「ツシマヤマネコ」 絶滅危惧種のポッチャリネコ

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「ツシマヤマネコ」という野生のネコをご存知でしょうか。日本国内では、九州は長崎県の離島、対馬市だけに生息している激レアの野生のネコです。 20151113_150341

  • ルーツは?

「ツシマヤマネコ」の歴史は、10万年前までさかのぼります。当時の日本はというと、大陸と陸続きであり、それゆえに「ツシマヤマネコ」が当時の日本とされる陸に渡ってきたとされています。なので大陸系のネコというわけです。

大陸系と言ってもルーツは、やはりネコですから「ベンガルトラ」ではなく「ベンガルヤマネコ」であり、その「ベンガルヤマネコ」の亜種に属するネコです。そして、近縁に近い関係にあたるのが「アムールヤマネコ」とされており、このネコは極東アジアに生息しています。

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  • 生態は?

ヤマネコらしく生息域は、山間部が多く森林や山に面した田畑などです。しかし、田んぼでも生息していることが確認され、民家の近くで生息している場合もあるようです。環境悪化のせいもあってなのか人間の生活圏内まで生息しているようです。

このことは、「ツシマヤマネコ」の定住性が強いことも示しているようです。実際に「ツシマヤマネコ」の行動圏を調査したところメスは1km×2kmの範囲内で生活していることが分かっています。またオスは、行動範囲が広いようで冬になると7km×8kmと非常に広範囲に行動しているようです。

どうして、それがわかるかというと…痕跡調査です。「ツシマヤマネコ」は非常に用心深いネコで地元の方でも滅多にみることができないネコです。

それで、痕跡として残していった「フン」や「足跡」から調査するのです。ヤマネコの足跡は、爪の跡がなく4本指の丸い足跡です。

また自動撮影カメラを設置して調査もしています。

そして、4月から6月に1頭から3頭の仔猫を産み、母ネコに生後6~7ヵ月にかけて育てられ、親離れしていくようです。

 

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  • 何を食べるのか?

野生のネコですから、野良猫とは違い「ネズミ」「モグラ」「昆虫」「鳥類」が最も多いようです。

市販のキャットフードでは、無理なんでしょうかね?やはり生きた新鮮な食べ物が好みなのでしょう。イエネコとは違うのです。

 

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↑ツシマヤマネコではないです↑

 

  • イエネコとの見分け方

「ツシマヤマネコ」の特徴を押さえておけば、見分けることも簡単です。

1「耳の形」です。イエネコは耳の先が尖っているのに対して「耳の先が丸い」のです。

2「耳の後ろの白い斑点」も大きな特徴の一つです。

3「額の2本の縦縞」です。「ツシマヤマネコ」の正面の顔を見ると額から鼻先にかけて白い2本の縦のラインがくっきりと入っています。

4「しっぽが太くて長い」です。フランスパンをイメージするといいかもしれません。

5「胴長短足」です。でも、この体系がかわいさ倍増のポイントでもあります。

このように5つのポイントを押さえておけば、「イエネコ」と「ツシマヤマネコ」は、はっきり違い、見間違えることもないでしょう。

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  • 絶滅危惧種?

非常に絶滅が危ぶまれている希少な「ツシマヤマネコ」は、1971年に国の天然記念物に指定されました。

森林伐採などによる生息環境の悪化や自動車の普及による交通事故が多発し、国の天然記念物に指定されて以来生息数は減少傾向にあります。

その後、1994年に絶滅のおそれがある動植物として種の保存法が適用されることになり、国内希少野生動植物に指定されています。

実際、生息数は1960年代には250頭から300頭の推定生息数がありましたが、1970年代以降急激に減少し始め1980年代では100頭から140頭、1990年代では90頭から130頭、そして2000年代に入ると80頭から110頭と、さらに減少しています。非常に厳しい数字になっているのです。

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  • 保護の取り組み

人工繁殖によって、将来、対馬の野生に復帰させる取り組みが行われています。

1999年12月に「福岡市動物園」で繁殖事業が始まり、現在では「井の頭自然文化園(東京都)」「よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)」「富山市ファミリーパーク(富山県)」「西海国立公園九十九島動植物園(長崎県)」「沖縄こどもの国(沖縄県)」「名古屋市東山動物園(愛知県)」「盛岡市動物公園(岩手県)」「京都市動物園(京都府)」で、「ツシマヤマネコ」が飼育されており、見ることができます。

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  • 保護?

2013年10月にビックリニュースがありました。

なんと国の天然記念物に指定されている「ツシマヤマネコ」を15年間に渡って飼育していた男性がいたのでした。

発覚したのは、「ツシマヤマネコ」を飼育していた対馬市在住の男性からツシマヤマネコのぐ悪くなったので治療してほしいとの連絡を環境省の対馬野生生物保護センター入れたことにより発覚したのでした。

しかし、男性へは厳重注意にとどまり、飼育の方法など詳しく聞いたというのです。

この男性は、道路でけがをしていた「ツシマヤマネコ」の仔猫を助け、手当てをした後、家でペットとして飼っていたようで心優しい動機から厳重注意にとどまったのでしょう。

「ツシマヤマネコ」に限らず、動物も大切な命です。動物は癒してくれたり楽しませてくれる貴重な生き物です。大切に可愛がっていきましょう。

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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。