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映画公開で注目されている「エルトン・ジョン」。波乱万丈な人生を送ってきた「エルトン・ジョン」の伝記映画『ロケットマン』では、数々のショッキングなエピソードが登場します。彼についての背景としてエルトン・ハーキュリーズ・ジョン(Sir Elton Hercules John、CBE、1947年3月25日 – )は、出生時の名前は、レジナルド・ケネス・ドワイト(Reginald Kenneth Dwight)と紹介されています。また代表曲に「僕の歌は君の歌」「クロコダイル・ロック」「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」「ダニエル」「ベニーとジェッツ」などがあり、シングルとアルバムの総売り上げは2億5千万枚から3億枚以上とされており、これは「史上最も売れたアーティスト」で5位の記録とされています。この偉大なミュージシャンは世界有数のカーコレクターとしても知られており、多くの高級車を所有しています。今回はオークションに登場した彼の所有していた愛車の「フェラーリ」の2台に注目。
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まずは「エルトン・ジョン」氏が所有していた「フェラーリ・365GTB/4 デイトナ」。この個体は、約6年間で1,300台のみ製造されたわけですが、その中でも右ハンドル仕様は158台、スパイダーモデルが122台のみという生産台数で、この個体は右ハンドル仕様となっています。
ボディカラーは、フェラーリの特徴でもあるレッドカラー。
全体的に非常に状態が良く、塗装ムラや傷はほとんど無く、おまけに保管状態やメンテナンスも定期的に行われていたとのことで、現在でも問題なく走行ができるとのことです。
フロント周りも非常に細かくメンテナンスされており、錆びはもちろんのこと、汚れも全く無い新車のような状態です。
先代の「フェラーリ・275GTB/4」のようなクラシカルな美しさとは対照的に、非常にダイナミックなスタイリングで、ピニンファリーナデザインの個性を全面的に押し出しています。
パワートレインは、当時新設計となるシリンダブロック構造の排気量4.4L V型12気筒6ウェーバーキャブレターエンジンを搭載し、最高出力352ps、0-100km/hの加速時間は5.4秒、最高速度280km/hと、当時の世界最高水準の動力性能を持った個体としても有名でした。それでも当時は「フェラーリ・365GTB/4 デイトナ」以外にもランボルギーニ「ミウラ」シリーズと生産時期が重なってしまったことから、公称値レベルのスペック面において拮抗(きっこう)していることから、ランボルギーニ「カウンタック」と「365GT4」と同様に、「ミウラ」とのライバル関係に位置するモデルでもありました。
インテリアは安定のブラックレザーの極薄フルバケットシートです。車体重量が1,280kgと非常に軽量のため、こういったインテリアシートにおいても、無駄を一切省くというストイックな部分も垣間見ることができます。
ちなみに、「エルトン・ジョン」氏は、この「デイトナ」を約16年間所有し、その間にほぼ毎日のように使用し続け、約13万kmというとんでもない走行距離を走っていました。しかしながら、車体の状態やエンジンコンディションの良さ、そして「エルトン・ジョン」氏が所有していたというプレミア価値により、落札価格は約8,400万円と言われていました。
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そして、もう一台のフェラーリは、当時のフェラーリにとって12気筒フラッグシップモデルとなった「フェラーリ・365GT4 ベルリネッタ・ボクサー」です。
その後の「フェラーリ・512」など12気筒モデルの元祖となったモデルともいえるモデルです。
1973年1976年までの間で、367台の「フェラーリ・365 GT4 BB(ベルリネッタ・ボクサー)」が製造されていますが、「エルトン・ジョン」氏が所有していた1台は58台製造されたイギリス仕様の右ハンドルタイプです。
ちょうど「エルトン・ジョン」氏が自身でレーベルを設立した年である1974年に新車でこのフェラーリを購入し、オプションでエアコンとVoxson製のラジオを付けたようです。
マッチングナンバー車であり、2012年にはフェラーリ・スペシャリストによってレストアが施され、フェラーリ・クラシケの認証も取得済している個体です。
走行距離は9700マイルを指しており、価格は3700万円~4400万円とされていたようです。