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日本を代表するレーシングドライバーである『MAX☆ORIDO』こと「織戸学」氏といえばかつて、「D1GP」でも「JZA80型:トヨタ・スープラ」を走らせていましたが、今回のカスタムマシンは、その「織戸学」氏の「JZA80」です。このカスタムマシンを長年乗り続けている理由として「コイツでストリートを走ると原点に戻ったみたいでワクワクする。クルマってそもそも楽しいものだってことを思い出させてくれるんだ」とコメントしています。「織戸学」氏は、原点というのは、その昔は埠頭や峠を走っていて、そんな中でドリフトコンテストの全国チャンピオンを獲得し、それがキッカケとなってレーサーへの階段をのぼり始めたという経緯を持っています。その後、フレッシュマンやN2レースなどで大活躍を重ねて国内最高峰のGT500ドライバーになりました。その後、レーシングプロジェクトBANDOHからGT300へ参戦しており、2009シーズンには見事シリーズチャンピオンに輝いたトップドライバーなのです。では、そのような中、乗り続けている「JZA80」とは、どのようなモデルなのか。
「THE SPORTS OF TOYOTA」をキャッチコピーに、A80系スープラは1993年にデトロイトモーターショーにて公開され、同年5月に販売開始されました。 1810mmワイド&1275mmローフォルムの2+2シーターボディが特徴的でアメリカンテイストなエクステリアデザインでした。パワートレインは、ストレート6(シックス)直列6気筒3Lのみというエンジンに自然吸気のDOHC(2JZ-GE:225馬力/29.0kgm)と同ツーウェイツインターボ(2JZ-GTE:280馬力/44.0kgm)の2ユニットを設定していました。それぞれ4速AT、もしくはツインターボは6速(ゲトラーグ社製)、自然吸気は5速マニュアルの選択が可能で、装備充実の「GZ」とスポーティな「RZ」、それに自然吸気「SZ」の全3グレード設定していました。前後異サイズのタイヤに、RZはビルシュタイン社製ショックアブソーバーを採用。採用されるサスペンションは4輪ダブルウイッシュボーン。前後ブレーキはもちろんベンチレーテッドディスクで、トップモデルのRZには17インチ対応の大径タイプとスポーツABSを標準装備していました。1995・1996年にスープラLM-GTでル・マン24時間レースに参戦したほか、SUPER GTのGT500クラスに参戦。「日産:スカイラインGT-R」や「ホンダ:NSX」と戦いを繰り広げ、2002年の生産終了後も2006年に「レクサス:SC」に交代するまで第一線で活躍し、1997年トムス、2001年セルモ、2002年チームルマン、2005年セルモの4度チャンピオンに輝いています。
「MAX☆ORIDO」こと「織戸学」氏の「JZA80型:スープラ」のカスタムマシンは、街乗り仕様ということですが、カスタマイズに次のように語っています。「走りの練習を積んでいかなきゃいけない時期はどうしてもブツけちゃったりするし、走ることを優先すると見た目にはなかなか手が回らないのは仕方ないよね。でもさ、やっぱりスポーツカーってのは本来カッコよくなきゃダメだと思うんだよ。だから、自分の愛車はいつだってキレイにしておきたいし、カッコよくしておきたいんだ。言葉じゃうまく言えないけど、チューニングカーがオレの原点だからなのかな。乗るとワクワクするし、チューニングの計画を練って時間も楽しくて仕方ないんだよ。自分で工具を持ってクルマの下に潜ったりしてさ、色々イジったりしていると時間が経つのも忘れちゃうんだよ」とコメントしています。
エンジンパワーはブースト圧にもよるが最高出力は、500〜600psのあいだくらいということです。それよりも重視していたのはトルク特性で、VVT-i付きの「2JZ」型エンジンに換装して低回転からズ太いトルクを発揮できるようになっています。ストリートでもドリフトでもこの特性が大きな武器になるということです。
エクステリアデザインは、5〜6回目にもなるというオールペンでお色直ししたばかりの深紅のボディ。自身がデザインをプロデュースしたRIDOX製エアロを装着しています。ダウンフォースを意識したデザインと、深紅のボディのところどころに残されたカーボン地のコントラストは機能美と呼ぶにふさわしいエクステリアデザインです。
フロントフェンダーは純正のラインを活かしつつ30mmワイド、リヤフェンダーはあえてワイド感を強調したデザインとなっており50mmワイドとなっています。ホイールはアドバンレーシングRS-Dマットブラックの19インチ(9J&10J)を装備しています。
オリジナルを残しつつ、ステアリングホイール、ブリッド製のバケットシート、追加メーター、ロールケージなど装着してながらセンス良くまとめられたインテリアとなっています。