【シュパン・ポルシェ962CR】悲運な生産6台のスペックと価格

【シュパン・ポルシェ962CR】悲運な生産6台のスペックと価格

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希少なモデルの中でもとりわけ少ない生産台数といえる、わずか6台ほどの生産しかされていないといわれる「シュパン・ポルシェ(Schuppan Porsche)・962CR」が、「ビンゴスポーツ」社にて販売中とのことです。これまでも「ビンゴスポーツ」社は、「ランボルギーニ・ミウラ・イオタSVR」、「フェラーリ・348LM」といった非常に稀少なモデルを販売しているものの、「シュパン・ポルシェ(Schuppan Porsche)・962CR」は、悲運なヒストリーゆえに市場に出回ることは、まずないといわれているモデルなのです。「ビンゴスポーツ」社に記載の説明を要約すると下記の通りです。

  • 1994年式モデル:「ポルシェ シュパン 962CR」
    ・グループCカーベースのロードカー
    ・フルカーボンボディ
    ・世界6台生産
    ・ゴールド/イエローの内外装色

「シュパン・ポルシェ(正式名称はポルシェ シュパン962C)」は、「ル・マン24時間耐久レース」で活躍した「ポルシェ・956/962C」を公道仕様へとコンバートしたモデルです。この「シュパン・ポルシェ(Schuppan Porsche)・962CR」が登場していた当時は、バブル時期となります。そして、日本企業が「ポルシェ」のワークス撤退に伴い活動の場を日本へと移していた元「ポルシェ」のワークスドライバーである、「バーン・シュパン氏(ポルシェ・956を駆って実際にル・マンを制したことがある)」が、「公道仕様の962Cを作って欲しい」という無茶なオーダーを行ったのがそのはじまりといわれています。

しかし、そのコンセプトがスタートすると直後にバブルが崩壊してしまい、そのオーダーは流れ、その後「アート・コーポレーション」がこれを引き継いで販売するも、あまりの価格の高さに販売台数はわずか(世界で)6台にとどまった、という悲運なヒストリーをもっているモデルなのです。

そして、今回販売されている「シュパン・ポルシェ(Schuppan Porsche)・962CR」は1997年登録のモデルです。経歴としては (ビンゴスポーツに来る)前のオーナーの手に渡ったのは2007年で、その時のボディカラーはシルバーでした。これを外装イエロー、内装ゴールドという、中東の王族を思わせるゴージャスな仕様へとレストアと同時に変更されたようです。新車時の価格ば約2億円で、当時日本ではもちろん、世界でも「もっとも高価」なスポーツカーとされていました。

エクステリアデザインのイメージは、伝説の名車「ポルシェ・959」のデザインを踏襲しており、それはフロント、リアともにその面影を感じることができます。ボディサイズは、全幅:1,990mmと幅の広い車ですが、もとがレーシングカーであるために「重心を中心に」集めていて、そのため室内は極めて狭いサイズとなっています。

ドライブトレインは、エンジンは3.3リッター空冷水平対向6気筒 SOHC ターボで最高出力は、600psとなっています。レース用ポルシェ5速ミッションを組み込み、デフはLSDを装備しています。そのポテンシャルは最高時速:370km/hとされています。

エクステリアのカウルは(レーシングカーなので)本来取り外し式ですが、この車両はメンテナンス性を考慮してヒンジを装着し「開閉式」に変更されています。3点式油圧ジャッキ、キルスイッチも装備しており、まさにレーシングカーそのものといった感じの仕様となっています。

サスペンションはダブルウィッシュボーンが採用されています。サスペンションはインボード式でスタビライザーは調整式となり、もちろんセッティングは公道向けに仕様変更されています。

インテリアデザインは、豪華そのもので、厚みのあるクッションとレザー(70-80年代のイタリア車っぽい)で覆われ、シートベルトもレザー同色のゴールドとなっています。また、もともとエアコンレスですが、後付けにてエアコン、そしてカーナビ、ETC、リヤビューカメラといった快適装備も取り付けられています。サイドシルは分厚く、ドアを開けていったんこのカーボン製サイドシルをステップしてシートに乗り込むような形状となっています。もともとシングルシーターのレーシングカーを2シーターに変更しているので、かなり無理な配置となっており、エアコン操作部も助手席上に張り出すことになっています。

なおシフトレバーはシートの右にあるゴールドのシャフトとシルバーのノブを持つものでペダル類はオルガン式、そして「クラッチ操作もレーシングカー同様のシビアさを持つ」ようです。「ビンゴスポーツ」社によると、ロードカーとしてのセッティングを持ち、もちろん公道走行用として登録が可能ではあるものの「相当なスキル」が必要だとされています。

ホイールは18インチセンターロック、タイヤはフロント255/35ZR18、リアは345/35ZR18を装着しています。脱着には専用のツールが必要、とのことです。

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