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ヤンキー漫画の金字塔とも言われる「疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)」。この漫画でバイク好きになったり、旧車や名車、改造パーツやメーカーなど、あらゆるバイク知識に興味も持つようになった方も多いのではないでしょうか。また、仲間の絆についても考えさせられる漫画です。その「疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)」から登場するキャラクターと愛車に注目してみたいと思います。今回は、主人公の「天羽 時貞(あもう ときさだ)」の愛車「ヤマハ・SR400(ルシファーズハンマー)」に注目です。
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主人公は、県内で中の上の私立横浜港ヶ丘高校に通う1年生の浅川拓。彼は、学校では典型的ないじめられっ子のポジションを確立していました。その為、学校はただの辛い場所だと日々思っていました。ところが3学期のある日、後の拓の人生を変える転機が訪れます。それは、転校生の鳴神秀人との出会いでした。そこからその後、内部抗争が絶えない不良のふきだまりの私立聖蘭高校、通称「乱校」の1年D組に転校することとなる。話の流れで「爆音小僧」のメンバーとなります。最初の愛車は1980年代のバイクレーサーでありキングケニーとしてロードレース界で有名だったケニー・ロバーツからケニー・ロバーツ号こと「ヤマハ・FZR250R」でした。その愛車は乗り換えていき、ミラクルのバイクテクニックとケンカや友情で高校生活が大きく変わるという流れ。
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「天羽 時貞(あもう ときさだ)」は、「獏羅天」の”龍神”。「セロニアス」という洗礼名(ミドルネーム)を持つ。いつも龍神のコートを着ており、かつてはヒロシ、キヨシと合わせて”三鬼龍”と呼ばれた人物。「獏羅天の切り裂き魔」、「顎の時貞」の異名があり、タイマンでは誰も勝てないぐらい強い、と「緋咲薫」に評される。また、16歳にしてギターのプレイは超一流で、「ジミ・ヘンドリックス」を敬愛している。極端に飽きっぽく自己中心的な性格の為、一時期は勝手にチームを離れ、しばらく「龍神」というロックバンドの下で音楽の世界に専念していた。その後、またチームに戻るも、その行動から彼の属していた特攻隊と本隊との確執を生み、仲間に裏切られることもあった。実家は死の商人。日本人の父親とハーフの母親を持つ(クォーター)。褐色の肌と白金の髪、赤い瞳という身体的特徴を持つ。両親は共に米国の暴動で亡くなっている。それらを含む様々なことがトラウマとなり、かなり不安定な精神状態の持ち主で、一人の世界に入ってしまう事も多く、唐突に宮沢賢治の詩を口ずさむ癖がある。しかし”ブロウ”と呼ぶヒロシとキヨシとの和解や、「浅川拓」との交流によって心が解放される実感を得て、「増天寺」でのライブでは、「ジョー・サトリアーニ」の「フレンズ」を弾き、「浅川拓」に捧げた。だが、ライブ直後、横浜ベイブリッジで事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。マブダチの「浅川拓」には紅玉緋色の”SADOWSKY”のギター、単車”悪魔の鉄槌”、飼い犬の”ボルゾイ”アービィとルーファスを託した。”兄弟(ブロウ)”ではないがロックンロールがわかる「麓沙亜鵺」の「緋咲薫」とは中学の頃の旧友で、彼が拓に敗北を喫したことを知り、一時は「浅川拓」に強い怒りを見せていた。また、恋人の優理とは彼が中学生の頃からの付き合い。愛車はノートンタイプのタンク、シングルシートとハーレーダビッドソン用も製造している部品メーカー、ルシファーズ・ハンマーのピストンとシリンダーを執事の桧原に組ませた”悪魔の鉄槌(ルシファーズ・ハンマー)”と呼ばれるヤマハ・SR400。
