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1970年の登場以来、硬派なFRスポーティセダンとして人気を博したカリーナ。俳優の千葉真一をイメージキャラクターに起用し「足のいいやつ」というキャッチフレーズが印象深い。81年9月に登場した3代目も、引き続き千葉真一を起用。カタログには「足がいいから、心が軽い。」と掲載。スポーティ路線を継承している。
セダンとクーペのボディをまとい、デビュー時は1.5Lから2Lまで幅広いエンジンバリエーションを展開していたが、やはり人気はDOHCモデル。1588ccの2T-GEU型を搭載する1600GTと82年10月に追加された1770ccのターボ、3T-GTEU型搭載の1800GT-TおよびGT-TRが人気を分け合う。
さらに、83年5月には2T-GEU型に代えて名機4A-GEU型を搭載。AE86カローラレビン/スプリンタートレノと同じエンジンを搭載するセダン1600GT&GT-Rは、ハチロクの4ドア版のイメージが強い。もちろん、カローラにも4A-G型を搭載するセダンGTがあったが、80系カローラセダンはFFを採用。そのため、4A-GEU型のFRセダンはカリーナと兄弟車のコロナだけだった。ハチロクよりも車重が増えてはいるものの、軽快なFRフィールは健在。フロントのストラットとリアのセミトレーリングアームという4輪独立懸架の足が、FRの楽しさを伝えてくれる。車重が重くなった最近のFRでは味わえない快感が、このセダンの醍醐味だ。
GTとGT-Tのシートは共通で、控えめなサイドサポートになる。オプションでGT-RとGT-TRに標準装備のスポーツシートを選ぶこともできた。インパネはセダン、クーペともに共通デザイン。革巻きの3本スポークステアリングはGT系専用で、GTとGT-Rは「TWINCAM16」、GT-TとGT-TRには「TWINCAM turbo」 と赤文字が入る。エアコンの操作パネルはダイヤル式。純正のオーディオは上段がAM/FMマルチチューナー、下段がカセットデッキ。
赤い針のメーターは右から燃料計、回転計、油温計、速度計、水温計。回転計は7300rpmからイエロー、7700rpmからレッドゾーン。
名機4A-GEU型エンジン。1気筒あたり4つのバルブを配置し高速時の吸入効率とバルブ追従性を高めている。またトヨタ独自の吸気制御「T-VIS」を採用。エンジン回転数に応じて一方が開閉する2本の吸気マニホールドを備え、全域で安定した燃焼を実現している。