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希少な「ホンダ・S2000 CR」がインターネットオークションサイトeBayにて販売されています。「ホンダ・S2000」は1998年に本田技研工業創立50周年記念モデルとして発表され、1999年4月より販売されたモデルでした。エンジンは前車軸より後方に置かれ、車体の前後重量バランスは、50:50としエンジンルームに縦置きにされた直列4気筒 DOHC VTEC NA 2.2L「F20C」エンジンは最高出力250PSを発生し、許容回転数は9,000rpmとなっています。市販車においてこれほど高回転型エンジンは珍しく、そのピストンスピードはF1エンジンに匹敵するといわれました。トランスミッションは6速MTのみでAT車の設定はなく、操作フィーリングの向上をめざした36mmという短いシフトストロークでコントロール。まさに50周年記念に相応しいモデルでした。
そして、今回オークションに登場の「ホンダ・S2000 CR」は、アメリカ・カリフォルニア州のオーナーが出品している個体で、エアコンとオーディオ機器を排除したデリーとパッケージを装備する僅か59台しか製造されなかった2008年式の「S2000 CR」(”CR”はClub Racerの意味)となります。
ロットナンバーとしては21/59で、ボディカラーは何とも美しいApex Blue Pearlと呼ばれるパール系ブルーとなっています。この個体の特長としては、従来の「S2000」に比べて車体重量が45kg軽量化されており、補強されたスプリングやダンパー、スウェイバーを装備し、改装されたボディキットや当時のままとなるエキゾーストマフラー、ステアリングラックスティフナーを装備しています。
足元にはシンプルなデザインのシングル5スポークアルミホイールとブリヂストン製RE070タイヤを装着しています。
インテリアには、なんとも珍しいスエード調の素材を採用し、カーボンファイバアクセントやイエローのカラードステッチといったスポーティでありながらも高級感も演出する贅沢な仕様に仕上げられています。
パワートレインは、「S2000(AP2)」世代同様に排気量2.0L 直悦4気筒VTEC自然吸気エンジンを搭載し、最高出力240psを発揮します。
走行距離は僅か6,413kmと非常に少なく、ボディやエンジンのコンディションも非常に良好とのことです。なお、これだけの好条件が揃った状態での現時点での入札価格は約850万円となっており、今後更に上昇(もしかすると1,000万円超え?)することが考えられます。ちなみに日本の「ホンダ・S2000」には、「Type S」があります。しかし、「S2000 CR」はアメリカ版の「Type S」と勘違いされやすいのですが、実は中身は全く別物です。「Type S」は公道やワインディングを中心にセッティングされていていますが、「CR」はその名のとおりサーキット走行を重視されています。
そのため、「CR」には手動でしか取り外しできないアルミ製のハードトップが装備され、エアコンやラジオはオプション装備となっています。ノーマルの「S2000」よりもトップを外すと40kg以上もの軽量に成功しています。サーキット走行でのグリップ感を高めるために、Bridgestone RE 070タイヤを標準装備し、スプリングやダンパーも硬めにチューニングされています。「CR」用に開発されたボディキットには、リデザインされたフロントクリップやリアバンパー、そして大型のリアスポイラーも搭載されています。