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横浜の暴走族。通称「喧嘩の獏羅天」。伝統的な喧嘩族。先代、十五代会長の樽本要三の頃は、特隊に石動、”音速の四天王”須王も在籍していたものの、「真島ナツオ」や「半村誠」と走りの勝負を経て、”スピードの向こう側”に魅せられた「那森須王」が「爆音小僧」に移籍。十六代になると石動が会長就任。その頃、三鬼龍のヒロシ、キヨシ、天羽が加わる。その後、「天羽時貞」が音楽の世界に行くために離脱、チームを無視して勝手に暴れるヒロシとキヨシは破門。石動は好き放題暴れる三鬼龍をシメようとするも押さえられず反撃にあい、なし崩しに三鬼龍が十七代獏羅天を名乗る。十七代は即日解散するものの、石動は「鰐淵春樹」に潰されてしまい、会長不在のチームは「朧童幽霊」に止めを刺され、「獏羅天」は一度姿を消すことに。その後、「那森須王」が十八代を一人で再興するも、彼も最後はレースの世界に行ってしまう。OB達の影響力も強い様子。また、特攻隊はチームの中でも重要な役割を持ち、特攻隊だけで本隊と別行動を取ることも多い。背中の看板は「喧嘩上等」「一撃打倒」。主な敵対者は破門にした風神、雷神。主な集合場所はカフェ「KIXS(キックス)」。
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日本の名車「ヤマハ・SR」。その普遍的なクラシックスタイルは変わることなく愛されてきたデザイン。そして、キック始動の単気筒エンジン。その歴代モデルを分類すると、1978年3月(昭和53年)の2H6型、ドラムブレーキとなった1985年(昭和60年)の1JR型、再度ディスクブレーキとなった2001年(平成13年)のRH01J型、そしてキャブからインジェクションとなった2009年(平成21年)のRH03J型の大きく4つに分類されています。年式によって細かい点が変更になっているものの、型式で振り返ると理解しやすでしょう。この中でも最も長く販売され、台数も多いのが1JR型のSR400。
1JR型がデビューした1985年にSRX400(1JL)・SRX600(1JK)が登場したこともあり、SR400(1JR)はクラシカルな方向にシフトしていきます。大きなポイントはドラムブレーキへの変更、フォークブーツの新採用。その他、タンク容量を12リットルから14リットルへ大容量化、120mm後退させバックステップ化を図るなど、細かい点も変更しました。現在はノーマルを探す方が難しいくらいのSR400(1JR)は、台数が多いだけあって、相場は手頃です。しかし、1978年の発売以来、42年にわたり愛され続けてきた「ヤマハ・SR400」も生産終了が発表されました。その最終型となるのが、「SR400 Final Edition Limited」です。
大きな特徴は、多くの歴代SRファンに愛されてきた“ブラック”を採用していること。また職人の手作業によるサンバースト塗装を施した燃料タンク、シリアルナンバー入り電鋳エンブレム、真鍮製音叉エンブレム、本革調シート、新色アルマイトのホイールリム、“Final Edition”を記した黒い文字盤のメーターなどを装備。また、標準仕様ともいえる「SR400 Final Edition」には、歴代モデルを彷彿とさせるシンプルなグラフィックパターンの“ダークグレー”と、ブラウンのシートを組み合わせた“ブルー”の2色をラインナップする。そして、“リミテッド”はYSP店とアドバンスディーラーの専売となるエクスクルーシブモデルとされ、限定1000台で発売。発売日は2021年3月15日、価格は“リミテッド”が74万8000円、標準仕様が60万5000円でした。
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「疾風伝説 特攻の拓」の「天羽 時貞(あもう ときさだ)」の愛車はノートンタイプのタンク、シングルシートとハーレーダビッドソン用も製造している部品メーカー、ルシファーズ・ハンマーのピストンとシリンダーを「天羽時貞」の執事の桧原に組ませた”悪魔の鉄槌(ルシファーズ・ハンマー)”と呼ばれる「ヤマハ・SR400」のフルカスタム仕様。
この愛車は「天羽時貞」から「浅川拓」が譲り受け、漫画では「幻の6速」で爆走しました。