【ナイトライダー】人工知能AIのキットを搭載車のナイト2000

【ナイトライダー】人工知能AIのキットを搭載車のナイト2000

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「ナイトライダー」といえば、クルマ好きな方なら一度は見たことがある、世界中にファンを持つTVドラマといえるでしょう。その始まりもインパクトあるもので「陰謀と破壊と、犯罪の渦巻く現代に甦る正義の騎士。ドリームカー・ナイト2000と共に、法の目を逃れる犯罪者たちを追う、若きヒーロー、マイケル・ナイト。人は彼をナイトライダーと呼ぶ。(中略)」という「小林清志」氏のナレーションが記憶に残ります。このドラマで、主人公のマイケル・ナイトの相棒として大活躍したのが、人工知能を搭載したドリームカーである、「ナイト2000」で下記のような特徴があります。

ナイト2000(KNIGHT 2000)とは、「未来の車の原型」を志向して製作された“ドリーム・カー”である。数々の先進的な機能を搭載した車体をK.I.T.T.(Knight Industries Two Thousand の略。カタカナ表記では「キット」)と呼ばれる高性能人工知能が制御し、人間との自然な会話による指示・応答や自律での無人走行など、まさに「夢の車」の呼び名にふさわしい性能を持つ。外観は黒一色で統一されたカラーリングで、第三世代ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム(1982年デビュー)のカスタマイズ車(日本語吹き替え版ではやや微妙なニュアンスになっているが、かつてのマイケル・ロング刑事の愛車とナイト2000となったトランザムは別の車両である)。このボディの黒は一般に言う「塗料の色」ではなく、外板に施されている、新開発の分子結合殻を組み込んだ特殊セラミックによりそう見えるものであるとされている。これは金属でもファイバーグラス等でもない全く違った新物質であり、これによってナイト2000は大抵の銃器程度では傷すら付けられない程の強力な耐弾・耐爆性を実現させている(ただし決して無敵というわけではなく、主にシーズン開始時には敵役に様々な手段で破壊され、その後大幅に強化改造されるという展開が半ばお約束となっていた)。ベース車同様、駆動方式はフロントエンジン・リアドライブの2WD。最高速度はノーマルモード時で322mph(約520km/h)、トランスミッションは8段フルオートマチックトランスミッション。またシーズン4では、スーパー追跡モード(車体各部を変形・展開させて出力を約40%上げ、450mph(約720km/h)での走行を可能とする)とそれに伴った緊急ブレーキシステム(外装各部を展開し、エア・ブレーキとして機能する)が追加され、さらにルーフ部分を後部トランクルームへ自動的に格納して「コンバーチブルモード」にもなれるようになった。

上記の特徴をまとめると分子結合殻で覆われた特殊なボディを持ち、銃弾・衝撃・爆発などに耐えられる剛性。動力性能は、0-100km/h加速、0.2秒。ゼロヨン4.286秒。最高速480km/h。110km/hからの制動距離は4.2m。という設定。

さらにターボブーストを用いると、水平距離15m以上のジャンプが可能。アナライザー(科学物質分析器)、レーダー、サイレントモード、監視モード、オイルスリック(車体後方から、オイルを噴霧)、自動運転、自動車電話、緊急脱出装置など、映画007シリーズのボンドカーもビックリな特殊機能が満載されていたのです。

そして、「ナイト2000」は人工知能の「キット」=K.I.T.T.(Knight Industries Two Thousand)を搭載しており、人格があり、人間と会話が可能なのです。ユーモアも解すが、礼儀正しく、基本的に実直な性格でした。フロントバンパーに組み込まれたナイトフラッシャー(スキャナーのセンサー部分)と、会話が連動しており、現代のAI技術を先取りした形で自動操縦だけでなく、自分の意思でも走ることができ、iPhoneなどでおなじみの秘書機能アプリケーションソフトウェア=Siri(シリ)などは、ナイトライダーファンにとっては、「キット」によって、既視感のあるテクノロジーと言えるかもしれません。

「ナイト2000」のベース車両は、「GM」社の「ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム(1982年製 5.7リッター)」です。エクステリアは、上記のナイトフラッシャーが最大の特徴で、そのほかは純正とあまり大きな違いはありません。

インテリアは大改造され、航空機のようなステアリングに各種スイッチ・メーター類に囲まれていて、近未来感を演出しています。今でも根強いファンが多く、レプリカやナイトフラッシャーなどの関連パーツも多数市販され入手が可能ということです。

写真のレプリカ車(シーズン3仕様 1990年式)は、驚くことに話しかけると「キット」の声で「はい、マイケル」など会話ができる仕様に仕上げられています。オーナーが独自に設定した機能で、2000語ものセリフをインストール(MP3)しているということです。車外にもスピーカーでセリフを発することができるが、車内では音声認識機能と連動しています。実際に会話が楽しめるシステムになっているのです。

無線マイクと組み合わせることで、車外からも「キット」と会話が楽しめるようにバージョンアップの計画も考えているということです。この会話機能付きの「ナイト2000レプリカ」は、国内でも3台もあるかどうかということです。ナイトフラッシャーが動くときも「ヒュン、ヒュン」という効果音が出るようになっています。エンジン関係はノーマルだが、燃費は街なかでリッター5kmぐらい。トランザムはパーツ供給もしっかりしていて、維持は意外に難しくないということです。

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