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【ゴルフ GTI】 パイクスピークにツインエンジンマシンが登場
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「フォルクスワーゲン」は、2018年の「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」において、EVレーシングカーの「I.D.R.」を投入して優勝を目指すことが発表され話題を集めていますが、そのプロモーションの一環として、1987年に制作しパイクスピークに参加した「ツインエンジン」搭載の「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」をレストアしてクラシックカーイベント「テクノクラシカ」にて公開。しかも、実際に「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に挑戦する、としています。「フォルクスワーゲン」が「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」において優勝を狙うのは、これから発売するEVシリーズ「I.D.R.」の知名度向上を狙ったものと考えられているだけでなく、加えて「EV=遅い」というイメージを払拭するためのものだと思われます。なお、これまで「フォルクスワーゲン」は同大会において総合優勝の経験はゼロで、もし今回優勝できれば、「偉業達成」ということになりそうです。
今回の「ツインエンジン」搭載の「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」は、排気量:1.800ccエンジンにターボチャージャーを装着させ、前後それぞれに「縦置き」し、合計で最高出力:644psを発生させるマシンに仕上げられています。もしろん駆動方式は4WDとなり、両方のエンジンがそれぞれ別のトランスミッションを持つ構造になっているようです。たしかに2基のエンジンを一つのトランスミッションでコントロールするのは無理がありそうですが、トランスミッションを通常のシフトノブでシフトチェンジを行うため、ドライバーにとってとくに負担が増加するというわけではなさそうです。なおエンジンを2つも積んでいるのにも関わらず車体重量は1,020kgと軽量化が図られており、これは主にチューブラー化されたフレーム、そして樹脂製ボディパネルの恩恵だとされています。
そのデビューとなった1987年当時、プラクティスでは上手く走ったものの本番では頂上付近でオイル循環システムに不具合が生じて記録を達成は出来なかったようです。 その後30年を経てレストアされ雪辱を果たすことになりますが、エンジンは耐久性を考慮して最高出力:494psにデチューンされているようです。
「フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI 16V」:スペック
- 全長:3,985mm
- 全幅:1,680mm
- 全高:1,395mm
- ホイールベース:2,475mm
- エンジン:直列4気筒 DOHC 16バルブ
- 排気量:1,780cc
- 最高出力:125(129)ps / 5,800rpm
- 最大トルク:16.8(17.1)kgm / 4,250rpm
- 0~100m加速:9.0秒
- 最高速:200km/h
- トランスミッション:5MT
- 車重:1,020kg
- 当時の価格:369万円
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