【シェルビー・GT350】コブラV8搭載したマスタング改の軌跡

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【シェルビー・GT350】コブラV8搭載したマスタング改の軌跡

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1964年にデビューした初代モデルの「フォード・マスタング」は、T型フォード以来の大ヒットカーと言われたほど人気を集めました。「フォード・ファルコン」をベースモデルとしたスポーティーカーとして、1964年にコンバーチブル及びハードトップのラインナップで登場しましたが、バランスの良いスタイリングと性能、広告代理店の巧みなマーケティング戦略によって発売当初から高い売れ行きを記録し、アメリカの自動車史に残る大ベストセラーとなったモデルです。その背景にはオートマチックトランスミッションやビニールレザーシート、ホワイトリボンタイヤなど多彩なオプションを用意する「フルチョイスシステム」を導入したことが挙げられており、これが幅広い年齢、収入層に受け入れられることとなったのでした。そして、この「フォード・マスタング」をカスタマイズしたのが、「キャロル・シェルビー」だったのです。世界大戦後、ヨーロッパのレースで成功した数少ないアメリカ人レーシングドライバーのひとりだった「キャロル・シェルビー」は、イギリスの古い小スポーツメーカーだったACとコラボし、フォード製の4.8L V8を搭載したマッチョなスポーツカー「コブラ」を生み出し、人気を集めていました。そして、この「コブラ」の成功を機に、「フォード」社は「シェルビー」を高性能イメージのシンボルとして、「マスタング」のサブブランドに採用したのです。しかし、正式名称は「シェルビー GT350」と、「マスタング」というネーミングは付けられていません。


「パワーユニット:コブラと同等」

SCCSに参戦するためにSCCS Bプロダクション・ホモロゲーション取得には、100台以上の製造販売などが条件でありました。これは、レース出場の約款には市販車から軽量化などのライトチューニングのみ(エンジン、サスペンション、ブレーキ変更不可)で行なうというものでした。そのため、市販車がそのままレースに適応できる状態にする必要がありました。「GT350」はこうした当時のレースシーン、アメリカのナショナリズム、オイルショック前の時代背景といった複合的背景をもって生まれたマシンでもありました。レース適用のため、ボンネットはFRP、レース用LSD、サスペンションもレース用に強化されたものを装着していました。パワーユニットとなる「289キュービックインチ(4,728cc)」のV型8気筒OHVエンジンはアルミ合金製のインテークマニフォールドにホーリー製の巨大な4バレル型キャブレターを装着し、最高出力:306psと最大トルク:45.5kgmを発生していました。1970年までに、この「マスタング」は1万台5,000台近くが製作されたものの、そのほとんどがここで紹介しているファストバックモデルで、特注としてコンバーチブルモデルが1,500台あまり製造されたということです。ファストバックモデルではリアクオーターにプラスティック製のウインドーが付けられ、ノーマルではドラムだったリアブレーキはディスクに換えられ、フェンダーには冷却用のエアインテークが備わるという仕様で、ボンネットにも4バレルキャブ用のエアインテークが設けられているという点も変更ポイントです。また遮音材、制振材、ヒーター、パワーステアリングなど快適性を求めるものは一切排除し、軽量化のためアルミケースのトランスミッションや、重量配分などを考慮してバッテリーがトランクに、スペアタイアが車内に移動した。またホモロゲーションが2座席車であったことなどから、リアシートは取り除かれていました。エクステリアデザインにおける「マスタング・ファストバック」との差は、フロントグリルおよびサイドのバッジとボンネット中央のフードシェイカーやリアの中央にある給油口もコブラのエンブレム。色は白地のみで、オプションで青ストライプを入れることが可能でした。また「GT350」と「GT350」Rの間に安全装備以外のスペック的な差はなく、エクステリアでフロントバンパーがFRP化されていたことと、フロント以外の窓がアクリル化していただけでした。

しかし、1965年モデルはレース志向が強烈だったために市販車としての評価が厳しかったために、1966年モデルでは、足回りやトランスミッションなどのレース指向のスパルタンなパーツはほぼオプション化、オートマティックトランスミッションやエアコン、ラジオの取り付けオプション選択が可能となり、リアシートも折り畳み式に変更し、色の選択も可能となっていました。エクステリアデザインは、サイドクォーターが窓化されたくらいで、1965年モデルとほとんど変わっていません。


「生産台数」

  • 1965年製造モデル:ストリートモデル(通常版)が516台、ドラッグレースモデル(GT350R)が9台、その他(プロトタイプなど)が37台、合計562台とされているが、実際はストリートモデル(GT350)が526台、GT350Rが36台となった。製造、販売はシェルビー・アメリカン。
  • 1966年製造モデル:GT350Hも含め2380台で、うち6台はキャロル・シェルビーによる特注のコンバーチブル。

「シェルビー・GT350(1966年)」:スペック

  • 全長×全幅×全高:4,610mm×1,800mm×1,330mm
  • ホイールベース:2,743mm
  • 重量:1,330kg
  • エンジン種類:90度V8 OHV
  • 排気量:4,728cc
  • 最高出力:306ps/6,000rpm
  • 大トルク:45.5kgm/4,200rpm
  • トランスミッション:5速MT
  • タイヤサイズ:225/50VR15
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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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