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「メルセデス・ベンツ」が「メルセデス・ベンツ AMG GT3(レーシングカー)」をモンテレー・カーウィーク期間中に開催されるRMオークションに出品予定とのことです。
なお、収益金は「ローレウス財団(Laureus Sport for Good Foundation)」に寄付されることになるそうですが、「メルセデス・ベンツ」は2015年にも「メルセデス・ベンツ SLS AMG GT3」をやはりオークションにかけて収益金を動財団に寄付しています。
なお、ローレウス財団とは下記の通り「メルセデス・ベンツ」のホームページより説明されています。「ローレウス(Laureus)」とは、2000年にリシュモン社とダイムラー社が共同で設立した財団です。「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団」「ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミー」「ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード」の3つから構成され、スポーツの力を通して社会貢献を行い、世界中の子供たちに希望と前向きな姿勢を与える活動を続けています。「ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード」は年間を通じて最もスポーツに貢献した選手個人、団体を表彰する賞で、これまでに「セリーナ・ウィリアムズ(テニス)」や「ミハエル・シューマッハ(F1TM)」、「ウサイン・ボルト(陸上)」などが受賞しています。
同財団の知名度向上を目的として、「メルセデス・ベンツ」は限定モデルを導入したこともあります。そして、今回、出品される「メルセデス AMG GT3」についてですが、この個体は「一度もレースで走ったことがない」個体で、AMGの50周年を記念して製造された一台(シャシーナンバー”50”)、とのことです。
そして、パワーユニットとなるエンジンは6.3リッターのV型8気筒エンジンで、最高出力は641ps仕様、そしてホイールは18インチ、トランスミッションはレーススペックの6速が搭載されています。
レース用エンジンとは言えど、市販車同様に「ワンマン、ワンエンジン(一人の職人が一つのエンジンを組み上げる)」が貫かれているようで、組み立てた人の名を記したネームプレートが装着されています。
ボディパネルはクローム仕上げで、パーツの一部はカーボン仕上げとなっています。おそらくですが、通常のレースカーよりは丁寧な仕上げがなされているように思われます。
インテリアは当然ながら完全にレーシングカーの仕上げが施されています。このインテリアデザインも非常に美しい仕上げがなされ、コレクションアイテムにふさわしいクオリティを持っているようです。
なお、今回オークションにて出品される個体の予想落札額は約4,400万円~6,600万円と非常に幅広い変動幅となっていますが、落札された収益金は全て医療財団法人へと寄付されます。