【RMオークション・パリ2019】フェラーリ・F40LMが登場

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【RMオークション・パリ2019】フェラーリ・F40LMが登場

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2019年2月6日より開催されるフランス・パリでの「RM Sotheby’sオークション」において、世界で最も有名と言われているフレンチレーシングブルーカラーの「フェラーリ・F40 LM」が出品されることが明らかになり注目されています。「フェラーリ・F40 LM」といえば1986年にグループB競技用に企画された「フェラーリ・288GTOエボルツィオーネ」をベースに、「フェラーリ・F40」の開発が始まりましたが、社内では開発呼称「ル・マン」で呼ばれおり、ニコラ・マテラッツィ率いる開発チームには、F1ドライバーの「ミケーレ・アルボレート」氏も加わっていたプロジェクトとして進行。


「フェラーリ・F40」:概要

「フェラーリ・F40」自体のパッケージは、クロームモリブデン鋼による鋼管スペースフレーム構造に、ノーメックス・カーボンケブラーやアルミハニカムといった軽量素材でできたパーツが組み合わされており、軽くて強固なキャビンを形成しています。その前後にサスペンションやパワーユニットを搭載するためのサブフレームを組み合わせるという方式はフェラーリの伝統的な構造でしたが、この「フェラーリ・F40」をもって最後となりました。

強固なスペースフレーム構造により、ボディパネルには応力負担がかからないため、軽量な新素材を使うことが可能になりました。ボディパネルにはカーボンファイバーが多用されるほか、前述のとおり、シャシーや骨格など各部の補強にも様々な複合素材を使用しています。補強材やボディパネルは、基本骨格となる鋼管フレームに特殊な接着剤で結合されていました。

エクステリア・デザインは、ピニンファリーナのチーフデザイナーを務めていた「レオナルド・フィオラバンティ」氏の監修のもと、「アルド・プロバローネ」氏が担当しました。大型のリヤウイング、リヤエンドのディフューザー、フラットフロアなど、最先端のエアロダイナミクスが追求されており、ヘッドライトは薄型四角形状で、リトラクタブル方式になっています。その前部には、ウインカーとポジションランプがアクリルで保護され配置されました。ボンネットにあるNACAダクトは室内空調用で、サイドのインテークはインタークーラー冷却用とブレーキ冷却用となっています。フェンダー上方にもNACAダクトがあり、左側はエンジンのオイルクーラー冷却用、右側は中で2分割されており、外側はギアのオイルクーラー用、内側はエンジンルーム用としました。エンジンは、F120A型の型式名を持つ、水冷V型8気筒DOHC32バルブ+ツインターボをミッドに縦置き搭載しています。ターボチャージャーはIHI製で、排気量は「フェラーリ・288GTO」の2855ccから2936ccへと拡大され、ターボの最大過給圧は0.8barから1.1barへと高められています。最高出力478PS、最大トルク58.8kgmで、最高速度324km/hと発表されました。

そして、レーシングカーとしての「フェラーリ・F40LM」は、ロードカーからの転用個体であり、わずかに2台が生産されたのみで、レース活動も諸般の事情からアメリカのIMSAに限られていました。フェラーリは特別な顧客向けにLMと同じ仕様のF40をミケロットにオーダーします。

それが、「フェラーリ・F40コンペティチオーネ」でした。固定式とされたヘッドライト、フロントカウルのエアダクト、可変式リアスポイラー等が装備され、戦闘的でありながら、華麗さも伴った、実に美しいレーシングスタイルが実現しました。

インテリアに関しては、ベースモデルでもスパルタンな「フェラーリ・F40」でしたが、このコンペティチオーネではさらにデジタルメーターや消火システムなどを装備しており、内張りも最低限となっていて、まったくレーシーな雰囲気となっています。

エンジンはブースト圧が大きく引き上げられおり、ベースモデル比で+200馬力以上となる700馬力以上の出力を発揮します。総生産台数は僅か20台とされる非常に希少なモデルです。内外装のデザインやパワートレインのスペックなど内容的には、実際にIMSAを走った二台のF40LMとほとんど差異がないため、一連の「フェラーリ・F40コンペティチオーネ」もまた、「フェラーリ・F40LM」と呼ばれるのが通例となっています。


「フェラーリ・F40:RM Sotheby’sオークション」

そして、今回オークションに出品される個体は、シャシーNo.74045で、Mechelottoが”LM”もしくは”Competizione”仕様に合わせて開発及び製造した僅か19台中1台の超希少モデルとなります。

そのため、装備内容も非常に特殊になっていて、大型のIHIターボチャージャー及びインタークーラー搭載によって最高出力471hp→700hp以上を発揮し、高度なWeber-Marelli燃料噴射システム、アップグレードブレーキシステム、レース専用トランスミッション、大幅に改良されたボディワークを備え、更にはシャシーに必要な補強材を追加しています。

今回のモデルは、フェラーリが3台目として製造した「F40」であり、Mechelottoへと納車する前に、製造前のプロトタイプモデルとして広く活用されてきました。

そして、1995年と1996年のル・マン24時間耐久レースにて2回(1995年のGT1クラスにて総合12位と6位)、1995年のアンダーストラップ4時間レースでは1回優勝する等、長く輝かしい名誉ある歴史を持つ貴重な一台となっています。

またこのモデルが出品されるに当たって、コンディションは最高の状態にあるとして、クラブGT Competizioniやフェラーリ公式のプログラムを含むビンテージレースイベントにも参加できるだけの準備とスペックを兼ね備えています。

これだけの十分すぎるスペックとコンディション、歴史、更にはホイールとオリジナルギヤボックスの予備もセットでの出品というのは極めて稀であると思われますが、その気になる予想落札価格は約5.8億円~約7.1億円と言われていて、「ラ・フェラーリ・アペルタ」のオークション落札価格に近い高額モデルになりそうです。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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