【BMW3.0CSL】打倒ポルシェとしてグループ5を戦った名車

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【BMW3.0CSL】打倒ポルシェとしてグループ5を戦った名車

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「シルエットフォーミュラ(Gr.5)」が始まった1976年シーズン、様々なカテゴリーで常勝だった「ポルシェ」のライバルとして名を挙げたのは「BMW」でした。「BMW」のマシンはE9系のスタイリッシュなエクステリアデザインを持つクーペの「BMW・3.0CSL」で、さらにワークスのマシンはターボでチューンしたマシンでした。しかし、ターボモデルは駆動系がパワーに対応しきれず、期待されたほどには活躍できず苦戦を強いられることとなりました。


ベースモデルの「BMW・3.0CS」

  • (出典:www.autoevolution.com)

1971年に「BMW・2800CS」でビッグシックス・エンジンによるグラントゥーリズモを確立した「BMW」は、更なる動力性能を得るために、ボア×ストロークを89.0mm×80.0mmの排気量:2,985ccとしたエンジンを載せ、「BMW・3.0CS」として発表しました。燃料供給装置のキャブレターは35/40INATのゼニス・ストロンバーグ・キャブレターを2基装着し、圧縮比は9.0:1と「BMW・2800CS」と同様の仕様ではあるものの、最高出力:180ps / 6,000rpm、最大トルク:26.0kg-m / 3,700rpmを発生させていました。加えて「BMW・2800CS」と同じギアレシオのトランスミッションを載せて、4速M/T(車両重量:1,400kg)では最高速度:213km/hを、3速A/T(車両重量:1,420kg)では最高速度:209km/hをマークしていました。


「BMW・3.0CSi・インジェクションモデル」

排気量:2,985ccのエンジンにゼニス・ストロンバーグ製のツインキャブレターを装備したエンジンだけでも充分な動力性能を誇っていたCSシリーズでしたが、「BMW」はインジェクションシステムを組み込み、さらなるパワーアップを図りました。これは、それ以前に「BMW・2002tii」に採用されていた機械式のクーゲルフィッシャー製ではなく、電子制御式のボッシュ製Dジェトロニックを採用しました。加えて、セッティングも変更し、圧縮比を9.5:1に変更することで、最高出力:210ps / 6,000rpm、最大トルク:27.2kg-m / 3,500rpmというスペックに向上させています。トランスミッションは、ツインキャブレター仕様と同じ4速M/Tの他に5速M/Tが用意され、ギアレシオは低い方から3.764/2.020/1.424/1.252/1.000としています。これによって最高速は、220km/hへ向上されています。


「BMW・3.0CSL(軽量化モデル)」

  • (出典:www.carpixel.net)

これまでに「BMW・2002」でツーリングカー選手権の好戦績を残してきた「BMW」は、ビッグシックス・エンジンでの参戦を決定したものの、「BMW・2002」シリーズから比べると大幅に増大した車両重量は大きなデメリットとなっていました。そこで車両各部を軽量化したモデルを市販モデルとして投入し、ホモロゲーションを取得することにしたのです。左右のドアをアルミ製に、リアウインドウをアクリル製にし、パワーウィンドウモーターを廃止することで、車両重量はノーマルバージョンの1,400kgから200kgも減量させています。ちなみに「BMW・3.0CSL」のモデル名の「L」は、ドイツ語で、Leicht=軽量の意味を示しています。

この「BMW・3.0CSL」は、年別モデルごとに変更が下記のように加えられています。

1971年(ファーストバージョン):ノーマルバージョンのツインキャブレータエンジンと4速M/Tのギアボックスを載せ、ボディを軽量化させたモデルで最高速:215km/hをマークしていました。

1972年(セカンドバージョン):エンジンはノーマルバージョンに対して、ボア×ストローク:89.25mm×80.0mm、排気量:3,003ccとし、ボッシュ製Dジェトロニックを装備することによって、最高出力:200ps / 5,500rpm、最大トルク:27.7kg-m / 4,300rpmに引き上げられています。エクステリアデザインについても、大型のフロントスポイラーとリアスポイラーを装着させ、ボンネット上には整流版が取り付けられました。 これにより、最高速は220km/hと5km/hアップしています。このモデルは、純粋にレース用ホモロゲーション取得のためのモデルで、このクルマをベースにレース用車両が製作され、各レースにて活躍を見せ、1972年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースでは優勝を果たしています。

  • (出典:tech-racingcars.wikidot.com)

1973年(サードバージョン):エンジンのボアはそのままに、ストロークを84.0mmとし、排気量:3,153ccとすることで、最高出力:206ps / 5,600rpm、最大トルク:29.2kg-m/4,200rpmの最高出力とトルクと向上させていました。サードバージョンのエクステリアデザインしては、セカンドバージョンの大型リアスポイラーは廃されて、FRP製のフロントエアダムとステンレス製リアオーバーフェンダー、トランクリッド上のリアスポイラーを装備しているだけです。 最高出力、トルクは増加したが、最高速等はセカンドバージョンと同じだったようですた。1973年ではヨーロッパのツーリングカー選手権のタイトルを獲得。そのトップの座を1979年までキープしていました。

レース用ホモロゲーション取得という性格上、総生産台数は1,039台と少数の生産でした。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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