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大ヒット映画『ワイルド・スピード』シリーズ。2001年から始まったカーアクション作品で、日本のファンからは『ワイスピ』という愛称で親しまれ、既に公開されている8作品の累計興行収入は、なんと5,400億円を突破しているモンスター映画。多くの名車、旧車、スーパーカーが登場し、しかもカスタマイズされたマシンがカーアクションを繰り広げることでファンを魅了しています。最新作にしてシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2020年1月31日に予告編が公開されると、24時間で5億回の再生回数を突破し世界的に次回作への期待と「ワイルドスピード」シリーズの人気の高さを示しました。今回は、「F9ワイルドスピード/ジェットブレイク」で「ハン」が復活し話題となっていましたが、「ポール・ウォーカー」が演じる「ブライアン・オコナー」の登場は今後あり得るのか、ということについて監督の「ジャスティン・リン」が語ったコメント、そして、「ポール・ウォーカー」は実は「ワイルドスピード」シリーズにおいて降板という可能性があったというのは本当なのか?ということにも注目です。
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世界的大ヒットとなっている「ワイルドスピード」シリーズの最新作にしてシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじとは?
舞台は前作『ワイルド・スピード アイスブレイク』の5年後という設定。ドミニクは以前交際していたエレナとの間にできた息子ブライアンの良き父となるために、レティと共に平和な毎日を過ごしていた。ところがある日、何者かによってブライアンが誘拐される…。誘拐犯を追った先で見つけたのは、ドミニクの実弟ジェイコブ。彼はなんと、過去の敵であったサイファーの部下となっていた。自身の兄を越えるため、ドミニクの仲間に攻撃し始めるジェイコブ。自分の本当の家族との再会に動揺を隠せないドミニク。しかしドミニクは、苦楽を共にしてきたファミリーが危険にさらされることに憤慨し、実弟との戦闘に踏み切る!というあらすじとなっています。
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「F9ワイルドスピード/ジェットブレイク」で注目された「ハン」の復活。そのことを考えるとシリーズ1作目から登場し大ヒット映画に貢献した「ポール・ウォーカー」が演じるブライアンの存在です。実際のところ「ポール・ウォーカー」は2013年の「ワイルド・スピード SKY MISSION」の撮影が終わる直前に自動車事故によりこの世を去っていますが、映画「ワイルド・スピード」の世界ではまだ生き続けている状態です。
そのために「ワイルドスピード10」では、「ハン」のように再び登場するのではないか、という憶測が飛び交っているのです。では、「ワイルドスピード10」で「ポール・ウォーカー」のブライアンは戻ってくるのか?「ワイルドスピード」シリーズの監督を務める「ジャスティン・リン」は、アメリカの「CinePOP」とのインタビューで、「ポールとブライアンの存在は非常に大きく、彼は私たちが続けていくための心の支えとなっている」とコメントしています。さらに「最終章(※)に近づくなか、この会話を行なっている。(できる限り)敬意を持ったやり方で取り組もうとしていて、毎日、(考えが)二転三転しているような気がする。終わらない会話だ」とコメント。※映画『ワイルドスピード』シリーズは9作目が公開された後、前・後編の二部構成となる10作目をもって幕を閉じる。その後はスピンオフなどの作品が展開されていくと見られている。そして、「でも、彼のキャラクターがシリーズで生きているという設定は、私がこのシリーズに参加していない時(映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』)に決められたことだから、私はその決定を尊重したいと思っている。だから、結果的に何をするにしても、自分が自信を持って良いと思えるものにならなくてはいけない」とコメントしているのです。このコメントからすると「ジャスティン・リン」監督によれば、「ワイルドスピード」の10作目に「ポール・ウォーカー」のブライアンが戻ってくる可能性は十分に考慮されているということです。ちなみに映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」の「ポール・ウォーカー」のブライアンが登場したシーンはほとんどCGで制作されていました。
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大ヒット映画「ワイルドスピード」シリーズで知られる「ポール・ウォーカー」。実のところ彼は亡くなる3年前に俳優を辞めようとしていたということが明らかになっています。「ポール・ウォーカー」といえば、2013年、シリーズ7作目の「ワイルド・スピード SKY MISSION」の公開を待たずして、自動車事故により帰らぬ人になったことは世界中のファンが失意と落胆に襲われた。しかし、それ以前の2010年の時点で俳優を辞めたがっていたということなのです。
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「ポール・ウォーカー」が2010年の時点で俳優を辞めたがっていたということについて。その理由は、大好きな海洋生物の研究をするために、学問の道に戻りたいと思ったからという。「ポール・ウォーカー」の友人で、サメに関するテレビ特番で彼と共演した「マイケル・ドメイヤー」博士は、生前のポールについてアメリカのEWのインタビューで「夜中に(ポールが)電話をかけてきて、『なあ、俳優を辞めたいんだ。学校に戻りたい。手伝ってくれないか?』と言ってきた。だから私は、『ポール、それは本当に良くない考えだよ。きみは有名人として、このような(海洋生物に関する)話題にもっと大きな影響を与えることができる。一緒にやろう。私はあなたを助けられるし、話題も提供できる』と説得したんだ」。とコメント。その説得のかいもあってか、「ポール・ウォーカー」はその後も俳優業を続行。自身の知名度を活用し、海洋保全や人道支援に尽力した。
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さらに「ポール・ウォーカー」は、チャリティーや自然保護に関する活動にも非常に積極的だった。彼は「リーチアウト・ワールドワイド」という財団を創設し、竜巻や地震など自然災害の救援活動を行い、動物愛護や海洋生物の保全にも力を入れていた。その意志は現在でも娘の「メドウ・ウォーカー」によって受け継がれ、彼女はポールの死後「ポール・ウォーカー財団」を設立。海や自然の保護を担う若きリーダーたちの育成に力を入れ、厳選した学生や研究者に助成金や奨学金を贈っている。