「SUZUKI・GT380」 6気筒レベルのハイパフォーマンス

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「SUZUKI・GT380」

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(出典:blog-imgs-33-origin.fc2.com)

「SUZUKI・GT380」は、「サンパチ」という愛称でカタログにも登場している名車です。

1972年の「SUZUKI・GT380」が登場した当時は、「カワサキ・マッハ」シリーズが、「じゃじゃ馬」特性で「曲がらない・止まらない・まっすぐ走らない」と言われたのに対して、「SUZUKI・GT380」は、「2STスポーツ優等生」といえる特性のモデルでした。

 

「トータルバランスの取れたスタイリング」

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(出典:www.webike.net)

丸みを帯び、重厚感のあるスタイリングでとりわけ目を引くのは、「ラムエアーシステム」のエンジンカバーや4本出しマフラーです。ふんだんにメッキーパーツを用いられており、高級感漂うデザインとなっていました。

これらのトータルバランスのとれたスタイリングには、全長:2,090mmに対してホイールベース:1,380mmから生み出されたミドルクラスとしてはゆとりを持たして大柄に見えるデザインです。これによって、ホイールと車体、エンジン、シート位置とのバランスは優れたものとなりました。

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(出典:ameblo.jp)

メーターも当時としては斬新な「ギヤポジションインジケーター」が装備されており、シフトミスを防ぐことに役立っていました。

 

「搭載された6気筒レベルのエンジン」

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(出典:luige.asablo.jp)

「GT380」に搭載されていた排気量371cc 空冷2サイクル並列3気筒エンジンは、120度クランクによって同排気量の4サイクル6気筒エンジンと同レベルの性能を発揮すると謳われていました。

しかも、シリンダーヘッドのデザインを空冷エンジンの「冷却効率」を向上させるために「ラムエアーシステム」を採用しています。

これらによって圧縮比7.2:1から最大出力:38PS/7,500rpm、最大トルク:3.8kgm/6,500rpmを発生しました。

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(出典:www.geoclities.jp)

それでも当時の「カワサキ・マッハ(SS/KH)」シリーズと比べると、低回転域から2STエンジンと思えないほどトルクがあり、扱いやすいエンジンに仕上がっており、レスポンスはスムーズで「ロータリーエンジン」「モーター」のように回るエンジンとなっていました。

さらに、それほどスムーズに回るエンジンながら後方に白煙を巻き上げるということもなく、完成度の高い2STエンジンでした。

それゆえに、教習所の教習車に採用されているほどでした。

 

「GT380」のポテンシャル

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

完成度の高い2STエンジンを搭載していた「GT380」は、重量183kgの車体を最高速度:175km/h以上まで加速させ、0-400m加速では、14.0台で走らせることができるほどのポテンシャルを秘めていました。

またトータルバランスの取れた車体と扱いやすいエンジンの組み合わせによって、コーナリング性能も安定しており、コーナー脱出時にアクセルを開けやすい素直なハンドリングの持ち主でもありました。

まさに「2STスポーツ優等生」の「GT380」のポテンシャルだったのです。

 

「年代別モデル」

  • 「初期型」
  • 1971年モデル:「GT380 B0」
  • フレームナンバー:GT380-10001~
  • スペック
  • 全長 × 全幅 × 全高:2,090 × 815 × 1,125(mm)
  • ホイールベース / 車両重量:1,380mm / 183kg
  • エンジン:空冷2ST並列3気筒
  • 排気量 / ボア × ストローク:371cc / 54.0mm × 54.0mm
  • 圧縮比:7.2:1
  • 最大出力:38PS / 7,500rpm
  • 最大トルク:3.8kgm / 6,500rpm
  • サスペンション(F/R):テレスコピック / スイングアーム
  • ブレーキ(F/R):ドラム / ドラム
  • 1972年モデル:「GT380 B1」
  • フレームナンバー:GT380B-10001~
  • 変更点:フロントブレーキをドラム → シングルディスク。
  • 1973年モデル:「GT380 B2」
  • フレームナンバー:GT380-12652~
  • 変更点:ウインカーの取り付け位置の変更。パッシングライト装備。3速のギヤ比の変更。

 

後期型モデル

  • 1973年モデル:「GT380 B3」
  • フレームナンバー:GT380B-15057~
  • 変更点:強制開閉式キャブレターに変更。フォークブーツ廃止。サイドカバーデザイン変更。
  • 1974年モデル:「GT380 B4」
  • フレームナンバー:GT380B-17182~
  • 変更点:タンクのエンブレム変更。リアショックの変更。
  • 1976年モデル:「GT380 B5」
  • フレームナンバー:GT380B-20610~
  • 変更点:フロントフェンダーブレースの1本化。

1977年モデル:「GT380 B6」

フレームナンバー:GT380B 24831~
変更点:200km/hから180km/hメーターへ変更。「GS」シリーズとテールランプ、ウインカーの共通化。
  • 1978年モデル:「GT380 B7」
  • フレームナンバー:GT380B-29653~
  • 変更点:フロントフェンダーが「GS」と共通化。ヘッドライトケースのメッキ化。

 

「カスタム」

cjusedbike.exblog gt380

(出典:cjusedbike.exblog)

bikeshop-zero.com gt380

(出典:bikeshop-zero.com)

sumally.com gt380

(出典:sumally.com)

集合チャンバー仕様のカスタムからカフェレーサーなど、幅広いカスタムも「GT380」の魅力ですね。

 

「現在の中古車相場」

当時の新車価格は、30万円前半でしたが、現在の中古車相場は平均170万円ほどと、中古車でありながら6倍近いプレミア価格で取引されている「GT380」。これからは、さらに高騰していきそうです。

 

まとめ

「サンパチ」の愛称で現在も人気が高まっている「GT380」は、

  • 「トータルバランスの取れたスタイリング」
  • 「搭載された6気筒レベルのエンジン」
  • 「中古車相場は平均170万円」

これからも価格が高騰していくことが予想されている「GT380」は、デザインと上質な空冷2ST3気筒エンジン搭載モデルの傑作ともいえる名車です。

 

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。