【シボレー コルベット】アメリカンスポーツカーの伝統を振り返る

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【シボレー コルベット】アメリカンスポーツカーの伝統を振り返る

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アメリカンスポーツの代表モデルとして今も車好きを魅了し続ける「コルベット」。そのヒストリーを振り返ってみると、どのモデルも実に個性的な魅力が詰まっています。1953年に登場したコルベットは、戦争中に兵士たちがヨーロッパで見た2シータースポーツモデルに匹敵するモデルをアメリカでも発売すべく、これまでにないコンパクトなボディに直列6気筒を搭載して登場し歴史を刻み始めました。ボディは当時の最先端素材であるFRP製を使用するなど、最新の技術が惜しみなく投入されていましたが、エンジンの出力はたったの150馬力と非常に非力でした。その後はV型8気筒エンジンを搭載し、コンセプトを大きく転換し、常に「GM(ゼネラルモーターズ)」の最新最強V8を搭載するフラッグシップモデルとなりました。


1thモデル:「1954~ CORVETTE C1」

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1953年に登場する初代コルベットは現在の姿からするとかなりコンパクトで華奢なイメージでデビューしています。当初は「シボレー」にV型8気筒エンジンがラインナップされておらず、直列6気筒を搭載してのデビューでした。スチール製フレームに、量産車としては初めてとなるFRP製のボディパネルを貼り付けた、ヨーロッパ車顔負けの先進的な特徴を有していました。エンジンの排気量は、3,859ccでしたが、最高出力150HP(当時のSAE基準でマフラー等補機類を装備せず計測されており、車載時の実出力ははるかに低い)を公称する水冷直列6気筒OHVエンジンは、「ブルーフレーム」の愛称で呼ばれるエンジンで、素性は1928年以来長年生産されてきたシボレー標準の旧式エンジンでした。そこに、2速ATのトランスミッションを組み合わせていました。1955年にはオプション設定だった排気量:4,343cc水冷V8 OHVエンジン(スモールブロック)を1956年からは標準装備とし、ボルクワーナー製の3MTのトランスミッションが組み合わせていました。

1958年以降の後期型モデルは丸目四灯となり、V型8気筒エンジンが標準装備となりました。


2thモデル:「1963~ CORVETTE C2」

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1963年にフルモデルチェンジを果たし、「コルベット」は「C2型」モデルに移行しましたが、大きくなった印象を与えるものの、サイズはほとんど変わっていません。また、これまでコンバーチブルのみだったが、「C2」モデルよりクーペが登場し、コンバーチブルと併売されるようになりました。スティングレイレーサーのスタイルを基礎にしてデザインされており、原型となったレーサーモデルの名を取って「コルベットスティングレイ(綴りはSting Ray)」と呼ばれています。ちなみに「スティングレイ(stingray)」とはアカエイ科の意味で「スティングレイ」の愛称が生まれたのもこのモデルからです。特に1963年に生産されたモデルは、ルーフからリアエンドに向かって走るフレームによって二つに寸断される「スプリット・ウインドウ」と呼ばれるリアウインドウを持つ唯一の年式であり、現在でも付随するプレミアと人気とを獲得しています。1965年モデルには通称「ビッグブロック」と呼ばれる排気量:6,489cc(最大出力:425ps)エンジン(後に427と呼ばれる排気量:6,997ccが登場)を搭載したレーシングスペックの「Z06(ズィーオーシックス)」、1967年には、レーシングカー用エンジンをデチューンした「L88型・最大出力:500ps以上」を搭載したモデルが20台、市販されています。


3thモデル:「1968~ CORVETTE C3」

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コークボトルラインと呼ばれるグラマラスなボディラインを持つ「C3」モデルが1968年に登場しました。引き続き「スティングレイ」の名称が使用されるほか、クーペとコンバーチブルが発売されたのも「C2」モデルを踏襲しています。’72年までのモデルは、前後にクロムバンパーを装着し、「アイアンバンパー」の愛称でを持呼ばれています。「C3」型登場の翌年、総生産数3台、市販車両に搭載されたものは僅かに2台という幻のパワーユニット、「ZL1」型ユニットが1969年の期間のみ追加されています。これは「C2」モデルに載っていた「L88」型ユニットの発展型で、エンジンヘッドのみならずエンジンブロックまでもアルミ化されたスペシャルエンジンでした。このエンジンはオプション設定という形でカタログに記載されることとなったものの、車1両に匹敵するほどの高額の追加費用が必要だったため、ごく少数の生産に留まることとなったということです。


