【1135R】 スズキGSX1100Sのヨシムラ仕様:スペック

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【1135R】 スズキGSX1100Sのヨシムラ仕様:スペック

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2000年に国内市販された「スズキ GSX1100Sカタナ・ファイナルエディション」をベースマシンとして「スーパースポーツ並みのコーナリング性能を与える」ことをコンセプトとして、「ヨシムラ」社が、わずか5台だけを製作したコンプリートマシンが名車「1135R」です。限定生産5台だけというのは、1100台のみが限定生産された最終仕様である「スズキ GSX1100Sカタナ・ファイナルエディション」のうち5台しか手に入らなかったためで、当然、これら5台はすぐに完売してしまいました。しかし、その内容と仕上がりの素晴らしさは、それまでの技法の集大成と言うべきもので、その後も大いにカタナカスタムの参考になっています。基本的な処理や仕様は、「ヨシムラ」社が1990年代中盤に製作した「カタナNKレーサー」をベースにしているものの、そのマシン自体は、1982年に「デビッド・アルダナ」や「ウェス・クーリー」がアメリカの「AMAスーパーバイク」シリーズを走った「ヨシムラGS(X)1000Sスーパーバイクレーサー」が手本となっています(当時アメリカのスーパーバイク規定は排気量:1000ccだったため、GSX-Sカタナにも1000cc仕様が市販されました=GSX1000S。しかも日欧での4バルブの「GSX」も「GS」と呼んでいたので、2バルブの「GS1000S」の名のままで「カタナ」になったようです)。つまり、この「1135R」というマシンは、「アルダナ・カタナ」を現代的にアレンジしたバイクと言えるマシンです。

例えば、シートレールをスイングアームピボット直前で1度切断し、再溶接した上でテールアップさせ、レイダウンマウント・リヤショックのストロークを稼ぐ手法などは、まさに「アルダナ・カタナ」そのものなのです。全14カ所におよぶフレーム補強も、当時からの経験が活かされているのです。

スペシャルアルミタンクやビトーR&D製マグ鍛ホイールの採用などの徹底した軽量化によって車重はSTDの241.2kgに対して43.4kgも軽い197.8kg(いずれもガソリン抜き状態でヨシムラが実測)を達成しています。

一方、エンジンはまだまだ手が入る余地を残したST-1仕様といえる内容ながら、それでも優に最大出力:150psを超えているというハイスペックなポテンシャルを備えています。

まさにフォルムこそ「スズキ カタナ」のSTDモデルを踏襲しているものの、その走りはまったくの別物に仕上げられています。「カタナ」がデビューして、この「1135R」が登場した時点でもはや30年弱が経過したものの、ここに再来した「ヨシムラ・カタナ(ヨシムラ1135R)」は多くのライダーにとって憧れとなる、「17インチカタナの究極形」と言っても過言ではないし、登場後10年を経た今でも、十分に参考になる内容を秘めているのです。


「1135R」:仕様

シートはシートJOY製で、削り出しのステップは「1135R」のために専用設計されたスペシャルパーツを装着しています。この「1135R」の前後17インチディメンションやブラックのスタイルは、その後10年にも多くのカタナで参考にされてきたモディファイです。

エンジンは「ヨシムラ製:φ74mmピストン」を組み込み、排気量は1074cc→1135ccにボアアップされています。圧縮比は11.6:1にセッティングされています。シリンダーヘッドはポーティング、バルブの鏡面加工を実施し、ヨシムラST-1カム、強化クラッチも組み込んでいます。

キャブレターはヨシムラミクニのTMR-MJNφ40mmを採用し、カーボンヒートガードを装着しています。スロットルホルダーとハンドルグリップはヨシムラ製を採用しています。メインレール後部内側の半月プレートなどフレーム補強は全14カ所にも及んでいます。

トップブリッジは3次元加工のアルミ削り出しで、バックミラーのステーがここに直接マウントされています。メーターはスタック製タックタイマーを装備しており、「ヨシムラ」のレリーフ入りタンクもアルミのスペシャルメイドパーツとなっています。

フロントフォークはカタナ用にインナーチューブを延長した「スズキ GSX-R600」用のφ45mmで、作動性に優れるFFVSが組み込まれています。ホイールはJBマグ鍛で1.85-19/2.50-17→3.50-17/5.50-17、タイヤは120/70ZR17・180/55ZR17を装着しています。

 

エキゾーストシステムはフルチタンの手曲げサイクロンを装着しています。リヤショックはオーリンズ製で、これにもFFVSを組みこんでいます。スイングアームはこの試作車のみTT-F1改ですが、実際の市販仕様でも同じ形状が採用されました。


「KATANA 1135R」:スペック

  • エンジンパーツ:φ74ヨシムラピストンKIT、ST-1カムシャフト、スペシャルチタン手曲サイクロン、ヨシムラミクニTMR-MJNφ40A/SキャブレターKIT、スロットルホルダー&グリップラバー、カーボンヒートガード、デジタルシングルメーターKIT、スペシャルオイルクーラーKIT、Mgエンジンカバー、Mgシリンダーヘッドカバー、オイルキャッチタンク、強化クラッチスプリング、 スペシャルジェネレーターカバー
  • エンジン加工:ヘッドポーティング、面研、シリンダーボーリング
  • シャーシパーツ:ヨシムラスペシャル加工フレーム(強化&ヒップUPタイプ)、カーボンフェンダー、スペシャルアルミ軽量タンクKIT、3次元削出トップブリッジ(シリアルNo、刻印)、削り出しオリジナルステップKIT、FFVSフロントフォーク&リアショック、
    スピードフローブレーキホース(フロント・リヤ)、カスタムシートJOYスペシャル、小型ウインカー、フロントキャリパー、ディスクブレーキ、リアキャリパー(軽量NISSIN)、サイドスタンド、小型軽量バッテリー、スペシャルスイングアーム、MAGTAN軽量ホイール、ファイナルRK520&チェーン、AFAMスプロケット、STACKレーシングメーターKIT、各部ボルト類変更、Magicalスペシャルカーボンミラー、ナンバープレートホルダー、ハイグリップタイヤ 
  • シャーシ加工:フレーム補強、フレーム加工&塗装、FFVSサスペンションスペシャルセッティング(足廻り全体)、フロントフォークボトムケース(サンドブラスト・塗装)、各部軽量化、メーターステー製作取付、バッテリーBOX小型加工、スペシャルワイヤーハーネス加工取付、スピードセンサーステー製作取付、電装プレート製作・電装パーツ移設、サイドスタンド加工、シリアルNo、刻印 
  • 乾燥重量:197.8kg(ヨシムラ社計測 / STD:241.2kg)
  • 最大出力:150ps OVER(ヨシムラ社シャーシダイナモ計測 / STD:95ps)
  • 価格:358万円(当時:転売不可)
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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。