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大ヒット映画として知られる『ワイルド・スピード』シリーズは2001年から続く人気カーアクション映画。日本のファンからは『ワイスピ』という愛称で親しまれ、既に公開されている8作品の累計興行収入は、なんと5,400億円を突破しているモンスター映画。このシリーズの主人公は「ヴィン・ディーゼル」演じるドミニク・トレット。「ワイルドスピード」は彼とそのファミリーをメインに、毎回限界を超えるド派手なアクションと深い絆を描かれており、世界中のファンから愛され続けています。最新作にしてシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2020年1月31日に予告編が公開されると、24時間で5億回の再生回数を突破し世界的に次回作への期待と「ワイルドスピード」シリーズの人気の高さを示しました。その人気シリーズから今回は、「ワイルドスピード」シリーズにおける史上最高のシーンについて「ヴィン・ディーゼル」が語る。彼は「ワイルドスピード」シリーズの主人公として出演しているだけでなく、同作のプロデューサーとしても活躍しています。
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本シリーズの主人公は、「ヴィン・ディーゼル」が演じる“ドム”ことドミニク・トレットと、「ポール・ウォーカー」が演じるブライアン・オコナー。初めこそいがみあってはいたけれど、車を通じて心を通わせ、“ファミリー”となっていき様々な困難を共に乗り越え絆を強めていく。
しかし2013年、シリーズ7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影終了直前に、ブライアン役の「ポール・ウォーカー」がプライベートで起きた自動車事故で亡くなるという悲劇が起きてしまいました。あまりにも突然すぎる訃報は、共演者や映画のスタッフ、そして世界中のファンを驚かせ、悲しませた。その後「ポール・ウォーカー」の死という悲しみを背負って撮影が続行された『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、未撮影の「ポール・ウォーカー」のシーンを、彼にそっくりだった弟たちを代理に立て、さらにCGを使い完成させたのでした。
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大人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの主人公ドムを演じる「ヴィン・ディーゼル」は、交通事故により亡くなったブライアン役の「ポール・ウォーカー」の遺作となった7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』で撮影されたドムとブライアンの“最後のドライブ”についての思いを明かしています。
「ヴィン・ディーゼル」は「ポール・ウォーカー」の死後、『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影現場に行くことが嫌だったとアメリカのNMEに明かし、「葬儀に戻れと言われているいるような気がした。俺は(ポールの死に)とても打ちのめされた。誰にもこの悲劇を映画のストーリーとして使わせたくなかった。俺にとって、それは重要なことだった…。とても、とてもキツい瞬間だった」と、悲劇から5年以上が経過した現在でも、深い悲しみを忘れられない様子で当時を振り返っています。
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その「ヴィン・ディーゼル」が同インタビューで、「映画史上最高の瞬間かもしれない」と称したのが、「ポール・ウォーカー」の弟を代役に立てて撮影した、ドムとブライアンによるラスト・ドライブということです。
「ヴィン・ディーゼル」は、親友の「ポール・ウォーカー」の“卒業”を美しく描くために、『ワイルド・スピード SKY MISSION』に2人が「最後のドライブ」をするというラストシーンを追加したということです。このラスト・ドライブは、別々の道へ進むことにした2人の決意と、2人の美しい友情が垣間見られるシーンとして、世界を感動の渦に巻き込んだシーンです。さらに、ブライアンが乗っていた白いスープラは、大の車好きだった「ポール・ウォーカー」が経営していたカーショップから借りてきたものというこだわりもありました。
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こうして「ヴィン・ディーゼル」は「ポール・ウォーカー」の死を尊重し、映画の中でもブライアンを死なせるのではなく、未来への希望を残しつつ、最後に「FOR PAUL(ポールに捧ぐ)」というメッセージで『ワイルド・スピード SKY MISSION』を締めくくったのでした。このシーンについて「ヴィン・ディーゼル」は「映画史上最高の瞬間かもしれない。俺のキャリアにおいてだけでなく、映画史において。世界中の人々が一緒に泣くことができたと思う」とアメリカのNMEにコメントしています。