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旧車好きとして知られる千原ジュニアが修復専門ガレージを訪問し、名車が再生されるプロセスを紹介していく番組『千原ジュニアの名車再生!プロジェクト』。旧車マニアの間で良く知られる有名なガレージが登場し、エンジニア達が長年放置され腐食だらけとなった名車の修復に挑む。
1960年代から1970年代頃の車に魅力を感じ、いつか自分の車だけを使って「三億円事件」の映画を撮影するのが夢だと言う千原ジュニア。旧車を修復するという本番組のオファーが来たとき、「よくぞ私に話を振ってくれた」と思ったそうだ。車のボルト1本まで細密に見ることができたのは彼にとっても貴重な経験となったようで、もし自分ではなく他の人がこの番組を担当していたら悔しいと思っただろうと語る。
嬉々として説明してくるエンジニア達は本当に車が好きなのが伝わってくる。彼らの説明を聞いているときが、千原ジュニアにとって一番楽しかった時間だという。エンジニア達は、言葉を選ばずに言ってしまうとド変態のレベルなのだそうで、ただ話を聞いているだけで楽しい時間へ誘ってくれるとのこと。車が大小様々なパーツの集合体であること、そういったものが街を走っていること自体が不思議に思えてくるという。
番組については、旧車好きはもちろん、そんなに興味がない人でも楽しめる番組になっていると語る。あるものに対する熱量を持った人たちの話は、多くの人の興味を惹きつけるからだ。
千原ジュニアのウィットに富んだトークは修復の話だけにとどまらず、その旧車にまつわる歴史や元オーナーのストーリーも引き出していく。本番組では、世界的にも独自の進化を遂げている日本の車カルチャーの奥深さを知ることができるだろう。
13回にわたって送る『千原ジュニアの名車再生!プロジェクト』は、12月14日(金)から毎週よる19:00~にて、dTVチャンネル内のクルマ・バイク専門チャンネル「Discovery TURBO」内でスタートする。
番組は全13話を予定。1話から3話では「いすゞベレット1970年型1600GTR」を、4話・5話では「アルファロメオ1750 スパイダーベローチェ1969年型」を、6話から8話では「スカイライン2000GT(1971年型KGC10改、GTR仕様)」を、9話から11話では「ベンツ190SL」を取り上げ、12話・13話では総集編を配信する。
1969年(昭和44年)に 「ベレット・1600GTR」が発表されました。パワーユニットは「いすゞ・117クーペ」用の1,584ccの直列4気筒DOHC(最高出力:120ps)エンジンをベレットGTのボディに積み込んで最高速190km/hのポテンシャルを持つスポーティモデルでした。
1966年にデビューした初期のモデルは通称「ボートテール」とも呼ばれ、エクステリアデザインは、丸みを帯びた長いテールが特徴でした。搭載されたエンジンは1.600cc直列4気筒DOHC(最高出力:109ps)で、5速MTとの組み合わせにより最高速度185km/hの性能を発揮しました。そして1967年に、排気量を1.75Lに拡大し、最高出力を124psまで高めた「1750スパイダー・ヴェローチェ」、1968年には、価格を抑えたエントリーグレードとして、「GT1300ジュニア」と共通の1.3L直4DOHCエンジン(最高出力89ps)を搭載する「スパイダー1300ジュニア」が登場しています。そして1969年に実施された最初のマイナーチェンジにより、エクステリア面ではテールがカットされ全長が130mm短縮されると共に、フロントウィンドウが大型化されると同時に角度が立てられるなど、様々なリデザインが施されました。又、インテリア面でも、インパネのデザイン変更やセンターコンソールの装備といった改良が行われました。このタイプは、通称「カムテール」と呼ばれました。
1968年(昭和43年)にスカイラインは3代目モデルの「C10型」がデビューしました。この「C10型」は、日産自動車とプリンス自動車工業の合併後初の「ニッサン・スカイライン」として大きな注目を集めました。 初期には1.5ℓと2ℓエンジンの4 ドアセダン、1.5ℓのワゴン/ バンで構成されていましたが、超高性能版として別格の「2000GT-R」や1.8ℓエンジン車を加えて徐々にワイドバリエーション化しました。そして、1970年(昭和45年)にホイールベースを70mm短縮したスタイリッシュな2ドアハードトップシリーズも加わりました。 さらに、1971年9月に「スカイライン2000GT」の上位モデルとして、SU ツインキャブで130 馬力にまでパワーアップした「2000GT-X」を追加しています。「GT-R」を除く「2000GT」シリーズで最高性能車であると同時に、当時はまだ珍しかったパワーウインドウなどの豪華装備でトップグレードでした。
1956年2月6日、190SLはニューヨークモーターショーにて、300SLガルウィングの隣に並んで発表されました。190はエンジン排気量、1897ccから名付けられたもので、SLは”Sports Lightweight”を意味します。190SLのシャーシはW180(通称ポントンセダン)のものを254mm短くして利用しましたが、W180ベースではスポーツカーとして発表することが難しいため、エンジンだけは新たに1,897ccの4シリンダーエンジン(M121)を開発していました。300SLのM186型6気筒エンジンをベースとして、アルミニウムヘッド、アイアンブロック、チェーンドライブオーバーヘッドカム、ソレックス製キャブレーターを採用し、W180の倍となる120馬力を達成していました。また、サスペンションは300SLロードスターと同じものを採用しており、リアのシングルピボットサスペンションを採用しています。190SLには”Rennsportパッケージ”と呼ばれるオプションが存在しており、その内容はトップやバンパーを取り外して、サイドウィンドウをなくし、フロントガラスはパースペックス製へと変更、というもので、ベースモデルより100kgも軽く仕立てられていました。わずか17台のみが生産されましたが、実はその戦歴はレースとは無縁と考えられた190SLのイメージを覆すもので、1956年のマカオグランプリではフェラーリモンディアルに2.5周差をつけて優勝し、同年カサブランカグランプリでは、2000cc以下GTクラスで優勝を飾っています。
ちなみに「千原ジュニア」氏は、旧車好きの芸能人として有名ですが、愛車として所有している旧車の一台は、1975年~1979年に販売されていた4代目モデルの「日産:セドリック(330型)」です。このモデルの特徴としてアメリカンテイストなシルエットが美しいボディラインや角目のヘッドライトが特徴で、エンジンは2リッターと2.8リッターがあり、ボディスタイルは、セダンと4ドアハードトップ・2ドアハードトップとバンがあり、グレードが多数あるのが特徴です。人気の4ドアハードトップの中古車はほとんど流通している事がなく、他のグレードやモデルに比べてもプレミアム価値が高く、200万円オーバーという高値で取引されている事もあるモデルです。