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世界中の車好きを虜にしたカーアクション映画といえる「ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)」は、2001年に公開された歴史ある映画です。そもそもシリーズ1においてはロサンゼルスを舞台にドラッグレース(ゼロヨン)に熱中するストリート・レーサーたちを題材としたものでした。当時のアメリカのストリート・レース文化にのっとり、スポーツコンパクトと呼ばれるカテゴリの日本車が数多く登場したことでも有名でした。この「スープラ」が登場することになったストーリーとしては、ドラッグレースに負けたブライアン(故ポール・ウォーカー)がドミニク(ヴィン・ディーゼル)に譲るつもりだった「三菱・エクリプス」が爆破されたため、代わりに用意したスクラップ同然だった車が「トヨタ・スープラ」でした。スクラップ時は「2JZ-GE(NA)」エンジンでしたが、ターボチューン化され、ドミニクの工場で修理しさまざまなチューニングパーツを日本から取寄せ、完成させていきます。完成させた直後に試乗し、ストリートで「フェラーリ・F355GTS」をぶっちぎるパフォーマンスをみせました。実際「ワイルドスピード」の撮影のためにレプリカが5台製作されたといわれています。その中でも今回、注目されているのは、実際の劇中車両で「ポール・ウォーカー」がドライブし、その後、車両製作に携わったスタッフによってレストアされたという個体。まずは、2015年のオークションに登場した個体のスペックや落札価格を振り返ってみましょう。
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2015年5月12日(現地時間)にアメリカのインディアナ州インディアナポリスでオークションが開催され、この「トヨタ・スープラ」が登場しました。
この個体は、映画のために作られた車の一つで、1作目の最後に「故ポール・ウォーカー」が演じるブライアンが「ヴィン・ディーゼル」演じるドミニクとレースをするシーンで使われたものです。
撮影用にサスペンションが強化されているほか、ロールケージも装備されているとのことです。
このスタントカーは、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクのダッジ「チャージャー」と最後のドラッグレースで対決する場面を含め、同映画の全体にわたって使用されたということです。
オークションおけるに落札価格は「18万5,000ドル(約2,220万円)」でした。
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「ワイルドスピード」で登場する「トヨタ・スープラ」ですが、劇中車両のモデルとなったカスタムマシンが存在。
劇中車のモデルとなったマシンは個人所有のカスタムマシンとされています。この「トヨタ・スープラ」も同様で下記のマシンがモデルとなっています。
なお、劇中車のレプリカモデルを製作するには、改造費用75,000ドル(750万円程度)かかるようです。また「ワイルドスピード」で使用された劇中車は、以前オークションに出品されたことがあり、18万5000ドル(約2240万円)で落札されています。
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今回は実際に映画の撮影に使用され、「ポール・ウォーカー」がステアリングホイールを握った車輌がバレットジャクソン主催のオークションに登場することで注目されています。なお、これは「ワイルド・スピード」第一作目の撮影のために制作された数ある「スープラ」の一台。内外装の撮影時に使用されたと紹介されています。
このスープラは上述の通り第一作目の「ワイルド・スピード」の撮影に使用され、その後には第二作目「ワイルド・スピードX2」撮影のためにゴールドにペイントされることになった個体。ただし今回、もともとこのクルマを製作したカリフォルニア州のショップ、そして「エディ・ポール」氏によってレストアが施され、「ワイルド・スピード」登場時と同様の外観へと戻されています。ボディカラーは「ランボルギーニ・ディアブロ」に純正採用されるものと同じ色味(オレンジパール)を持ち、ボディサイドには「ニュークリア・グラディエーター」のグラフィックが施されています。エクステリアのカスタムは、ボメックス製のフロントスポイラーにサイドスカート、TRD製ボンネット、APR性のアルミ製バイプレーンリアウイング、ホイールは19インチの5本スポーク。
この個体には「オーディオシステム」が積まれていません。なお、このクルマはエンジンルームの撮影に使用されることはなかったために「エンジン本体はノーマル」。ボンネット内に収まるのは3リッター6気筒ターボのトヨタ2JZ型エンジンです。
インテリアも劇中車同様に戻されていますが、モニターなどいくつかが欠損している模様。ちなみにトランスミッションは4速ATだそうですが、マニュアル・トランスミッションに見せるための丸いシフトノブが装着されています。競売価格は1000万円オーバーと見られています。