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「BMW M1」は生産期間わずか3年(1978-1981)であり、477台のみが製造された希少モデルです。しかも、「ミドシップレイアウト」を持つスーパーカーとしてデビューしました。実は、このモデルは車体の設計は「ランボルギーニ」社が担当していましたが、後に1978年4月に提携解消しています。また、デザインはジョルジエット・ジウジアーロが担当しているクルマで、「BMW」は「M1」開発のために大変、手をかけたモデルだったのです。
それにもまして、ノーマル仕様のボディサイスである、全長:4,360mm、全幅:1,824mm、全高:1,140mmをさらに10台はワイド化している「M1 AHG Studie 」モデルなのです。ドライブトレインとなるエンジンは、ヨーロッパツーリングカー選手権用に開発された「M-88型」の排気量:3,453 cc 直列6気筒DOHCエンジンを搭載し、クーゲルフィッシャーの機械式インジェクションが組み合わされています。このユニットは長大でありその結果ホイールベースの延長という弊害をもたらしたものの、潤滑系統にドライサンプ方式を採用することによりエンジンの搭載位置を大幅に下げ、重心を低くすることを可能としました。そのためクランクシャフトの中心は地上から185 mmに設定されています。
ポテンシャルに目を向けると圧縮比:9.0で最高出力:277ps / 6,500 rpmの公道仕様、圧縮比:11.5で最高出力:470ps / 9,000 rpmのグループ4仕様、そして排気量:3,153 ccに減じKKK製ターボを装備した最高出力:850ps / 9,000 rpmのグループ5仕様が存在しています。行動しようの最高出力:277psモデルは、0-100km/h加速:5.6秒、最高速度:262km/hとなっています。車体はセミスペースフレームで、ボディ外板は(応力を受けないので)FRP製となり、車体重量:1,300kgと軽量に仕上がっています。
今回、販売されている「M1 AHG Studie」モデルの経緯としては、2018年にレストアが完了したばかりとなり、レストア後の走行距離はわずか45kmです。トランスミッションもレストアされ、クラッチやガソリンタンクはリビルト品へと置き換えられており、ウォーターポンプはより性能が高いものへ、そしてホース類は新品に交換されています。エクステリアのカラーリングは「オリジナル」のようです。サスペンションは調整式で、ホイールはボディにあわせてワイドに、そしてスポイラーやリアウイングが装着済みとなっています。「BMW M1」の価格は通常モデルの「M1」で8,000万円くらいで取引されているようです。今回の「M1 AHG Studie 」モデルは、販売価格:1億500万円となっています。ちなみに「BMW」がコンセプトカーとして、以前に公開した「BMW M1 コンセプトモデル」が下記のものですが、最近では「M1復活はない」という方向性へと転じているようです。