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カウンタックの後継モデルとなる1999年製の「ランボルギーニ・ディアブロGT」がRMサザビーズ開催のオークションに登場予定とのことです。実はこの個体は、「ランボルギーニ」社は1999年に「アウディ」社に買収されていますが、その直前に発売された、「アウディ傘下ではないランボルギーニが発売した最後のクルマ」ということになります。
パワートレインとなるエンジンは、6,000cc V型12気筒エンジン、最高出力:575psとなっており、この「最高出力:575ps」は「ディアブロ」の史上最もハイパワー(最終モデルのディアブロ6.0SEでも最高出力:558ps)なモデルなのです。しかも、驚くべきは走行距離で、わずか276kmとなっています。ベースモデルとなるのは、「ディアブロ」のレース用車両で、内装は大きく軽量化が施され、その重量は同じエンジンを積む「ディアブロ6.0」の1,625kgに対して「ディアブロGT」では1,490kg、と非常に軽量に仕上げられています。
この個体の経緯は、ドイツ人のディアブロ・コレクターである「ピーター・ウォーム」氏へと当時納車されたもので、彼は「ディアブロSVR」、「ディアブロGTR(両方ともサーキット専用モデル)」も所有してこれらをサーキットにて走行させており、公道走行用としてこの「ディアブロGT」を購入した、とのことです。
また「ディアブロGT」の生産台数は80台、そしてこの個体は12番めとなり、走行距離はわずか276kgという奇跡の一台といえるでしょう。そして、ランボルギーニ製のカーボン製ブリーフケースが付属し、これはフードにエアアウトレット/インテークを持つ「ディブロGT」にとって「唯一収納可能な」形状を持つバッグだとされています(通常のディアブロだとフロントフードがフラットなので市販のバッグが入る)。「ディアブロGT」は生産台数が少なくめったに売り物が出てこないことでも知られ、この前に競売に登場した個体は走行距離11,100kg、落札価格は8,000万円となっています。今回の個体は極端に程度がよく、もしかすると「億」の声が聞けるかも知れません。現在の「ディアブロ」は、急激にその価値を上げており、今後の注目車種であることも間違いなさそうです。
説明書の保管状態も良好です。年式を考えると「信じられない」綺麗さです。エアインテークにもカーボンファイバーとなっています。
そして、インテリアとなるとカーボンファイバー満載のインテリアが特徴的です。シートにはシワひとつなく、新車と言っても差し支えないコンディションです。
エンジンヘッドカバーはゴールドとなっています。また「ウラカン・ペルフォルマンテ」にて再現されています。
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なお「ディアブロ」各世代の生産台数は下記の通りとなっています。「ディアブロ」は「1999年まで」と「2000年以降」で大きくデザインが異なります。ちらも「マルチェロ・ガンディーニ」のデザインではありますが、1999年までのデザインは「クライスラーによる修正デザイン(ガンディーニが提示した初期デザインを、クライスラー好みのスタイルに変更している)」、2000年以降は「アウディがマルチェロ・ガンディーニの初期デザインに戻したデザイン」となっています。
加えて、2000年以降のディアブロはヘッドライトが固定式(フェアレディZのもの)となるために大きく印象が変わっており、そのためにリトラクタブルヘッドライト最後の世代であるディアブロGTを好む層も多い、と言われています。