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世界中で販売台数は大ヒットとなった「S30型:フェアレディZ(ダットサン240Z)」は、現在でもファンを魅了し続けてカスタムベースとしても人気のモデルです。実際、デビュー当時はラリーフィールド、サーキット、最高速チャレンジなどで活躍しました。そのような「S30型:フェアレディZ(ダットサン240Z)」のカスタムマシンを紹介。
まずは、オリジナルのスペックとして1969年に先代モデルとなるオープンボディの「ダットサン:フェアレディ(SR311/SP310)」の後継モデルとしてデビューしました。デビューに至るまでの開発は、1960年代当時、アメリカ日産の社長であった「片山豊」氏でした。「ダットサン・フェアレディ(SR311)」でモータースポーツでは成功を収めていたものの、市場では年々厳しくなる北米の安全基準に適合できなくなると考え開発がスタートしました。自身はインタビューで「ジャガー・Eタイプのような車を造ってくれ」と要望を出したと述べており、初代モデル「フェアレディZ」のエクステリアデザインは優雅で美しいボディシルエットが描かれました。さらに「フェアレディZ」のシャシーポテンシャルは高度なもので、軽量なモノコックボディに、前後輪ともストラット式サスペンションによる四輪独立懸架を備え、市場で先行する「ジャガー・Eタイプ」や「ポルシェ・911」などと競えるほどに仕上げられました。
今回、カスタムマシンとして紹介するのは、「Hoonigan AutoFocus」で登場した「フルカーボンボディ」の「S30型:フェアレディZ(ダットサン240Z)」です。
この「S30型:フェアレディZ(ダットサン240Z)」のオーナーは「ショーン・バセット」氏という人物で現車を20万円程で入手したということです。しかし、入手した当初は朽ち果てサビだらけの個体だったそうですがレストアしながら仕上げたとのことです。
土に帰る寸前からの変貌。エクステリアデザインは、スーパーGT仕様といった感じです。
フロントセクションは、バンパーレス仕様でフェンダー上にはエア抜き用のルーバーが見られます。
フロントアンダーは、ダウンフォースを意識したデザイン、サイドにはカナードも装着しています。ヘッドライトの形を模したカバーが「S30型:フェアレディZ(ダットサン240Z)」であることを意識させるものとなっています。
ボンネットはエアロキャッチによる固定式を採用しています。細かいところまでカーボンファイバーで構成されており、まさに「フルカーボン」のボディが製作され装着されたカスタムマシンです。
リアセクションにおいては、巨大なGTウィングが目立ちますが、ゲートセンターの給油口の下に見える、リアのサスペンションシステムは、オリジナルのストラットからマルチリンク化され大幅な変更が施されているようです。リアウインドウはポリカーボネート製。
リアフェンダーにもルーバーが設けられ、そのルーバーもカーボン製。Gr.5、スーパーシルエットのような迫力のフェンダー。
前後タイヤはレース用を装着。
公道走行は考えていないためにリアウイング、そしてリヤディフューザーも大型のもの採用し、走行性能の向上を考慮したカスタムが施されています。リアクォーターウインドウはポリカーボネート製。
足回りに注目するとブレーキキャリパーはウィルウッド製が採用されています。
ショーカーのように美しく仕上げられたエンジンルームは、遮熱のために金箔が使用されています。搭載されているパワーユニットは、直列6気筒のL型エンジンからLS型のV8エンジンへと変更されています。
エキゾーストマニホールド(ヘッダー)にはバンテージが巻かれ、細部にまでチューニングが施されたカスタムマシンであることもわかります。
インテリアはレーシーな仕上げでスパルタンな仕様となっています。ハンドブレーキレバーが屹立しているところを見るに、このクルマはドリフト仕様であるように思われます。シフトレバー、ハンドブレーキ、そしてメーターパネルなどは外装同様に「カーボン製」。
複雑な形状を持つロールバー。シートはサベルト製のレーシングバケット。
ペダルもブレーキと同じくウィルウッド製が採用されています。