4thモデル:「1983~ CORVETTE C4」

43台ものテストカーを費やし1983年に登場する「C4」モデルは、「C3」モデルのグラマラスなボディラインから直線基調のヨーロピアンデザインへと大幅にスタイルを変更しました。エンジンは前輪車軸後部に搭載され49:51とスポーツカーとしてほぼ理想的な前後重量配分を実現したモデルです。1983年11月にはエンジンは「C2」モデルと同じボアφ101.6×ストローク88.4mmで排気量:5,733ccのV型8気筒 OHVとなり、クロスファイア・インジェクションと呼ばれた、コンピューターインジェクションを搭載し、最大出力:205psの「Z51」と呼ばれるハイパフォーマンスモデルに注目が集まりました。このモデルは、ハードなスプリングレート、デルコ・ビルシュタイン製ショックアブソーバー、ワイドタイヤなどを組み込んだ仕様で、4速MTしか設定されていない硬派な仕様となっていました。1989年にはロータスがチューニングしたDOHCヘッドのLT‐5を搭載した「ZR‐1」が登場し「キング・オブ・ヒル」の名称で呼ばれました。現行モデルに至るコルベットの歴史の中でも唯一OHV以外のエンジンを搭載したモデルとなりました。ポテンシャルは当時の記録は0-60mph/h(約97km/h)を4.2秒、0-400mは12.2秒、最高速度は289.5km/hとなっており、生産台数は63台です。


5thモデル:「1997~ CORVETTE C5」

1997年登場の「C5」モデルは、低重心化と重量配分の最適化を目指し、フロントにエンジン、リアにトランスミッションを配置するトランスアクスルレイアウトを採用し、前後重量配分を50:50としパフォーマンスも大幅に向上し、ルマン24時間レースで優勝するなど、欧州のスポーツカーと肩を並べるアメリカンスポーツカーとなっていくようになりました。実際に「C5」モデルのデリバリーを契機にコルベットレーシングも復活し、ルマン24時間耐久レースやアメリカンルマンズ耐久レース等のレースシーンで1-2フィニッシュを飾るなど華やかな結果を残しています。


6thモデル:「2005~ CORVETTE C6」

「Power, Passion, Precision(よりパワフルに、情熱的に、精緻に)」をコンセプトに掲げ、2005年登場の「C6」モデルは、伝統のリトラクタブルヘッドライトにかわって固定式を採用しました。「C5」モデルと比べるとボディサイズはコンパクトになった一方、ホイールベースは若干延長させ、高速時の安定性を向上しています。このモデルの「Z06(ズィーオーシックス)」は、軽量化のためにチタニウム製のコネクティングロッドとインテークバルブを奢られた、6,997ccに排気量が上げられ、511馬力を発揮する、ドライサンプの「LS7」型スモールブロックエンジンが搭載されました。ブレーキシステムも大型化されたベンチレーテッドクロスドリルローターに、フロント6ピストン、リア4ピストンキャリパーを組み合わせものとなりました。なおトランスミッションは、トランスミッションオイルクーラーを備えた6速マニュアルミッションのみとなっています。また限定モデルの「ZR‐1」は、スーパーチャージャーを搭載する6.2リッターの「LS9」型を搭載し、647馬力を発生しました。


7thモデル:「2014~ CORVETTE C7」

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2013年に登場した現行の「C7」モデルは、フレーム構造を含む多くの部分を新設計しており、テールランプも伝統の丸形をやめ、角形を採用するなど、外観も大きく姿を変更しました。エンジンは、排気量:6.2リッター「LT1」V型8気筒・OHVエンジンを搭載し、直噴システムとアクティブフューエルマネージメント、連続可変バルブタイミング、パワーと低燃費を両立させた先進的燃焼システムを採用し、最大トルク:610N・mと最高出力:335kW(450hp)を発揮、0-60mph加速は4秒以下コーナリング時の最大横Gは1Gを超える性能を備えています。2015年には、ドライサンプや大口径ブレーキローターとインチアップタイヤでスポーツ性を高めた466PSの「Z51(ジーフィフティワン)」と、スーパーチャージャー付き、最大出力:659psを発生する「LT4」型の排気量:6.2リッターV型8気筒を搭載した「Z06」が登場しました。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。