとサイドステップも装備しています。足まわりはTRDのショックアブソーバーとRS☆Rのダウンサスを装着し、適度にローダウン、そしてさりげないステンレスマフラーが装着されており、いわば「当時仕様」です。
ステアリングはオーナーの好みでナルディ製GARA3に交換されているものの、当時は憧れの装備だったデジタルメーターなど、ほぼオリジナルの状態を維持しているインパネです。前期のカラーは上下2トーンだったが、後期ではブラックの単色に変更されました。
レーシングカーや世界の名だたるスーパーカーが採用するのが「ミッドシップ(MR)駆動」です。実は、国産量産車初のミッドシップは「トヨタ・MR2」でした。デビュー当時は、和製フェラーリF40のようなエクステリアデザインが人気でした。リアには名機「4AG」エンジンを横置き搭載し、スーパーチャージャーを装着したホットなモデルも登場しました。
【1989】
TOYOTA『MR2』G-LIMITED
[MR2 Gリミテッド]
リアスポイラーのLEDハイマウントストップランプは、88年の一部改良で追加されたものです。この車両は、社外マフラーやカヤバのショックとダウンサスで適度にスポーティな味付けに仕上げられています。
スポーツカーらしい、包まれ感の高い室内空間としたデザインですが、四角いデザインが1980年代を感じます。ナルディ・GARA3のステアリングとピボットのシフトノブは、オーナーの好みで交換されています。なお後期で、センタークラスターとコンソールの形状が変更されました。
シートはレカロ製の「SR-3 ASMリミテッド」に変更されています。セミバケットながらホールドは抜群で、長距離ドライブも苦にしない快適性が魅力です。
初代でFFライトウエイトスポーツという新たなジャンルを切り拓き、2代目でそのポテンシャルを大幅に高めた「ホンダ・CR-X」は、ハンドリングが優れ峠やジムカーナなどで活躍しました。ホンダスポーツの本格的な始まりはこのクルマからだったといえるかもしれません。
【1989】
HONDA『CR-X』Si
[CR-X Si]
全長は現代の軽自動車よりも360mm長いだけの3,755mmというもので、車両重量は1トンを軽く下回る880kgという軽量さです。この軽量コンパクトなボディにツインカムエンジン(前期型EF7/ZC型:130ps・後期型EF8/B16型:160ps)を搭載しているため、痛快でポテンシャルの高い走りを発揮する大きな要因でした。純正部品を集め、ほぼオリジナルの状態まで仕上げられています。
ホンダの「M・M(マンマキシマム・メカミニマム)」思想を具現化した室内が特徴です。
コンパクトなボディながらも居住性は確保され、新設計のラップラウンドインテリアにより圧迫感の少ない室内空間を実現しています。