【ポルシェ・935 DPⅢ】DPモータースポーツGr5カスタム
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「ポルシェ」社が1976年に発表した国際自動車連盟の「グループ5(シルエットフォーミュラ)」規定に合わせた「ポルシェ・911ターボ」ベースのレーシングモデル「935」は世界的な名車といわれている一台です。それでも1970年代の初頭においては「ポルシェ・917」でマニュファクチュアラーズ選手権を絶対的な強さを見せつけていたものの、5リットルスポーツのカテゴリーが成立しなくなり、アメリカのカナディアン-アメリカン・チャレンジカップに参戦することになりました。しかし、5リットルDOHCではアメリカ製の8リットルOHVエンジンに対抗できなかったために、ターボチャージャーを開発し、そのノウハウをヨーロッパに持ち帰るため「ポルシェ・911ターボ」を商品化し、その「ポルシェ・911ターボ」を元にグループ5のレーシングカー、「ポルシェ・935」を作り出したのです。そのヒストリーを振り返ると1984年にレーシングイベントに登場してから世界中で150勝以上の勝利を収め、さらには20クラスの勝利もしてきたことにあります。それゆえに伝説的な一台ですが、この個体を更にモデファイ&過激カスタムした「935 DPⅢ」が公開されているというのです。
今回、カスタムを施したのは「DPモータースポーツ」社で、同チューナの創設者である「エスハード」氏の息子である「パトリック・ジマーマン」氏によれば、「今回のモデルをドリームカーにすることは非常に光栄なことであり、最高の一台に仕上げました」とコメントしています。エクステリアデザインとしては、シルバーとグレーの中間色のようなデザインにてまとめられ、様々なカーボンファイバ強化材を使用した高級グラスファイバー製ボディキットを装着しています。
リヤには、新しく製造されたステンレススチール製のセンターデュアルタイプのエキゾーストシステムをインストールしています。
「ポルシェ・911(965)ターボ」のエンジンがベース
「ポルシェ・935 DPⅢ」に搭載されるエンジンは、1992年式の「ポルシェ・911(965)ターボ」がベースとなる排気量3.3L 水平対向6気筒ツインターボエンジンをダイヤルアップし、最高出力450hpを発揮します。また、ユニバーサルストラットベアリングと調整可能なストラットブレースにてH&Rによる調節可能なスポーツサスペンションも装備されています。
これにより足元ホイールはフロント9j×18インチ(タイヤ:245/40)、リヤ12.5j×18インチ(タイヤ:335/30)のダイナミックなアルミホイールを装着します。なお、インテリアは非常に上質なブラックとグレーのレザーを採用しています。
ステアリングホイールはスポーツタイプで、クラブスポーツロールオーバーバー、ロリポップタイプのスポーツシートにもブラックとグレーのデザインが施されています。
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