【デ・トマソ・パンテーラ】 日本・世界の名車たち まとめ

この記事は4分で読めます

「デ・トマソ・パンテーラ」

「パンテーラ」とは、イタリア語で「豹」を意味し、「デ・トマソ」は創業者の名前です。

スーパーカーといえば「フェラーリ」、「ランボルギーニ」「ポルシェ」や「ランチャ」といった少量生産モデル、高級モデルといった印象ですが、「デ・トマソ・パンテーラ」は、スーパーカーとしては初めて大量生産を図って開発が進められた珍しいモデルです。

autokult.pl 1971

(出典:autokult.pl)

 

「開発プロジェクト」

autokult.pl gts19701

(出典:autokult.pl)

1960年代「デ・トマソ」の創始者「アレッサンドロ・デ・トマソ」は、少量生産のスーパーカーを製作していましたが、親交の深かったアメリカの「フォード」の副社長「リー・アイアコッカ」が「フォード」のブランドイメージを向上したいとの話が持ち上がり、「フォード」の希望によって大量生産のスーパーカーの生産を依頼されることになりました。

 

イメージは「フォード・GT40」

current-life.com 1971

(出典:current-life.com)

「フォード」がプロジェクトとしてイメージした企画は「フォード・GT40のイメージを踏襲するスーパースポーツカー」でした。しかし、最大の目標は、コストダウンというものだったために、フォード製のV型8気筒OHVエンジンを搭載し、ボディはイタリアデザインというものとなりました。

magazine.vehiclenavi.com gt40

(出典:magazine.vehiclenavi.com)

 

イタリア&アメリカの融合

autokult.pl 1971 in

(出典:autokult.pl)

「フォード・GT40」をイメージしたボディは、「フォード・GT40」をより直線基調としたデザインを持ち、構造としてはモノコックボディを採用しコストダウンが図られています。ボディサイズは、全長4,252mm×全幅1,811mm×全高1,120mmで、コストダウンを重視したために車両重量は、1,431kgでした。そして、サスペンションシステムは、フロント・リアともにダブルウィッシュボーンを採用しスーパースポーツらしいセッティングが施されていました。

 

「トルクフルなV8エンジンを搭載」

autokult.pl 1970

(出典:autokult.pl)

通称「クリーブランド(生産工場の名前)」と呼ばれるエンジンは、排気量:5.8L 水冷 V型 8気筒 OHVエンジンで、コストの関係上チューニングされることなく、「パンテーラ」のミドシップに搭載され、5速トランスミッションが組み合わされることになりました。

のポテンシャルでした。

しかし、本来ならばV8OHVエンジンであるゆえに全高も高くないためにエンジンの搭載位置を低くすることができ、もっと優れたポテンシャルを発揮できたはずですが、チューニングしてドライサンプではなく、ウェットサンプの潤滑方式となっていたためにエンジン搭載位置を高く設定せざるを得ず、なおかつアメリカ市場がターゲットだったために車高が高く設定され、走行性能、特に最高速やコーナリング性能に悪影響を及ぼしてしまいました。

  • *「このデメリットを克服したチューニングマシンが、日本の谷田部最高速トライで300km/hオーバーを実現していることから、ポテンシャルは高いモデルということも証明されています。」

しかし、デザインと豪快なトルクとエンジンサウンドから人気を博し、1990年代まで生産されるというスーパースポーツカーとしては、類い稀なロングセラーモデルとなりました。

 

「年代別モデル」

1971年モデル:「Pantera(パンテーラ)」スペック

autokult.pl gts1971

(出典:autokult.pl)

  • 全長 × 全幅 × 全高:4,252 × 1,811 × 1,120(mm)
  • 車両重量:1,431kg
  • エンジン形式:5.8L 水冷V型8気筒OHV
  • トランスミッション:5速
  • 最大出力:330PS / 5,400rpm
  • 最大トルク:45.0kgm / 3,400rpm
  • サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン / コイル
  • ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク
  • 最高速度:225km/h

 

1972年モデル:「Pantera・L」スペック

autokult.pl l

(出典:autokult.pl)

変更点:豪華モデルとして追加され「L」は、イタリア語の「Lusso(豪華・贅沢を意味)」であり、衝撃吸収バンパーの装着やシートベルト警告ランプやブザーなどの安全装備によって車体重量は、約100kg増しとなり、エンジンもマイルドなセッティングとして40PSのパワーダウンが施されています。

