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「日産:スカイラインGT-R(PGC10/KPGC10)」といえば、「S20型(直列6気筒DOHC24バルブ)」エンジンを搭載した「GT-R伝説」を築いた名車。TSレースで強さと速さを見せつけ多くのクルマ好きを魅了しました。
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日本国内においては絶大な人気を誇る「スカイライン(ハコスカ)」ですが、実は1960年代末から70年代初頭にかけて、世界のエンスージアストはその存在すら知らなかったモデルなのです。もちろん輸出仕様として開発されたモデルでなかったことが一因であるものの、ヨーロッパにおいて「スカイライン」を味わうチャンスがあったというのです。「日産」は、1971~72年に海外向けの「スカイライン(C10型系)」を少数生産したのです(信頼のおける推測で84台ということです)。そして、そのヨーロッパ仕様は「スカイライン・2400GT(HGLC10型)」です。
このバージョンは、「スカイラインGT-R(PGC10/KPGC10)」ほど軽量化が施されていたわけでもレース向けでもなかったモデルですが、搭載されたSOHC6気筒エンジンは国内仕様では2リッターだったが、「2400GTで」は1970~1973年の「フェアレディ240Z」と同じ2.4リッター直列6気筒の「L24型」に換装されていました。現存する「2400GT」の所在は、多くがオランダにあること以外、明らかになっていないということです。
しかし、リスボンのアウトモーヴィスが販売している、今回の個体は1972年に日本からの船を下りて以来、ずっとポルトガルにあり、その乾燥した気候もあって、オリジナルのままの非常によいコンディションだということです。レストアが不要だったことからも分かるように走行距離も少ないということです。実際にオドメーターが示す数字は6万kmです。したがって6気筒エンジンの「L24」のコンディションは好調ということです。販売価格は3万5000ユーロということです。しかし、近年において「スカイラインGT-R(PGC10/KPGC10)」と「フェアレディ240Z(S30)」の価格が徐々に上がりつつある中、どちらよりも希少なモデルが手付かずの状態で入手できるのだから、実に魅力的な個体といえるでしょう。