【ハイパーループ】 次期型の鉄道は、最高速1,000km/h?

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「ハイパーループ」とは

「ハイパーループ」という次世代交通機関は、金属製のチューブの中を、空中浮上式の車両が超高速で走る、交通機関のことです。

この構想は、2013年に「イーロン・マスク」氏によって公表されました。

開発は、着実に進んでおり、初となるフルスピードでの本格試験走行が2016年内に予定されています。

「ハイパーループ・テクノロジーズ(Hyperloop Technologies)」の「ブローガン・バンブローガンCTO」は、2016年4月にデトロイトで開催された「SAE(自動車技術者協会)」の会議と見本市「SAE World Congress」で「ハイパーループ・テクノロジーズ(Hyperloop Technologies)」社の計画を発表しました。

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現在、アメリカのネバダ州の砂漠地帯に全長3kmのテストチューブを建設中とのことで、2010年代が終わるまでには世界のどこかで商業化を実現したいとコメントしています。

しかし、多くの課題も残されています。

その一つは、システムの内容です。

「ハイパーループ」は、真空状態に近い、全長数百から数千kmの金属製のチューブ内を、乗客を乗せた車両が空中浮上(非接触)で進むというシステムです。

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車両は、電磁推進装置を使って加速し、磁気浮上によってチューブの底面に接触することなく、浮いたまま、滑って進むというものなので、チューブ内は超低圧で空気抵抗を最小限に抑え、推進力がなくても長距離を走ることができるという、いわば「リニアモーターカー」の発展型とでもいえる画期的なシステムなのです。

また、「ハイパーループ」のシステムは、地上でも地下でも、あるいは水中でも可能という特徴も兼ね備えています。

チューブ内の気圧は、約100Paということで、通常の大気圧の約1,000分の1となっています。

電磁推進システムによって巡航速度になれば、車両はカーブや高度の変化の回数によって20〜30マイル、電力供給がない状態でも移動ができるということです。

このために「ハイパーループ・テクノロジーズ」は、車両を浮上させ、摩擦をほぼ無い状態に維持する上で、継続的な電力供給を必要としない「無電源電気浮揚システム」を開発しました。

また、「ハイパーループ」は貨物を移動させる際には、乗客の乗り心地は問題にならないため、乗客を輸送する際よりも速いスピードで加速させることができるとすれば、最高速度:700マイル(約1,127km)に達するといわれています。

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そのために「ハイパーループ・テクノロジーズ」は、「ハイパーループを使えば、ミシガン州のデトロイトから100マイル(約160キロ)以上離れたイーストランシングまでの乗客輸送が約20分になり、インターネットと同じような原理で、輸送を「パケット化」する。コンパクトな車両にし、10秒程度の短い間隔で発車する仕組みだ」は説明しています。

乗客用の車両については、最大限の柔軟性を実現すべく20~30人乗りで設計が行われています。

「ハイパーループ」の線路(チューブ)は、複数の都市を結び、目的地に到着したら車両は、線路(チューブ)を外れたところにある「乗降口」につけることで交通機関としての役割を果たす考えです。

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しかし、1本のチューブの中で、車両は一方向にしか進むことができないため、双方向の移動を実現するには、各ルートに最低でも2本の並行したチューブを建設する必要があり、この点でも課題となっています。

この課題を克服し実現すれば、鉄道の線路に近い既存の敷設用地を活用し、導入を劇的に単純化することが可能になります。

双方向のハイパーループ・システムの建設コストは、1kmあたり「約1,500万ドル(約16.6億円)」ということです。

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この推定で、サンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ約643kmのシステム建設費を計算すると、「100億ドル(約1.1兆円)」ほどになります。

同じ区間を高速鉄道で結ぶ場合、建設コストの現在の推定額は、「600億ドル(約6.6兆円)」ということなので低コストでの建設は可能ということになります。

さらに「ハイパーループ」は、民間航空機の運営コストと比較しても良い結果となります。

座席マイルあたりの運航費は、格安航空会社で約7~8セント(約7.7~8.8円)、従来型の航空会社で11~12セント(約12.2~13.3円)です。

「ハイパーループ」の場合は、これが約1.6セント(約1.7)円になるだろうと推定されています。

あらゆる面で、大きな可能性を秘めている「ハイパーループ」ですが、現在、「ハイパーループ・テクノロジーズ」の資金調達額は、「約1億ドル(約111億円)」に達しており、今後のテストが成功すれば、さらに多くの資金を調達できる可能性があります。

「ハイパーループ」の2016年のテスト走行の結果に注目が集まっており、今後の開発に大きな期待をしたいですね。

(出典:forbesjapan.com)

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。