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「中井 啓(なかいあきら)」氏と聞けば、「ポルシェカスタムチューナー」と多くのポルシェファンは答えることでしょう。そう、世界に名をはせるポルシェ専門のカスタム工房「RAUH-Welt BEGRIFF(ラウヴェルト・ベグリッフ/以下RWB)」の代表です。「RWB」のチューニングの特徴はワイドでスパルタンなボディワークです。ポルシェのエクステリアデザイン自体グラマラスですが「RWB」は、ド迫力のオーバーフェンダーとRWB特注ホイールの組み合わせたエクステリアデザインを特徴としています。そのヒストリーは1997年、千葉県柏市に設立されましたが、「RWB」は現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、イギリス、中国、香港、台湾、インドネシア、フィリピン、タイなど各国に展開している世界的な「ポルシェチューナー」なのです。
その「RWB」の今回のベースモデルは、1989年製の「ポルシェ・911カレラ4」ということです。前後オーバーフェンダーとそれにマッチした前後バンパーとサイドステップ、フロントにはカナード(エロフリック)、リアにはダブルデッキ式リアウイングを装着しています。
インテリアにはボディカラー同色のレッドのロールケージが組み込まれています。そして、当然のようにリアシートが取り払われて「2シーター仕様」に変更されています。
それでも、インパネ周りなどメーター類など、オリジナルの状態を残しており、スパルタンな「ポルシェ・911」のインテリアを残しています。またダッシュボード助手席側にはRWBを設立した「中井啓」氏のサイン入っています。
フロントセクションでヘッドライトのベゼルやインナーはブラックに変更されています。さらに細かいパーツですが、プロジェクターレンズには「RWB」文字が入ります。
車高は極端に落ちていて、とくにリアホイールのリムの深さが際立っています。全体的に「レッド×ブラック」で統一されており、オシャレな雰囲気もあります。
サスペンションはKW製、ブレーキシステムは「ポルシェ・993ターボ」からの流用となり、ホイールサイズは18インチ、タイヤ幅はフロント265、リア335とのことです。
ドライブトレインとなるエンジンにも手が入っており、排気量:3.600cc・フラットシックスはターボで加給されECUもカスタムメイドされています。インジェクターも流量が大きなものへ交換されてピストンやガスケット、チェーンレールなどエンジン本体パーツや補記類も大幅強化されているようです。そのパワースペックは最高出力:は400psとなっており、駆動輪はカレラ4ゆえに4輪駆動、トランスミッションは5MTとなっています。