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ヤンキー漫画の金字塔とも言われる「疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)」。この漫画でバイク好きになったり、旧車や名車、改造パーツやメーカーなど、あらゆるバイク知識に興味も持つようになった方も多いのではないでしょうか。また、仲間の絆についても考えさせられる漫画です。その「疾風伝説 特攻の拓」から登場するキャラクターと愛車に注目してみたいと思います。今回は、「塚口 美奈子(つかぐち みなこ)」の愛車である「マツダ・RX-3(S124型)」に注目。
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主人公は、県内で中の上の私立横浜港ヶ丘高校に通う1年生の浅川拓。彼は、学校では典型的ないじめられっ子のポジションを確立していました。その為、学校はただの辛い場所だと日々思っていました。ところが3学期のある日、後の拓の人生を変える転機が訪れます。それは、転校生の鳴神秀人との出会いでした。そこからその後、内部抗争が絶えない不良のふきだまりの私立聖蘭高校、通称「乱校」の1年D組に転校することとなる。話の流れで「爆音小僧」のメンバーとなります。最初の愛車は1980年代のバイクレーサーでありキングケニーとしてロードレース界で有名だった「キング・ケニー」こと「ケニー・ロバーツ」からケニー・ロバーツ号と命名していた「ヤマハ・FZR250R」でした。その愛車は乗り換えていき、ミラクルのバイクテクニックとケンカや友情で高校生活が大きく変わるという流れ。
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聖蘭高校3年D組。萌子の親友でよく2人で行動を共にしている。彼氏はいないが、「鮎川真里(マー坊)」に気がある。そして、愛車は「マツダ・サバンナRX-3(S124型)」。
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「マツダ・サバンナ」は、ファミリア・ロータリークーペの後継モデルとして開発された、ロータリー専用のモデルで1971年に登場。エクステリアデザインは、ロングノーズ & ショートデッキのスタイリングを採用し、フェンダーもレーシングマシンを思わせるワイドボディ。ボディバリエーションは4ドアのセダンと2ドアのクーペが用意されていた。車名の由来でもあるアフリカの大草原を奔放に走りまわる猛獣のイメージとして2ドアクーペが人気となる。デビュー間もない初期型は、フロントグリルが四角で囲まれたスタイル。
フロントはノーズ中央を張り出させ、その左右にデュアルヘッドライトを組み込んだ。このノーズピースはFRP製で、時代を先取りしたものだった。サイドビューは弓を引き絞った力強いアーチェリーカーブで構成され、エアアウトレットも爬虫類の背ビレを思わせる大胆な造形になっている。また、リアエンドには、ロータリーパワーを誇示する丸型のリアコンビネーションランプを配した。そして、インテリアデザインは、ファミリア・ロータリークーペを昇華させた伝統のT型ダッシュボードを採用する。大径のタコメーターとスピードメーターを中心に、センターコンソールにコンビネーションメーターや時計を組み込んだ。ステアリングもホーン部分にロータリーマークを刻み込んだスポーティな3本スポークステアリングとなっている。ブラックに塗られたダッシュボードに5連メーターが並ぶ。3本スポークのステアリングもGT感覚を盛り上げる。パワートレインとなるエンジンは、当初ファミリア・ロータリークーペから譲り受けた10A型 2ローターのロータリーエンジンを搭載。アイドルリミッター付き2ステージ4バレルキャブやフュエル・リサーキュレーターなどを採用して排出ガスと騒音を低減しているが、パワーは逆に高められた。この10A型エンジンは単室容積491cc×2ローターで、最高出力は105ps/7000rpm、最大トルクは13.7kgm/3500rpmを発生。これにトランスミッションは、4速マニュアルミッションを組み合わせ最高速度は180km/h、0→400m加速も2Lスポーティカーに肉薄する16.4秒の俊足を誇った。サスペンションは、当時としてはオーソドックスなフロントがストラット、リアがリジッドリーフだが、リアはオイルダンパーの取り付け角をずらしたバイアス・マウント方式とし、乗り心地と操縦安定性を向上させている。デビュー時は丸型6灯のテールライトとZ78-13のバイアスタイヤだったが、1973年6月には写真の六角形のテールライトに変わり、タイヤもZ70-13になった。そして、サバンナの真打ちとして1972年9月に投入されたのが、スパルタンバージョンの「サバンナGT」。これはマツダRX-3の名でアメリカに送り込まれていたモデルを、国内向けにモディファイしたもの。すでに同年5月に開催された日本グランプリで先行デビューを果たし、常勝「日産・スカイラインGT-R(ハコスカ)」を退けてスーパーツーリング部門のウイナーになっていた。「マツダ・サバンナGT」の最大のセールスポイントは、その強力な心臓部だ。10A型エンジンに換えて、カペラGS用の12A型 2ローターのロータリーエンジンをボンネット内に収めている。573cc×2の12A型は最高出力120ps/6500rpm、最大トルク16.0kgm/3500rpmのハイパワーを誇り、パワーウェイト・レシオも7.38kg/psを達成した。この強力なエンジンにカペラGSIIと同じ5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、最高速度は190km/h、0→400m加速は15.6秒を可能にした。サイドポート式の12A型ロータリーエンジンは120ps/16.0kgmのスペックで、レブリミットの7000rpmまで何のストレスもなく電気モーターのように回った。ブラックアウトされた精悍なインテリアには丸型の5連メーターと新デザインのセンターコンソールが採用され、サスペンションも大幅に強化された。デビューから1年後の73年6月にはフロントグリルをリファインし、リアコンビネーションランプも丸型から六角形に変更されている。しかも1974年11月には、排出ガス対策に追われてライバルが軒並みパワーダウンする中、サバンナだけはパワーアップを図った。最高出力は125ps/7000rpmに高められ、最大トルクも16.2kgm/4000rpmに向上している。サーキット常勝マシンの座に君臨したサバンナGTは、公道でも群を抜く速さを見せつけている。ロータリーパワーを支配下に置いた初めてのモデルが、RX-3の名で親しまれていたサバンナGT。サバンナGTは「サバンナRX-3」の名で1971年12月の「富士ツーリスト・トロフィー」に参戦。50連勝目のかかったGT-R勢が相次いでリタイアし、加茂進/増田建基組のRX-3がデビューウインを飾った。
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「特攻の拓」に登場する「塚口 美奈子」の愛車は旧車の「マツダ・RX-3(S124型)」。「日産・スカイラインGT-R(ハコスカ:KPGC10型)」のライバルでありハコスカのレース連勝記録を止めた伝説のマシン。
ワークスフェンダーに前後スポイラーが外装の定番カスタム。