【日産 スカイライン】ワイルドスピード仕様のハコスカは本物か?

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【日産 スカイライン】ワイルドスピード仕様のハコスカは本物か?

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2011年上映の大ヒットカーアクション映画「ワイルド スピードMEGA MAX」の劇中に登場した「黒のハコスカ」をご存じの方も多いと思います。果たしてこの「ハコスカ」が旧車ファンの中には本物の「日産 スカイラインGT-R(KPGC10型)」の「ハコスカGT-R」なのかということに関心をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。では、そもそも「日産 スカイラインGT-R(KPGC10型)」とは、どのようなモデルだったのか振り返ってみましょう。


「日産 スカイラインGT-R」:「KPGC10」

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  • (出典:www.nostalgic.co.jp)

1970年(昭和45年)10月に「スカイラインGT-R」が2ドアHTボディでデビューしました。エクステリアにおけるGT系との相違は、拡大されたトレッドに対応するためリアホイールアーチがサーフィンラインをカットして上方へ拡大されてFRP製の黒いオーバーフェンダーの装着、フェンダーミラーを砲弾型からタルボ型へ変更されています。また、前後ウインドシールドをはじめとした全てのガラスが青色の熱線吸収タイプではなく4気筒モデルのスタンダードと同じ無色透明タイプになり、リアデフォッガーやモール類、装飾類、ホイールカバーが装備されない点などが挙げられます。

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これらに加えラジオがオプション装備であるため、選ばなければアンテナもないというスパルタンな仕様でした。また、「KPGC10」型の前期型モデルにはオプション装備のリアウイング(板バネ)を備えたモデルも存在しています。さらに、 防錆塗装はオプションでした。


「パワートレイン」

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そしてパワートレインとしてエンジンは、「プリンス自動車工業」が開発したプロトタイプレーシングマシン「プリンス・R380」の「GR8型」エンジンをデチューンし市販化した「S20型」エンジンが搭載されており、総排気量:1,989cc 直列6気筒 DOHC 24バルブ、圧縮比:9.5:1から最高出力:160/7,000rpm、最大トルク:18.0kgm/5,600rpmを発生し、最高速度:200km/h以上のポテンシャルでした。排気系には3気筒ずつそれぞれ1本に纏められたステンレス製等長エキゾーストマニホールドを採用し、消音器の外殻を共用する以外は大気開放するテールパイプまで完全2本分割となっています。

組み合わされるトランスミッションは、日産自動車内製の「FS5C71A」および「B型フロアシフト」となっていました。全段ポルシェ式サーボシンクロの常時噛合いギアで、レース用に用意されている3種のギアパターン中、1速が最もローギアの5速クロスレシオが標準装備として採用されており、他の2パターンはスポーツオプションとされていました。「PGC10」型から「KPGC10」型の前期モデルまでが、クラッチケース、ギアケース、エクステンションに三分割されたA型となっており、「KPGC10」型の後期モデルは、クラッチ・ギアケース、エクステンションに二分割されたB型です。 ディファレンシャルギアには多板クラッチ式LSDを装備していました。

サスペンションは、2000GTと同一のF:ストラット、R:セミトレーリングアームの4輪独立懸架で、スプリング、ダンパーおよびフロントのみに装着されているスタビライザーがそれぞれ強化されていました。ブレーキも2000GTと同一のF:ディスク、R:リーディング・トレーリング式ドラムであるが、ブレーキコントロールを容易にする為マスターバックは標準装備されていません ステアリング機構は2000GTと同一のリサーキュレーティングボール式であるが、このセッティングもギア比を高めに変更されており違いがあります。

また1970年10月から、「S20型」エンジンにブローバイガス還元装置が取り付けられました。同時にレギュラーガソリン仕様が設定されて圧縮比を0.5下げたため、ハイオク仕様より5PS低い155PSとなっています。


