「ホンダCB750FOUR」世界初の量産型200km/hの名車

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「ホンダCB750FOUR」世界初の量産型200km/hの名車

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  • 社会現象ともなった「ナナハンブーム」、量産バイクで世界で初めて「最高速度:200㎞/h」を超えたバイク、日本国内メーカーの国内仕様において排気量上限は、「750㏄以下」するメーカー自主規制を作るきっかけとなったバイクと数々の逸話を持つのが「ホンダ CB750K」です。そして、このモデルには、ペットネームに「ドリーム」が付けられており、これはホンダが当時「排気量:250cc以上の上級モデル」に使用したシリーズ商標であり、創業者:「本田宗一郎」氏の「夢=dream」から引用したネーミングです。

  • 型式名は、「CB750」が正式な型式です。このモデルの開発は1968年2月にスタートしました。当時、すでに「スーパーカブ」によって2輪車生産台数は「世界NO.1」でしたが、「ハーレーダビッドソン」、「BMW」、「トライアンフ」など、大型モデルでのアメリカやヨーロッパでの人気を確固たるものとするために、量産性、メンテナンス性なども熟慮したプロジェクトとなっていました。そして、早くも1968年の夏ごろには「プロトタイプ」を完成させており、実走行によるテストを行っています。その後、わずか2か月後の1968年10月において「第15回:東京モーターショー」に参考出品しています。そして、1969年1月にネバタ州ラスベガスにおいてアメリカ仕様の発表にこぎつけました。1969年4月からは、埼玉製作所にて「エンジン」を、浜松製作所で「車体」の生産を開始し、同年の4月からアメリカ仕様の輸出を開始し、同年6月に発売しています。日本国内では、わずかに遅れた同年7月18日発表し、8月10日に発売されました。
  • 「CB750K」に掲げられていた開発コンセプトが下記の内容でした。

「コンセプト:エクステリアデザイン・パワートレイン」

  • ロードレース世界選手権にて完全制覇したレーシングマシンの直系につながる。
  • 量産性にすぎれたワイルドなデザイン。
  • アップハンドルの採用。
  • 4本出しマフラーの装着。
  • エンジンは、4ストローク4気筒を搭載。
  • 耐久性、信頼性に優れ、急減速でもパフォーマンスの優れたブレーキシステムの装備。
  • 160km/hオーバーの速度域、長時間のクルージングにおいてコントロール性、安定性、疲労負担の低減されているスタイリング。
  • 最高クルージング時速を140km/hから160km/hと想定し、他の交通車両と比較して充分な出力余裕を持ち安定した操縦性が保てること。

「CB750K」市販モデル:「パワーユニット」

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  • (出典:wikipedia)
  • 搭載されたのは、「CB750E型」エンジンです。このエンジンは、排気量736cc 空冷4ストローク 4気筒 SOHC 2バルブで、ボア × ストロークは、61.0 x 63.0(mm)に設定し、圧縮比を9.0:1に設定しています。この仕様によって最高出力:67ps / 8,000rpm、最大トルク:6.1kgm / 7,000rpmのスペックを発揮しています。トランスミッションは、5速リターンを搭載しています。
  • wikipedia2
  • (出典:wikipedia)
  • またオイルの潤滑方式はドライサンプシステムを採用し、オイルタンクを右側サイドカバーに設置していました。また、「CB750K」の特徴ともなっている一つは、コンセプト通りに設計されたエキゾーストマニホールドでしょう。4本出しでワイルドで、なおかつスタイリッシュなエクステリアデザインとなっています。

「パワートレイン / ポテンシャル」

  • 車体フレームは、「ダブルクレードル」を採用し高剛性と耐久性を考慮し、サスペンションシステムは、フロントに「テレスコピック」、リアに「スイングアーム」を採用しました。問題となっていた、ブレーキシステムについては、公式発表された「第15回:東京モーターショー」の直前までドラムブレーキとディスクブレーキのどちらを採用するか比較討論されていました。しかし、その検討も最終的に社長である「本田宗一郎」氏の「鶴の一声」で「ディスクブレーキ」の採用が決定したというエピソードがあります。それでも、市販までには「ディスクブレーキ」に生じやすいとされている、ディスクパッド摩耗や異音発生などの問題点を徹底的に解析・究明することに多くの労力と時間を費やしたということです。結果的に、フロントブレーキには量産車としては世界初となる油圧式の「シングルディスクブレーキ」を装備することになりました。
  • こうした装備やセッティングによって「CB750K」のポテンシャルは、最高速度:200km/h、0-400加速:12.4秒をマークしました。

