【BMW 3.0CSL】 希少な伝説の名車がオークションに登場

この記事は3分で読めます

【BMW 3.0CSL】 希少な伝説の名車がオークションに登場

あわせて読みたい記事:【BMW B7 アルピナターボ】生産台数4台のレアモデルが競売

あわせて読みたい記事:【旧車】「BMW 507」伝説のスター「E・プレスリー」の愛車

あわせて読みたい記事:【スクランブル(OVERDRIVE)】あらすじ・登場車種リスト

今や伝説となっている「CSL」ですが、その1972年製の「BMW 3.0CSL」を美しくレストアした個体がオークションに登場予定とのことで注目されています。実に製造はわずか1,039台と少なく、そのため今回の競売でも予想最高落札価格は、1,200万円ほどとされますが、その希少性を考えると投資対象としては比較的優れるモデルとも考えられます。

なお「BMW 3.0CSL」は、「ヨーロピアン・ツーリングカー選手権」のホモロゲーション獲得用として登場しており、「BMW」社の歴史においても「重要」なモデルです。そのために過去にも「BMW」社は、自らこの「BMW 3.0CSL」へのオマージュとして「BMW 3.0 CSL Hommage」を発表するなどしています。

この個体についてですが、1973年にイギリスで登録されたもので、これまでに8人のオーナーを経験しています。2011年にはパーツを全部取り外してボディをドンガラにまで戻した徹底的なレストアが行われており、その際にこの「タイガ・グリーン」にペイントされています(BMWでグリーン、というのは珍しい)。同時にエンジン、ギアボックス、サスペンションも(なぜかフェラーリのスペシャリストによって)しっかりリフレッシュされています。走行距離は12万キロを超えますが使用されるパーツはほぼ当時のまま、もしくは純正であり非常に価値の高い一台と言えそうです。

実は「E9」世代はクーペ専用として誕生し、当初は1968年に「2800CS」として登場しました。その後にエンジンを拡大し動力性能を向上させた「3.0CS」が登場しています。この「3.0CS」のホモロゲーション獲得用として「軽量化」されたものが「3.0CSL」で、ドアパネルがアルミになったり、一部ウインドウが樹脂製となったり、快適装備が省略されることで200キロも軽量化されています。元来の重量が1,400kgなので、その比率からすると相当に軽くなっている、ということになります。ちなみに「L」は、ドイツ語でLeicht=軽量という意味があります。

また実際に1972年の「スパ・フランコルシャン24時間」では優勝を果たすなどモータースポーツでの活躍もめざましく、そのため現在に至るまでBMWにとって「CSL」とは特別な意味を持つ称号となっています。


「E9」シリーズの経緯

「BMW 2002」でツーリングカー選手権の好戦績を残してきた「BMW」は、ビッグシックス・エンジンでの参戦を決定したが、「BMW 2002」シリーズから比べると大幅に増大した車両重量は如何ともしがたい状況でした。そこで車両各部を軽量化したモデルを市販モデルとして投入し、ホモロゲーションを取得することにしたのです。初期モデルの仕様としては、左右のドアをアルミ製に、リアウインドウをアクリル製にし、パワーウィンドウモーターを廃すことで、ノーマルバージョンの1,400kgから200kgも減量することを成功させています。

1971年(ファーストバージョン)では、ノーマルバージョンのツインキャブレータエンジンと4速M/Tのギアボックスを載せて、最高速215km/hをマークしていました。

1972年(セカンドバージョン)においては、エンジンはノーマルバージョンに対して、ボア×ストロークを89.25mm×80.0mm、排気量を3,003ccとし、ボッシュ製Dジェトロニックを装備し、最大出力:200hp/5,500rpm、最大トルク:27.7kg-m/4,300rpmにチューンナップしています。外装にも、大型のフロントスポイラーとリアスポイラーを装着させ、ボンネット上には整流版が取り付けられていました。 これにより、最高速は220km/hと5km/hアップしています。このモデルは、純粋にレース用ホモロゲーション取得のためのモデルで、このクルマをベースにレース用車両が製作され、各レースにて活躍を見せ、1972年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースでは優勝を果たしています。

1973年(サードバージョン)モデルが発売されて、エンジンのボアはそのままに、ストロークを84.0mmとし、排気量を3,153ccとすることで、最大出力:206hp/5,600rpm、最大トルク:29.2kg-m/4,200rpmの最高出力とトルクを得ています。

外装としては、セカンドバージョンの大型リアスポイラーは廃されて、FRP製のフロントエアダムとステンレス製リアオーバーフェンダー、トランクリッド上のリアスポイラーを装備しているだけです。 最高出力、トルクは増加したが、最高速等はセカンドバージョンと同じスペックでした。

レース用ホモロゲーション取得という性格上、総生産台数は1,039台と少数の生産でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEWS そうだったのか!

まとめ記事

ランキング記事

旧車

プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。