乗馬体験をしてみて「対州馬」

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日本古来からいる国産の馬がどれほどの種類かご存知でしょうか?

サラブレッドや競走馬は、すぐにイメージするかもしれませんが、現在、国産の「日本在来馬」として認定されている馬は「8種類」が認定されており、「道産子」「木曽馬」「御崎馬」「野間馬」「トカラ馬」「宮古馬」「与那国馬」と、今回、そして取り上げる「対州馬」です。

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  • 「対州馬」とは?

「対州馬」は、この8種類の「日本在来馬」の中でも特に絶滅の危惧が危ぶまれています。

その「対州馬」は、当然ですがサラブレッドと比べると小柄です。

体格は、体高(首のつけ根の背の高さをいいます。)125cm~135cmと、人間でいうと小学校の低学年から中学年くらいのサイズです。

さらに見た目は、サラブレッドは足が長いですが「対州馬」は、体のサイズからすると「ぽっちゃり体型」です。

「顔」も丸っこい顔で癒し系です。

性格は、非常に穏やかでおとなしい馬で、しかも人間に従順です。ですが、「小柄」「ぽっちゃり体型」でありながら非常に力が強い馬です。

運搬能力としては、「130kg~150kg程度」まで運ぶことができる運動能力を持っています。

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  • どこの馬なのか?

この「対州馬」は、その名の通り昔「対州」として呼ばれていた、九州は長崎県にある、国境の島「対馬」の馬です。

対馬は、九州の福岡からは150kmも離れていますが、韓国から49.5kmしか離れていません。

現在も「対馬」は島の90%は、自然が残されていて人の手が入っていません。

ですから、数十年前の自動車が普及するまでは、整備された道も少なく、山間地帯が多い「対馬」において「対州馬」が活躍していました。

当時、昭和の初めまでは2,000頭を超える馬が農業や林業で活躍していました。

しかし、現在では30頭を数えるまでに激減しており、絶滅の危機に瀕しているのです。

 

  • なぜ激減しているのか?

もちろん、自動車の普及が激減の理由の大きな要因といえますが、ほかにも仕事で使用する農業機械の改善と普及も関係しています。

また地域の高齢化が進み、飼育することが負担となっていることも関係しています。

こうした動物が、激減していることの理由の一つは便利な生活を求めた人間の代償ともいえます。

「対州馬」をはじめ、絶滅の危機に瀕している動物が日本には、数多く存在しています。

その点を考えて、自然に触れ、そこから学んだり、役立てることを考えること、自然を大切に扱い共存することの意味を考える良い機会とできるかもしれません。

実際に、その保護の取り組みは、自分にできることを考えて実行することから始まります。

「対馬」で次のようなことが保護の取り組みとして行われています。

 

  • 保護活動

激減し現在「30数頭」を数えるまでになっている「対州馬」を増やすための取り組みが、「対州馬」の地元ともいえる「対馬」では、繁殖用牧場なども建設されており、少しずつ数を増やす取り組みが行われています。

また知名度をあげるために様々なイベントへ参加しています。

「対馬」では毎年、秋に「初午祭」というイベントが開催されており、「対州馬」による「鏑流馬」「レース」を行なって盛り上がりをみせています。

これに加えて、乗馬体験ができる「目保呂ダム馬事公園」もあります。

こうした取り組みによって絶滅の危機から脱しようという努力が払われています。

私たち自身も、こうしたイベントに積極的に参加することから始めることができます。

 

  • 乗馬体験

「対州馬」は、その「ぽっちゃり体型」「おとなしい優しい性格」から乗馬にも適した馬です。

実際に乗馬してみると、非常に心地よく楽しいです。なんといっても「人馬一体を」体験できます。

といっても体験コースでは、ゆっくりとコースを30分歩行するだけですが、斜面があったり、川を渡ったりとなかなか普通の乗馬体験では味わうことのできないものです。

乗馬してみると、こちらの気持ちが伝わっていることに気づかされます。

こちらが「怖い」「緊張」していると、ゆっくりとスピードを落としてくれたり、立ち止まってくれたりします。

また「楽しい」「うれしい」と思っていると、歩行がリズミカルになります。「人馬一体」ということの意味を少し体験できました。

体験したあとには、リフレッシュ感と爽やかさに包まれます。乗馬は、小学校以下でもできますので、ぜひ体験してみることをお勧めいたします。

 

  • 心身ともに良い?

「対州馬」は、数が激減しているということでの注目に加えて「心身に良い」「セラピー効果」があるということでも注目が集まっています。

実際に子供でもすぐに懐くほどの「優しい」性格から、年配者向けの施設であったり、病を抱えている施設に訪問する際に「対州馬」を連れていくという取り組みも行われており、成果が実証されています。

それに加えて、乗馬は「姿勢矯正」「バランス養成」にも大変良いようです。

子供から年配者にいたるまで、どんな方にとっても心身に良い効果があるようです。

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プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。