Table of Contents
【テスラ】コンパクトEVの新型車モデル2は200万円以下と発表
あわせて読みたい記事:【Apple】最有力の日産と提携でアップルカー(EV)を実現
あわせて読みたい記事:【ポルシェ935EV仕様】Bisimoto935モビーXで登場
あわせて読みたい記事:【アスパークOWL】日本製EVハイパーカー価格5億円のスペック
自動車業界で急成長を遂げている「テスラ」。今、EVカーにおいて世界を牽引し注目をあびています。今回は、25,000ドル(日本円で約260万円)以下のピュアエレクトリックカー(EVカー)を発売するとして話題になっています。現在この新型車は「モデル2」と言われているようですが、その登場は思ったよりも早く、2022年には中国、北米でも販売されるのでは、と言われているようです。現時点ではあくまでもウワサレベルでしか無いものの、2021年3月には上海ギガファクトリーにおける生産の認可が降り、2021年11月の広州モーターショーにてプロトタイプが公開される、とも言われています。今回公開された注目の動画によれば、テスラは2006年からこの「モデル2」の計画を持っていたとのことです。テスラは2008年にその第一号車「ロードスター」を発売していますが、今回の主張が正しければ「第一号車の発売に先駆けて普及価格帯までのロードマップを描いていた」ということになります。
「テスラのEV戦略」
あわせて読みたい記事:【Apple】 EVカーは5年以内には実現しないという理由とは
テスラ最初のクルマである「ロードスター」は約1000万円というプライスタグを抱え、しかもコンパクトなオープンそして2シーターというマニアックなクルマでした。当時はハイブリッドカー全盛であり、エレクトリックモデルと言うと「エコ」という認識、そしてクルマとしての楽しさ、その他様々なことを「あきらめ、我慢して」乗るのが当然だと思われていた時期でした。そういった時代にオープン2シーターという衝撃的なパッケージングで登場したのが「テスラ・ロードスター」ということになり、その後2012年に登場したのが「モデルS」。「モデルS」も1000万円クラスと高価なクルマではあるものの4ドアサルーンという一般的なパッケージングを持ち、居住空間や走行距離、なによりパフォーマンスも「ガソリン車よりも上」というスペック。日産リーフ、三菱アイミーブ等の「節約志向」イメージの強いEVばかりであった中に「ラグジュアリーで、ガソリン車にできてこのクルマにできないことはなにもない」モデルSの登場はやはり衝撃的であり、その後にはSUVボディを持つ「モデルX」を発売しています。さらに2019年にはコンパクトで安価な「モデル3」を発売することになりますが、これまでの流れだと「小さい市場における高価な車(ロードスター)」→「大きな市場における高価な車(モデルS/モデルX)」→「大きな市場における安価なクルマ(モデル3/モデルY)」へとシフトしており、今回の「モデル2」については「大きな市場のさらに安価なクルマ」という戦略。まずは高価な、そして特殊なクルマを発売することでインパクトを与え、徐々に「実利」を求めて普及価格帯に移行するという構想を2006年に持っていて、それを実現してきたのだとすると、まさに「恐るべしテスラ」ですね。※利益単価の縮小は「販売台数」でカバー。
「補助金で200万円以下となるモデル2」
あわせて読みたい記事:【ロールスロイス】ジャスティン・ビーバーのワンオフモデルのスペック
現在アメリカではバイデン大統領のもとEVの販売促進策が導入されることになるものと思われ、となると期待できるのが「購入補助金」。これを考慮すれば「モデル2」が「200万円以下」で購入できるといい、となるともうこれは完全にガソリン車と競合するレベルです。北米ではガソリンエンジン搭載コンパクトカーの価格がおよそ150万円〜からだとされ、まだまだ50万円程度の開きはあるものの、ランニングコストの差、売却時の(テスラの)リセールの良さ等を考慮するに、十分にその差を埋めることができるのかもしれません。参考までに、テスラは国内での「モデル3」の価格を一部引き下げており、「スタンダードレンジプラス」だと429万円になっています。しかしこちらにはクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金が適用されるため、実際には「389万円で」購入できるということになり、これは相当なインパクトがあると思います(そのほか、環境性能割等を考慮すると、同価格帯のガソリン車に比較すると安く買えるということになる)。
この記事へのコメントはありません。