「砂型 / 金型」

  • 「CB750K」の「クランクケース」や「オイルパン」は、当初は完全量産化を考えておらず、専用の設備もなかったために「砂型鋳造」で生産されていましたが、発売後に受注が殺到し日産25台の生産計画だったものが、100台以上のオーダーとなり、バックオーダーを抱えるまでになりました。この嬉しい誤算のために「約7,400台」ほど製造した1969年9月から設備を更新して完全量産の「ダイキャスト金型」による生産へ切り換えられました。

「CB750K」:年式別モデル

 

「CB750K0」:1969年モデル

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  • (出典:www.bikebros.co.jp)
  • マフラーは、無番もしくはHM300と呼ばれる特殊メッキ処理で光沢がないタイプを装着していました。

「CB750K1」:1970年モデル

  • www.bikebros.co.jp 2
  • (出典:www.bikebros.co.jp)
  • 変更点:シート形状、チェンジ操作時のショック・ノイズをより軽減し走行操作性を向上、キャブレターの構造を変更し取扱性・整備性を向上、足付性向上の見地からサイドカバーを小型化しエンブレムデザインを変更。

「CB750K2」:1971年モデル

  • www.bike-man.com 1
  • (出典:www.bike-man.com)
  • 変更点:通称「K2」へのマイナーチェンジで開発コードを「K1」までの「300」から「341」に変更、テールランプを大型化、マフラーの消音特性を強化、リヤウィンカーステーを変更、メーター内各種インジゲーターをハンドルホルダー部へ独立化、サイドリフレクターの大型化など。

「CB750K3」:1972年モデル(海外向け仕様のみ)

  • www.matoshop-bay-area.com 1
  • (出典:www.motoshop-bay-area.com)

「CB750K4」:1973年モデル

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  • (出典:www.motoshop-bay-area.com)
  • 変更点:海外向け仕様のみに存在した「K3」とほぼ同様の仕様変更で、フロントブレーキキャリパーブラケット、トップブリッジ、メーター取付方法の設計変更ならびにエンジンオイルの漏れ対策を強化。

「CB750K5」:1974年モデル(海外向け仕様のみ)

  • oldmanhonda.com 1
  • (出典:oldmanhonda.com)

「CB750K6」:1975年モデル

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  • (出典:blog.yahoo.co.jp)
  • 変更点:ウインカーブザー装着、バックミラー大型化、ヘッドライトを上・下切替時に消えないオーバーラップ式へ変更、セルモーターにニュートラル時以外は作動しないセーフティ機構を採用、フロントディスクブレーキに泥よけカバーを装着、ヒューズをメインスイッチ・ヘッドライト・尾灯を別系統化など。

「CB750K7」:1976年モデル

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  • (出典:www.bikebros.co.jp)

「CB750K8」:1977年モデル(海外向け仕様のみ)

  • greatbikesoftheseventies.com 1
  • (出典:greatbikesoftheseventies.com)

「有名人の愛車」

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  • (出典:wild-styles.com)

「カスタムモデル」

  • www.bikebros.co.jp 4
  • (出典:bikebros.co.jp)
  • 「CB」のカスタムで有名な「ハウスロッカーズ」のCB750FOURです。
  • 「カスタムポイント」:モリワキカヤバ36φフロントフォーク、アルミ製三つ又、ロッキード製キャリパー、ヨシムラ製TMR32φキャブレター、アルミオイルキャッチタンク、アルミスイングアーム、チタンフルエキゾースト、アルミフューエルタンク、NSR250用マグテックホイール流用、アルミバッテリーBOX、ビッグバルブ化、オイルクーラー9インチ10段、F/Rカーボンフェンダー、バックステップ、オフセットFスプロケ、メインハーネスコイル、ダイナSフルトラ…etc。まさにフルカスタム仕様の「K」です。

「現在の中古車価格」

  • 「K0(砂型)」:250万円~ASK
  • 「K0(金型)」:200万円~ASK
  • 「K1」「K2」:150万円~230万円
  • 「K3」~「K8」:80万円~200万円
  • 初期型のとりわけ「砂型」モデルは、「CB750K」が好きな方の中では、特に人気があり別格の存在です。

「まとめ」

  • 世界初の200km/hオーバーの量産型マシンであり、ディスクブレーキを装備した「CB750 FOUR(K型)」は、2輪車での「世界のホンダ」というブランドを確固たる地位にしたモデルとなりました。それは、日本において「ナナハンブーム」という形で社会現象ともなり、ホンダのそして日本の「名車」といえるモデルとなりました。
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名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。