 

1973年モデル:「Pantera・GTS」スペック

autokult.pl 1971gts

(出典:autokult.pl)

ハイパフォーマンスモデルであり、エンジンチューニングが施されているモデルです。

  • 全長 × 全幅 × 全高:4,270 × 1,900 × 1,100(mm)
  • 車両重量:1,431kg
  • エンジン形式:5.8L 水冷V型8気筒OHV
  • トランスミッション:5速
  • 最大出力:355PS / 6,000rpm
  • 最大トルク:50.1kgm / 6,000rpm
  • サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン / コイル
  • ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク
  • 最高速度:256km/h(公称では290km/h)

 

 

1973年モデル:「Pantera・GT4」スペック

blogs.yahoo.co.jp gt4

(出典:blogs.yahoo.co.jp

  • グループ4カテゴリー参戦のために「パンテーラ・GTS」をレースカーにリファインしたモデルです。そのために大幅な出力の向上、フロント:10J、リア:13Jのワイドトレッドタイヤにオーバーフェンダー、右サイドウィンドウ後方に設置された給油口がポイントとなっています。500PSオーバーのエンジンを搭載し、最高速度は331km/hに達していました。

 

1980年モデル:「Pantera・GT5」スペック

  • 大型のリアスポイラーとFRP製のオーバーフェンダーが特徴です。最大出力:300PS、最高速度:281km/hとなっています。

autokult.pl gt5

(出典:autokult.pl)

 

1984年モデル:「Pantera・GT5S」

変更点:サイドスカートの廃止とフェンダー一体型デザインに変更されています。また300PS仕様と350PS仕様の2タイプのオーストラリア製のエンジン設定となりました。

autokult.pl gts

(出典:autokult.pl)

 

1980年には、オーバーフェンダーやテールウイングの装着により、レーシーな雰囲気を演出した「パンテーラGT5」が追加されました。その後、1984年にマイナーチェンジを行い、「パンテーラGT5S」となりました。1990年には、エンジンが「フォード・マスタング」に搭載されていた4.9L V8 OHVに置き換えられ、最高出力305ps/5,800rpm、最大トルク46kg/3,700rpmのスペックとなりました。

 

1991年モデル:「Pantera・SI」スペック

  • 「パンテーラ」の最終モデルで「ヌォーバ・パンテーラ」「ガンディー二・パンテーラ」とも呼ばれており、「ヌォーバ」はイタリア語で「新しいの意味」、「ガンディーニ」は、「ランボルギーニ・ミウラ」をデザインした有名なデザイナーです。デザイン自体は、「フェラーリ・F40」のような二分割式リアスポイラーが特徴です。モダンなデザインに「フォード・マスタング」の4.7Lエンジンが搭載されています。最大出力:305PS/5,800rpm、最大トルク:46.okgm/3,700rpmを発生していました。1994年まで販売されました。

autokult.pl si

(出典:autokult.pl)

グループ4モデル

autokult.pl gr4autokult.pl gr4eg

(出典:autokult.pl)

 

「カスタムモデル」

フォード製V8エンジン搭載ということでカスタマイズする方も多いモデルとなっていることも「パンテーラ」の魅力といえます。

cdn.mkimg.carview.co.jp gt5

(出典:cdn.mkimg.carview.co.jp)

sumally.com gt5

(出典:sumally.com)

20150613_11533120150613_141159

20150613_141218 20150613_115349

ローダウンするだけでも随分とカッコ良くなります。

 

「エンジンサウンド」動画

 

 

「現在の中古車相場」

量産型モデルのスーパーカーとはいえ、やはり希少なモデルです。状態の良いモデルは、2,000万円オーバーです。

  • 1971年モデル:初期型ゆえに希少性がありASK。
  • 1972年モデル:1,500万円~
  • 1973年モデル:1,300万円~
  • 1974年モデル:1,600万円~
  • 1975年~1979年モデル:2,000万円
  • 1980年~1991年モデル:2,000万円~ASK

 

まとめ

ボディはイタリアデザインにエンジンはアメリカンV型8気筒という豪快なイメージの「デ・トマソ・パンテーラ」は、世界的にもデザイン性や搭載エンジンから人気のあるモデルでありロングセラーモデルというスーパースポーツカーでは珍しいモデルです。スーパーカーの名車の一台として数えられるモデルです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEWS そうだったのか!

まとめ記事

ランキング記事

旧車

プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。