【自然】温暖化が起こす永久凍土の融解と未知ウィルスの恐怖とは?

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【自然】温暖化が起こす永久凍土の融解と未知ウィルスの恐怖とは?

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進む地球温暖化によって恐ろしいウィルスが多数発生する可能性が懸念されているようです。というのも、ロシア極北の「ヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenetsky)」自治管区で、8月初めに起きた「炭疽(たんそ)」の集団発生で、すでに23人の感染と少年1人の死亡が確認されているのです。同国政府は感染拡大を防ぐことを目的にレスキュー隊や兵士らを数百人規模で配備しているとのことです。

何が原因で感染?

ロシア北部同自治管区にある「ヤマル(Yamal)」半島での集団発生については、「炭疽菌」に感染したトナカイの死骸が「永久凍土の融解」により露出し、他の動物に感染したことが感染拡大の原因と考えられているようです。

今後の不安要素とは?

今後の懸念は、「温暖化」によって「永久凍土」が解け、その他の「病原体(ウィルス)」が今回と同じように露出することです。中には「氷河時代」にまでさかのぼる「病原体(ウィルス)」もあると考えられているということです。

「今回の感染は、70年前に炭疽菌の感染で死んだ動物の埋葬地で氷が解けたために起きた可能性が高い」と、「永久凍土」の生物学的問題に取り組む「Institute for Biological Problems of Permafrost Zone」の研究所所長はコメントしています。

「ロシア」は温暖化の基準?

「ロシア」は、世界平均よりも2.5倍の速さで温暖化が進んでおり、また北極に近い地域では同国のその他の地域よりもさらにその進み方が早いということです。「カラ海(Kara Sea)」と「オビ湾(Gulf of Ob)」に挟まれた「ヤマル」半島には、トナカイの遊牧をする人々がわずかだが住んでいます。「ヤマル」半島の2016年7月の最高気温は、極北でありながら、35度に達しました。これは、例年よりもなんと8度ほど高いということです。

「炭素菌」の恐怖!

「炭疽」は、「炭疽菌」の感染によって起きる感染症で、動物からも感染します。皮膚接触により自然感染することが多く、感染すると皮膚に黒い病斑ができる症状がでます。治療を受けなければ、死に至ることもある恐ろしい感染症です。

「永久凍土」が融解すると

北極には「炭疽菌」以外の「病原体(ウィルス)」が何世紀にもわたって眠っているとされ、これらは氷の融解とともに露出する恐れがあると考えられています。この点に関して、「疫学研究所(Central Research Institute of Epidemiology)」の「ビクトール・マレイエフ(Viktor Maleyev)」副所長によると、「同国北部には、19世紀末に天然痘が流行した際の感染体埋葬地がある他、最近では、マンモスの死骸の中からも「巨大なウイルス」が新たに発見されている。」ということです。これについては、詳細はまだ特定されていないようですが、同氏は、研究の継続を訴えています。

「ヤマル自治区は小さな警鐘」

現在の状況について「マレイエフ」氏は、「気候変動は私たちに多くの驚きをもたらすだろう」としながら、「人々の恐怖心を煽るつもりはないが、私たちはその時のために備えておくべきだ」とコメントしています。

また、今回の「炭疽集団発生」については、「炭疽菌」が眠っている地域での放牧行為によって起きたと考えられているために、本来ならトナカイへの「ワクチン接種」で回避あるいは軽減できたともしています。この地域では、これまでに2000頭以上のトナカイが死んでいるということです。

「ヤマロ・ネネツ」自治管区の「ドミトリー・コブイルキン(Dmitry Kobylkin)」知事によると、家畜へのワクチンの投与は約10年前に廃止されたということです。これについては、「同地区は安全との誤った判断に基づくものだった可能性が高い」と説明しています。同知事によると、同管区で感染の影響が及んだ地域の面積は、なんと約1万2650平方キロメートルだということです。

自治管区政府は、これまでに1500人以上が予防接種を受け、706人が抗生物質を投与されていることを発表しました。住民らは、消毒処置が施された後、汚染されていない地域に移されています。汚染地域では、兵士ら約270人が配備され、感染動物の死骸焼却などに当たっているということです。

今回の感染拡大について、同国の科学者たちは、政府の場当たり的な問題への対処を批判しており、温暖化対策の研究に十分な予算が確保されていないことを指摘したということです。

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海洋学者の「バレリー・マリニン(Valery Malinin)」氏によると、ロシア政府は2010年、泥炭火災による深刻なスモッグ問題に対応するため、気候プログラムを創設しているが、現在では、すでに機能しておらず、人々の記憶からも忘れ去られているということです。

環境問題へのこうした対応について「マリニン」氏は、「ヤマルは小さな警鐘にすぎない。自然は私たちに挑戦し続けるだろう」と厳しい口調で警鐘を鳴らしています。

確かに早急な対策をしていなければ、今回の感染だけに収まらず、温暖化に伴う「永久凍土」が融解し、多くの「病原体(ウィルス)」によって、しかもワクチンのないものまで露出し、感染症という恐怖を世界に轟かせない事態になりかねない状況です。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。