「インテリアデザイン」

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インテリア関係で特筆すべきは、ドライバーが運転する上で必要な装備が充実しているのに対し、不要なものはほとんどなにもない点です。ドライバーおよびナビゲーターシートはリクライニング機構を持たない合皮張りのバケット型のシートであり、「KPGC10」型では後席の乗降時に前端下のヒンジを支点にして座席全体を前に投げ出すようにして通路を確保するようになっています。運転席側には三点式シートベルトとヘッドレスト、サンバイザーが標準で備わるが、助手席側のそれらはオプション装備となっていました。

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また、ヒーター、ラジオ、時計はもとより、ドアポケット、助手席および後席の二点式シートベルトおよびアシスタントグリップすらオプション装備という設定でした。キーシリンダーの電装スイッチはアクセサリーのみオフから反時計回り側の本来ステアリングロックがあるべき位置へ隔離することで、オフから時計回り側へオン、スターターと並ばせ、競技使用時の利便が図られており、ステアリングロックはありませんでした。


「モータースポーツ」

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  • (出典:plaza.rakuten.co.jp)

モータースポーツ必勝のもとに誕生した「GT-R」は、発売から3か月後のJAFグランプリでデビューし、見事に優勝を飾っています。その後、1970年(昭和45年)10月に2HTの「GT-R」にスイッチ。この2HTモデルは、ホイールベースは2,570mmで、4ドアセダンに対して70mm短縮されており、富士スピードウェイを走り、ラップタイムで2分を切るために計算されたホイールベースの長さでした。この計算は、その後の活躍で証明されています。1972年(昭和47年)3月に栄光の50勝を達成。「GT-R神話」を築き上げることになりました。


「日産 スカイラインGT-R(KPGC10)」:スペック

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「GT-R」の生産台数は、「4ドアセダン(PGC10型)」が832台、「2ドアハードトップ(KPGC10型)」が1,197台となっています。

  • 全長 × 全幅 × 全高:4,330 × 1,655 × 1,370mm
  • ホイールベース:2,570mm
  • 車両重量:1,100kg
  • エンジン形式:S20
  • エンジン種類:水冷直列6気筒 DOHC
  • 排気量:1,989cc
  • 最高出力:160ps / 7,000rpm
  • 最大トルク:18.0kg-m / 5,600rpm
  • サスペンション形式 前:ストラット 
  • サスペンション形式 後:セミトレーリングアーム 
  • ブレーキ 前/後:ディスク/ドラム
  • 発売当時価格154万円

「ワイルドスピード」:ハコスカ

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映画:「ワイルドスピード」に登場していたブラックカラーにペイントとされていた「ハコスカ」は、はたして「ハコスカGT-R」なのか?ということですが、見分けるポイントとしては、分かり易いところだと前後の「GT-Rエンブレム」、「サーフィンライン」をカットした「Rカット」にリヤのオーバーフェンダーの装着、艶消し黒の砲弾型フェンダーミラーなどがあります。

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劇中の「ハコスカ」にもこれらポイントは確認できます。

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エクステリアにおけるポイントとしては、本物の「ハコスカGT-R」のリヤウインドウには曇り止めの熱線プリントが無い、クリアガラスの装着ですが劇中の「ハコスカ」には、リヤガラス熱線プリント、色付きのウインドウガラスであるという点です。

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インテリアにおいては「ハコスカGT-R」のオリジナルの状態は、ヘッドレストは運転席にのみ標準装備されていましたが、劇中車では運転席・助手席ともに装備していました。さらに、「ハコスカGT-R」のバックミラーは昼夜切り替えができないタイプですが、劇中車はミラー下方にレンズ切り替えレバー有りのものです。

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ということで劇中車両の「ハコスカ」は「GT-R仕様」の「GT」、「GT-X」が使用されカスタムされているのかもしれません。

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それでも日本の名車「ハコスカ」が「ワイルドスピード」に登場しているということがスカイラインファンとしてはうれしい限りです。初代「日産 スカイラインGT-R」、数々の伝説を残し名車として世界のモーターファンにも知られた存在です。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。