世界的な大ヒット映画『ワイルド・スピード』シリーズ。2001年から始まったカーアクション作品で、日本では『ワイスピ』という略称で親しまれている。多くの名車、旧車、スーパーカーが登場し、しかもカスタマイズされたマシンがカーアクションを繰り広げることでファンを魅了しています。既に公開されている8作品の累計興行収入は、5,400億円を突破している。2021年に第9作目の映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が公開される予定となっています。
多くのファンにとっては周知の事実ですが、「ワイルドスピード」シリーズのプロデューサーの一人でもあるのが「ヴィン・ディーゼル」。劇中においては第1作目からドミニク・トレット(ドム)役として登場しています。しかし、シリーズを通して主役として映画に参加しているにもかかわらず、2003年に公開されたシリーズ2作目「ワイルド・スピードX2」には出演していません。それには、ある理由があったようです。
「ヴィン・ディーゼルが続編を断った理由」
実は「ヴィン・ディーゼル」は、2001年に公開された「ワイルド・スピード」1作目にキャスティングされた当時、脚本に満足していなかったそうです。その際は、脚本家と約1週間話し合いを続け、やっと納得のいくものになったということです。
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そして「ワイルドスピード」の第1作目の映画は公開後見事オープニング成績全米第1位の大ヒットする大成功を収めています。それゆえに続編の企画が上がるまでは、それほど時間はかからなかったということです。
しかし、「ヴィン・ディーゼル」は「ワイルドスピード」の1作目の打ち上げで食事をしていた時、「これは続編を作らなきゃいけないよね」と誰かに言われ、「無理だよ。これ以上やらないでおいた方がいい」と返事したそうです。理由は、せっかく「ワイルドスピード」が「ジェームス・ディーン」の名作映画の『理由なき反抗』ぐらい素晴らしい作品になったのに、「ワイルドスピード」をシリーズ化することで、「続編を作る」ことが目的となり、映画自体が面白くなくなってしまったら、評判が台無しになると考えたためでした。
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当時は「ヴィン・ディーゼル」もまだ駆け出しの役者でしたが、シリーズ2作目「ワイルド・スピードX2」の出演に最大で27億5千万円(2500万ドル)のギャラを払うことを約束されたものの、出演を辞退しています。その理由は、映画会社が「ワイルドスピード」1作目の成功を金儲けの道具にするのが嫌だったからということです。この点について「ヴィン・ディーゼル」は、「もし『ワイスピ』シリーズを作るのなら、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』のように重厚な内容にしたいと思っていたけれど、映画スタジオはそうしなかった」とアメリカの#LEGENDでコメントしています。