【日産 MID4・MID4-2】市販が熱望されたコンセプトカー

この記事は2分で読めます

【日産 MID4・MID4-2】市販が熱望されたコンセプトカー

あわせて読みたい記事:【日産 スカイラインGT-R(BNR32)】スカG神話、再び!

あわせて読みたい記事:【日産 Z32 フェアレディZ】デザインをランボルギーニも流用

あわせて読みたい記事:【ホンダ NSX】生産数17台のスーパーチャージャー装着モデル

「日産自動車」が1985年にフランクフルトモーターショーにて発表したコンセプトカーが、「MID4(ミッドフォー)」でしたが、その後1987年には後継モデルとして「MID4-Ⅱ」を東京モーターショーにて再度発表していました。モデル名である「MID4」とは「ミドシップ4気筒」を意味し、ルックス含めて当時としては画期的な車両、と言えました。今見るとエクステリアデザインは、後の「ホンダ NSX」に影響を与えたのではといえるほどに似たデザインにも見えます。

ミッドシップ搭載のエンジンは「フェアレディZ(Z32型)」にも採用された「VG30DE型(V型6気筒DOHC/排気量:3000cc)」エンジンを横置きで搭載し、乗員は2名定員、そして駆動方式は4WDに加えて4WS(4輪操舵)を装備するという当時としてはあまりに画期的なパッケージングや技術を誇っていました。さらに、「MID-4Ⅱ」ではそれまで前後マクファーソンストラットだったサスペンションがフロント:ダブルウィッシュボーン、リア:マルチリンクへと発展しコーナリング性能も向上させていました。

そして、「MID-4 II」のエンジンについては「VG30DE型」をツインターボ化し最大出力:340馬力を発生する「VG30DETT型」エンジンを搭載するに至っています(これらは後の日産車へと受け継がれることに)。組み合わせられるトランスミッションは5速マニュアル、4WDシステムにおいては33%がフロント、67%のトルクがリアへと振り分けられる設定となっていました。しかも車両重量はツインターボを搭載する「MID4Ⅱ」で1,400kgとされており、かなり軽量であったことも分かります。

当時は「市販される」という情報がまことしやかに囁かれていたものの結局は市販に至らずで残念に思ったクルマ好きも多かったようです。しかし、サスペンションシステムは「フェアレディZ(Z32型)」や「スカイラインGT-R(R32型)」、搭載エンジンやスタイリングは「フェアレディZ(Z32型)」、駆動方式の4WDと4WSは「スカイラインGT-R(R32型)」へと引き継がれるなど、非常に大きな意味を持った車であるのも確かです。

初代NSXの登場が1989年なので「日産」、「ホンダ」ともに異なるアプローチでスーパースポーツを作ろうとしていた時代でもあった、ということなのかもしれません。ちなみに世界を驚かせた「フェラーリ F40」が登場し多くのクルマに影響を与えたのが1987年でした。また当時の「日産」は「ポルシェ」となんらかのつながりがあり、「日産」のエンジニアが「ポルシェ」に(MID4市販化に際して)意見を求めた、という話もあるようです。なお「R32型」以降の「スカイラインGT-R」に搭載される「アテーサ」システムは「ポルシェ959」のトルクスプリット4WDをベースにしたと言われますが、このシステムは非常に高価であり、「ポルシェ」は「ポルシェ959(1986年登場)」にこそ搭載したものの「価格面で市販車に採用するのは不可能」と判断しました。

しかし「日産」ではこの技術を「R32型:スカイライン GT-R(1989年登場)」に安価で(といっても当時は高価でしたが)搭載したのはかなりなインパクトがあり、これは「ポルシェ」へ向けた何らかのメッセージだったのかもしれません。もしこの「MID4」が発売されていたらその後の「日産」はどうなっていたんだろうとも思いますが、仮に「MID4」が登場していたら「スカイラインGT-R(R32型)」も「フェアレディZ(Z32型)」も当時発売されていなかった可能性もあり、もしかすると「MID4」はかなり高価になっていたと思われ、販売面で苦しむことになったことは容易に想像できたのかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEWS そうだったのか!

まとめ記事

ランキング記事

旧車

プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。