【AW11型:MR2・TBS仕様】3S-G搭載のカスタムマシン

【AW11型:MR2・TBS仕様】3S-G搭載のカスタムマシン

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「トヨタ:MR2(AW11型)」:概要

「トヨタ・MR2(AW11型)」は、1983年の東京モーターショーで発表された試作車の「SV-3」をもとに、リアスポイラーの形状変更、デジタルメーター、Tバールーフの非装備など若干の仕様変更の後、1984年6月に市販されたモデルです。足回りとエンジン、トランスミッションは既存の前輪駆動車(E80型カローラ)を流用し生産されました。モデル名は、「Midship Runabout 2seater」ミッドシップ・ランアバウト(ラナバウト)・2シーター(ツーシーター)の頭文字から創作された造語で、駆動方式はもちろんMRとなっています。搭載エンジンは名機4A-Gですが、スーパーチャージャー搭載の4A-GZエンジンも存在し、コンパクトさ駆動方式、過給機搭載からモータースポーツではジムカーナにおいて速さを発揮しています。

  • (出典:bringatrailer.com)

「トヨタ・MR2 G-Limited(AW11型)」:スペック

  • 全長×全幅×全高:3950mm×1665mm×1250mm
  • ホイールベース:2320mm
  • エンジン形式:直列4気筒DOHCスーパーチャージャー
  • エンジン型式:4A-GZE
  • 排気量:1587cc
  • 最高出力:145ps/6400rpm
  • 最大トルク:19.0kgm/4400rpm
  • サスペンション:ストラット
  • 車重:1120kg
  • 登場年:1983年

「AW11型:MR2・TBS仕様」:スペック

ベースモデルとなっている「AW11型:MR2」は、トヨタの名機「4A-G」エンジン。DOHCのNAとスーパーチャージャーを搭載した「4A-GZ」を搭載していますが、今回のカスタムマシンには、もともとが4A-GZスーパーチャージャー仕様の後期型モデルです。

サーキット走行でのタイムアップを狙って、後継モデルである「SW20型:MR2」の「3S-GTE」、DOHCターボエンジン換装されています。「3S-GTE」は、排気量は、1,988ccで圧縮比:8.5、最高出力245ps / 6,000rpm、最大トルク31.0kgm / 4,000rpmという基本スペックを備えたエンジンです。そしてカスタムマシンは「MR2」のチューニングを得意とする「TBS(テクニカルサロン・ベース・サイド)」社において「3S-GTE」エンジンへのスワップとチューニングを施しているということです。

換装された「3S-GTE」は耐久性を考慮してエンジン本体ノーマルのブーストアップ仕様に留められているものの、それでも最高出力は300ps前後を発揮しているということです。なお、弱点ともいえる油温管理ですが、アンダーフロアにオイルクーラーを配置し油温対策を施しています。インタークーラーは「AW11」用をそのままの位置に残してセットしています。

パワーアップのエンジンだけだけでなく、空力性能についても向上が図られています。エクステリアでは、ダウンフォースを有効活用するために、フロントセクションはアルミと樹脂の特殊な合板で製作したパネルでフラット化しています。それに伴ってリヤも汎用のディフューザーを使いダウンフォースの向上を考慮しています。

そいてマフラーはTBS製のオリジナルマフラーが装着されています。

また、フェンダーは約50mmワイド化され、255/45-17というワイドなSタイヤを飲み込めるようにカスタムされています。ちなみに「AW11」はPCDが100(4穴)で、ホイールの選択肢が少ないためPCDチェンジャーを使い5穴化しています。

一方の足回りはアラゴスタの特注車高調を軸に強化が施されています。パワーチューニングや前後タイヤサイズの違いによるブレーキのアンバランスを解消するため、マスターシリンダーを加工し、可変の調整式プロポーショニングバルブ(ブレーキバランサー)を装着しているのもポイントです。

パワフルなターボユニットを手に入れ、それに合わせて全方位チューンが施された「TBS」社がチューニングした初代モデルの「AW11型:MR2」は、正常進化へと向上されたカスタムマシンへと仕上げられています。

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