【プロテラ(Proterra)】電気自動車「E2」はバスモデル

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【プロテラ(Proterra)】電気自動車「E2」はバスモデル

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ガソリンから電気という自動車のエコシステムの変化の中では、乗用車ばかりに注目を集まっている現状があるものの、バスのジャンルにおいても、環境により優しい電動タイプが開発され、登場しつつあるのです。実は、運輸業界向けの電気自動車メーカーである「プロテラ(Proterra)」は、「アメリカ公共交通協会(APTA)」の年次総会で、新たな旅客バス「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」シリーズを発表したのです。

「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」は、バッテリー式の電気バスで、乗客スペースを減らすことなく「440kWh~660kWh」のバッテリーを搭載可能ということです。しかも、1回のフル充電で最大で「600マイル(約965km)」の走行が可能で、これはアメリカ国内のバスが1日に走行する、ほぼ全てのルートの距離をカバーする性能を持っているのです。

「プロテラ」社の「マット・ホートン上級副社長」は「我々は、ガソリン式の公共交通システムを妥協せずに電気式に置き換えるという需要に100%応えることができる」と、コメントしています。

現在、アメリカ国内を走行している大型バスは、およそ7万台といわれています。このうち毎年5,000~6,000台が買い替えられるということです。バッテリー価格が下落し、各メーカーが1日の走行距離をカバーできるだけのバッテリーを作れるようになるのを待っていた各自治体にとっては、今回発表された「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」は状況をがらりと変え得る存在になっているのです。

「プロテラ」社の独自仕様のバッテリーパックは、環境によっては「194~350マイル」の走行が可能で、サイズにもよるが最短で10分で再充電できる性能です。

それでも、バス業界をガソリンから電気に変えるのにはコストがかかることが課題のようです。従来のディーゼル燃料式のバスの平均価格は1台が、「45万~50万ドル(約4,600万~5,100万円)」です。一方、「プロテラ」社のバスは1台の価格が「74万9,000ドル(約7,635万円)」とディーゼル式よりもずいぶんと高いのです。とはいっても、長い目で見れば、差額を相殺できるだけのコスト節減ができることも事実です。

ディーゼルバスの燃費性能は、「4mpg(マイル/ガロン)」ですが、「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」はガソリン換算で「22mpg」を実現する性能を持っています。燃料コストが安く済み、温室効果ガスの排出量も減らせることを考えると非常に良いのです。また完全バッテリー式電動車両のため可動部品が少なく、修理やオイル交換がより少なくて済むというメリットもあります。「プロテラ」社によれば、購入から廃車になるまでに、1台につき燃料やメンテナンス費は、「40万ドル(約4,077万円)以上」を節約できるということです。

さらに、「マット・ホートン上級副社長」は、「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)は加速もより速い。テスラほどではないが、ディーゼルバスよりは優れている」とコメントしています。

「プロテラ」社では、これまでに輸送車両300台以上を販売しており、オプション契約もほぼ同じ数あるようです。だが既存のバスとの置き換えの機会を狙う他メーカーとの競争にも直面しているということです。ロサンゼルスの郡都市圏交通局は、中国メーカーの「比亜迪汽車(BYD)」から最大25台の電気バスを購入する契約を締結しています。「テスラ」の「イーロン・マスクCEO」も、「今後発表予定のトラックと並んで電気バスについても開発中だ」とコメントしています。

しかし、「マット・ホートン上級副社長」は、「プロテラ」社にとって真の課題は事業の拡大だということです。これまでのところ、イリノイを拠点とするバス車両メーカーの「モリーン(Moline)」から「プロテラ」社の電気バス80台近くを生産しました。2017年には生産量を倍増させる見通しのため、既存のサウスカロライナ州グリーンビルの工場に加えて、カリフォルニア州シティ・オブ・インダストリーに新たな工場を開設予定ということです。(いずれの工場も現在の生産能力は年間500台)。

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  • (出典:fobesjapan)

2016年の売り上げは、既に2015年から「220%」も増加しており、しかもここには、「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」の新規注文は含まれていないということです。ですが、年間売上高と同じくらい重要なのが、「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」が運輸業界に及ぼす影響でしょう。

「マット・ホートン上級副社長」は、「最初に100%バッテリー式の電動車両化を果たすのは、大型輸送車両市場だと予想されるため、これはきわめて重要だ。そして電動車両化に向けて同業界が使用するのが、まさにE2のようなタイプの車両なのだ」とコメントしています。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。