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名車「ランチャ・ストラトス」が復活するということが発表されクルマファンの間で大きな話題となりましたが、その発表から10年が経過。振り返ってみると「フェラーリF430/430スクーデリア」をベースモデルとして伝説のラリーカーである「ランチア・ストラトス」を「 MAT(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)」が発表したのは2010年のこと。しかし、復活させたものの「フェラーリ」社からの販売許可が降りず2018年にやっと限定25台のみ発売される事が発表されました。
そして、今回のこの個体は「シリアルナンバー01」の「MAT NEWストラトス」ということになります。世界に1台だけのアリタリア・イタリア航空カラーのラリー仕様です。
この個体は2009年「フェラーリ430スクーデリア」をベースとしており、最高出力540馬力を発揮する4.3リッターV8自然吸気エンジンが搭載されています。
「MAT NEWストラトス」に改造する前に3000km走行していた中古車ですが当然エンジンなどオーバーホール済みとなっています。そして、ドイツにおいて2019年3月25日にナンバープレートを取得しています。
実のところ元々はドイツの富豪が「ピニンファリーナ」に「ランチャ・ストラトス」を復活させてほしいと依頼し作られた個体でした。また当時「フェラーリ」社の会長だった「ルカ・ディ・モンテゼモロ」氏は、この「ストラトスプロトタイプ」でテスト走行したりサインも付けたりと好印象な状態でしたが、販売する事だけは決して許可を出さず8年間ずっと生産される事はありませんでした。
プロジェクトが未完の状態で終了後に「ピニンファリーナ」の特別プロジェクトマネージャーを務めていた「パオロガレラ」氏は自身の会社「Manufattura Automobili Torino(MAT)」を経営し顧客の「フェラーリF430」と「フェラーリ430スクーデリア」を使用して再びプロジェクトを再スタートさせました。
ちなみに「フェラーリ430」を選んだ理由は既に生産終了済みで個体もパーツも豊富にあるからだそうです。「MAT NEWストラトス」は、「フェラーリ430スクーデリア」よりも30馬力上の540馬力の最高出力を発揮。そして、「フェラーリ430スクーデリア」よりも50kg軽い1200kgになっています。
このアリタリアカラーと4灯ライトポッドが付いたストラトスは世界にこの1台だけという事でオークションでは8600万円~1億1000万円程度で落札されると予想されています。