「スカイライン・スーパーシルエット」 鮮烈なレースデビューとなる

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「スカイライン・スーパーシルエット」 鮮烈なレースデビューとなる

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DR30型「スカイライン・RS」といえば、唯一のスカイライン史上最上級グレードに4気筒エンジンを搭載したモデルでした。

しかし、4気筒ながら、「ハコスカGT-R」以来の4バルブDOHC 2ℓのFJ20型エンジンを搭載し、「RS(レーシングスポーツ)」の名の通り、モータースポーツを意識したモデルでした。

その「スカイラインRS」がサーキットに戻ったのが、10年の時を経て復活することになります。

 

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(出典:minkara.carview.co.jp)

1970年代後半、シルエットフォーミュラまたはグループ5マシンの人気が過熱しており、そこに日産も「バイオレットターボ」で参戦していました。

そのシリーズ「シルエットフォーミュラ」に復活を遂げることになるのでした。

 

  • 1982年5月の鮮烈なデビュー

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(出典:minkara.carview.co.jp)

サーキットに復活を遂げるべく、登場した「スカイライン」はインパクトあるスタイリングでした。

シャシーは、パイプフレームで組まれたストックカーのようなシャシーで市販モデルとは、かけ離れたものでした。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

そこに大型のフロントスポイラー、エアダクトの付いたボンネットやサイドのフェンダー、そしてリアスポイラーと大迫力のボディデザイン。

赤/黒カラーに「TOMICA」の文字が印象深いカラーリングでした。

 

  • 「搭載エンジンはモンスター」

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

 搭載されたエンジンは、「LZ20B型」と呼ばれた4気筒の「L型」エンジンを4バルブDOHC化に変更し、ボア・アップして2082ccとなったフルチューンのエンジンでした。

市販モデルは、「FJ20型」でしたし、「FJ型」は商用モデルの「H型」エンジンをベースに制作されたエンジンでしたので全くの別物エンジンが搭載されていたことになります。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

しかも、「エアリサーチ社製」T05Bターボチャージャーを装着し、「ルーカス製」のメカニカルインジェクションシステムでコントロールしていました。

このインジェクションシステムがメカニカルだったために、ブレーキングの際にアフターファイヤーを噴出し、これがカッコ良かったですよね。

エンジンの最大出力は、419kW(570ps)以上/7,600rpm、最大トルクは、539N・m(55kgm)以上/6,400rpmとモンスター級のエンジンを搭載していたんですね。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

当時のタイヤ性能やブレーキ性能、サスペンションなどからして耐えられるパワーではなかったでしょう。

機械式インジェクションなわけですか、当然ターボラグが激しく「ドッカンターボ」の特性で、雨の日はドライバーにはテクニックと根性が必要でした。

当時のドライバーの「柳田春人」さんは「エンジンは、中低速トルクがなくいわゆるドッカンターボだった。1トンそこそこのボディにピーキーな570psのエンジン。じゃじゃ馬だったね。直線はとにかく速かった」と語っておられます。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

このようなインパクト絶大の「スカイライン・スーパーシルエット」がサーキットに登場し、ファンは圧倒されることになりました。

ドライバーの「長谷見昌弘」さんは、こう語っています。

 

長谷見は印象深かったようで「スカイラインが最終コーナーを立ち上がるとね、お客さんが総立ちになっているんですよ。あれを見たら、ああスカイラインで走ってよかったなぁって思いましたね。」と語っている。(引用元:wikipedia)

 

  • そして、デビュー戦となった1982年5月の筑波サーキットでは…。

1982年5月に筑波サーキットでのレースでデビューしたものの、初陣はリタイヤという成績で幕を閉じることとなり、勝利は、次戦・富士スピードウェイでのレースで優勝を飾ったのでした。

1982年は、「R30型・スカイライン」に加えて「S110型・シルビア」、そして「910型・ブルーバード」のスーパーシルエットマシンが登場し「日産ターボ軍団」、「火を噴く3兄弟」と呼ばれ「BMW-M1」と熾烈なバトルを繰り広げたのでした。

このスカイラインのレース復帰によって、1984年には、日産は「NISMO」を設立し本格的にワークス活動を行なっていくのでした。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

しかし、1984年に2戦のみでシルエットフォーミュラは終焉を迎えてしまいます。

ちなみに、この期間に市販モデルの「RS」の人気は、絶頂期を迎え、それに伴って市販モデルはパワーを向上、フロントフェイスを「三本グリル」から「鉄仮面」となっていきます。

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(出典:blogs.yahoo.co.jp)

当初は、NAで150PSでデビューした「FJ20型」エンジンは、1983年にターボ仕様のFJ20(ET)型(190馬力)が加わり、1984年にはインタークーラー付き仕様に進化、最高出力を205馬力にまでアップしました。

この市販モデルも「ECCS」のインジェクションシステムにエアフロー制御のエンジンだったために「ドッカンターボ」の特性でした。

  • 「スカイライン・スーパーシルエット」の戦績

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(出典:minkara.carview.co.jp)

1982年のスーパーシルエットレースで2勝、翌年には4勝をマーク。クルマは、スカイラインの貴重な歴史を後世に伝えるべく、動態保存されています。

 

スカイライン スーパーシルエット:スペック

  • 年式:1982年
  • 型式:KDR30型
  • 全長:5,065mm
  • 全幅:1,980mm
  • 全高:1,239mm
  • ホイールベース:2,615mm
  • トレッド(前/後):1,610mm / 1,650mm
  • 車両重量:1,005kg
  • エンジン型式:LZ20B型
  • エンジン形式:水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ ターボ
  • 排気量:2,082cc
  • 最高出力:419kW(570ps)以上 / 7,600rpm
  • 最大トルク:539N・m(55.0kgm)以上 / 6,400rpm
  • トランスミッション:ダグナッシュ製5速MT
  • サスペンション(前/後):ストラット / ウィッシュボーン
  • ブレーキ(前/後):ロッキード製4ポッドキャリパー / ディスク(前後共)
  • タイヤ:270-590-16 / 350-700-19

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(出典:autoc-one.jp)

今、見てもインパクトあるスタイリングと強烈なモンスターエンジンが特徴の「スカイライン・スーパーシルエット」は、カッコいいですね。

 

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博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。