【OZ技研 TC24-B1Z】伝説のL型DOHCエンジンが復活

この記事は3分で読めます

【OZ技研 TC24-B1Z】伝説のL型DOHCエンジンが復活

あわせて読みたい記事:【日産 S20型】スカGとサンマルに搭載レース直系エンジンとは

あわせて読みたい記事:【日産 フェアレディZ】LYエンジン搭載のS30Zツインターボ

あわせて読みたい記事:【ヘイオイラーズ 甦るスカイライン神話】登場人物・車種 まとめ

「日産」の「L型」エンジンシリーズといえば、数多く存在するエンジンの中でも名機として名高く、チューニングベースとされるエンジンです。オリジナルは、直列6気筒SOHC、直列4気筒SOHCのシングルカムのエンジンですが、1980年に「L28型」エンジン(排気量:2.8リットル直列6気筒SOHCカウンターフローエンジン)にオリジナルのツインカム4バルブヘッドを組み合わせ、わずか9基のみ生産された幻のエンジンが存在しました。それが「OS技研」の「TC24–B1」と呼ばれる伝説のエンジンです。そう、クラッチ、LSDといった駆動系パーツメーカーとして有名な「OS技研」が製作したエンジンなのです。


「TC24-B1」:スペック

  • エンジン形式:L28型 TC24-B1
  • シリンダー配置:直列6気筒
  • 冷却方式:水冷式
  • 総排気量:2,870cc
  • ボア × ストローク:87,8mm × 79,0mm
  • 圧縮比:11.0:1
  • 最大出力:325ps / 7,400rpm
  • 最大トルク:33.0kgm-f / 6,100rpm
  • 許容回転数:9,000rpm
  • カム配置:DOHC(ツインカム)
  • バルブ配置:24バルブ
  • 燃料供給システム:WEBER(ウェーバー)48Φ-50Φキャブレター

その幻のエンジンが、35年の時を経て、さらにバージョンアップして復活したのでした。オリジナルの「TC24–B1」は、ツインカムといえば2バルブが主流の時代に4バルブを採用しており、最大出力:325ps、最大トルク:33kg–mというスペックで当時としては群を抜く性能を誇っていました。しかし、35年の時を経て復活を果たしたニューエンジンとなる「TC24–B1Z」は、かつての「TC24–B1」を現代技術で甦らせたもので、スペックも当然進化しています。NA(自然吸気)で排気量:3.2リットル仕様で最大出力:400ps以上というスペックなのです。


「TC24-B1Z」:特徴

カムホルダー:ブラケット方式からキャップ方式へ変更することにより、フリクションロスを減らし、ヘッド部をよりコンパクトに、そしてメンテナス性を格段に向上させました。

カム駆動方式:チェーン駆動からギア駆動へ変更することにより、高回転時の安定性を確保しました。 (コンプリートヘッドには、オプション設定)

バルブ調整方式:ネジ式からシム式へ変更することにより、ロッカーアーム部分の貫性重量を減らし、更なる高回転を可能にしました。

カムの潤滑方式:カム内部からの潤滑方式を、ロッカーアーム内からカムとの接触部への圧送直接潤滑に変更。高回転時の潤滑にも対応しました。

燃焼室:燃焼室形状は、当時しては最先端のペントルーフ形状を継承。同形状を採用することでセンタープラグとなり、火花の伝搬効率が非常に良くなり、バルブ挟み角を狭く取ることで燃焼室の頂点を低くして圧縮比を高めています。 しかしこの形式は、燃焼室内の吸入効率が良すぎるため、吸入ガスが乱流を起こしにくいという問題がありました。そこでOS技研では、スキッシュエリアを作ることによって燃焼伝搬効率を上げています。

シリンダーブロック:

【冷却】:オイルジェットを採用してピストンの冷却を行うことで、常用10000rpmを目指しました。

【剛性】:常時8000rpm以上回そうとする時にネックとなる、L型エンジンシリンダーブロック下部の剛性不足を解消するため、クランクケース補強プレートを採用。各クランクキャップをつなぐことによって、シリンダーブロックの剛性アップを実現しています。


「開発担当者のコメント」

「OS技研」の「TC24–B1」開発責任者である「岡崎正治」氏は、「なぜ巨額を投資してまで、ツインカムエンジンの開発にこだわったのか?と言う質問に、売るとか売らないという話ではない。どこまで自分一人でできるか試したかっただけ。カムシャフトやボアアップキットなどの小物ならどこでも作れる。そうではなく、思い通りのエンジンを1基、ちゃんとできるかどうか、それに挑戦したかった。7,500rpm以下のエンジンなら4バルブ化のメリットはない。4バルブのメリットが生きてくるのは8,000~10,000rpmといった回転域だ。9,000~10,000rpmまでスムーズに回ること、そして耐久性があることなどから、ツインカム4バルブヘッドを新設計することになった。どうせ作るからには、ひとつの究極的なツインカム4バルブにしたい」との熱い思いがあったとコメントしています。


「TC24-B1Z」:スペック

  • エンジン形式:L28型 TC24-B1Z
  • シリンダー配置:直列6気筒
  • 冷却方式:水冷式
  • 総排気量:3,208cc
  • ボア × ストローク:89,0mm × 86,0mm
  • 圧縮比:11.5:1
  • 最大出力:420ps / 9,000rpm
  • 最大トルク:40.0kgm-f / 10,000rpm
  • 許容回転数:9,000rpm
  • カム配置:DOHC(ツインカム)
  • バルブ配置:24バルブ
  • 燃料供給システム:WEBER(ウェーバー)48Φ-50Φキャブレター / スポーツインジェクション
  • 価格:550万円~(コンプリート仕様)
  • ヘッドキット:約350万円~
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEWS そうだったのか!

まとめ記事

ランキング記事

旧車

プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。