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自動車世界三大レースの一つとされる、ル・マン24時間耐久レースにおける数々の名レース、名レーサーの伝説は多くの人の記憶に残っているものですが、その中でも「フォード・モーター」と「フェラーリ」が、ル・マン24時間耐久レースでレーシングカー開発の争いも興味深いものがあります。このライバル関係の実話を映画化するタイトル未定の新作映画の全米公開日が、2019年6月28日に決定したと「Deadline」などが報じているとということです。
製作を進めているのは「20世紀フォックス」です。そして、内容としては、1966年のル・マン24時間耐久レースで「フォード・モーター」が「フェラーリ」を打ち負かし、1位から3位まで独占する劇的なフィニッシュを遂げた、あの伝説的レースが描かれるということです。ちなみに、この映画のモータースポーツの背景を考えると1960年代は、「フェラーリ330」や「フェラーリ250GTO」がトップマシンとして常勝していた「フェラーリ」が大きな存在感を表していた時代でした。そこに「フォードGT40」が現れ「フェラーリ」の牙城を打ち壊したのでした。それが伝説の1966年のル・マン24時間耐久レースだったのです。
この映画には、豪華スターが勢揃いする予定のようで、『バットマン』シリーズや『アメリカン・サイコ』の「クリスチャン・ベール」が、「フォード・モーター」の「GT40」開発の中心人物であり、テスト・ドライバーも務めたレーシング・ドライバーには、「ケン・マイルズ」役を演じるということです。ドラマ『パニッシャー』の「ジョン・バーンサル」は、当時「フォード・モーター」の副社長だった「リー・アイアコッカ」役です。おいしい「キャロル・シェルビー」役を射止めたのは、「マット・デイモン」のようです。この前「マット・デイモン」が運転する場面を見たのは、火星をドライブした『オデッセイ』や、クルマで階段を駆け下りた『ボーン』シリーズでした。監督は映画『LOGAN/ローガン』の「ジェームズ・マンゴールド」、そして主演は「マット・デイモン」と「クリスチャン・ベイル」が務めるということです。「20世紀フォックス」は、もともと、「A・J・ベイム」の著書「Go Like Hell: Ford, Ferrari, and Their Battle for Speed and Glory at Le Mans(邦題:フォード vs フェラーリ 伝説のル・マン)」を映画化する予定で版権を取得し、一時期「マイケル・マン」と「ジョセフ・コシンスキー」らが興味を示したものものの、企画倒れに終わったいたようです。その後、「レジェンダリー・エンターテインメント」が版権を取得し、現在テレビシリーズとして企画されている模様です。一方、「20世紀フォックス」は同書をソースにはできないため、新たなソースから新解釈を試み、企画を進めているようです。「ジェームズ・マンゴールド」監督は、新聞王「ウィリアム・ランドルフ・ハースト」の孫娘「パトリシア・ハースト」の誘拐事件を描く、「20世紀フォックス」の新作でメガホンをとる予定だったが、映画が「パトリシア・ハースト」非公認の回顧録をもとにしていることから、「パトリシア・ハースト」本人から抗議を受け製作中止となったということです。今回のカーレース映画のほかに、「ジェームズ・マンゴールド」監督は作家「ドン・ウィンズロウ」の新刊を映画化する「ザ・フォース(原題)」(2019年3月1日全米公開予定)や、「LOGAN ローガン」スピンオフで、ミュータントのX-23に焦点をあてる新作「ローラ(仮題)」などが控えているようです。